【質問は最強の勉強法】ダメな質問例と良い質問のコツを東大生が徹底解説!

はじめに

みなさんは「良い質問」していますか? 

自分一人でわからないことを抱え込むのではなく、先生や先輩・同級生へ質問することは、効率の良い勉強法です。

しかし単に質問すればよいというわけではありません。

この記事ではダメな質問の例と良い質問の黄金パターンを紹介します。

ダメな質問=答えるのが面倒くさい質問

例えばこの質問をどう思いますか?

先輩(^o^)//勉強のやり方を教えてください!

この質問を見て何とも思わなかった人、要注意です! 

あなたももしかしたら「ダメな質問」の罠にはまっているかもしれません…。

そんなあなたに、「質問」を最高の勉強法に変える「良い質問の仕方」、お教えします!

まずは「ダメ質問」を見ていきましょう。

「ダメ質問」とは、「される側が困ってしまう質問」です。

何を聞いているのか分からない、どう答えていいか分からない、答える範囲が広すぎる、答えても相手のためになるとは思えない、などなどはっきり言ってしまえば、「答えるのが面倒くさい質問」です。

ダメ質問の例1;「国語の勉強はどうやったらいいんですか?」

一番多いのがこの「質問の範囲が広すぎる」タイプ。

先ほどの「先輩(^o^)//」の例よりも「国語」と範囲が狭まったとはいえ、まだまだ答えるのが面倒くさいことに変わりありません。

同じ国語でも現代文・古文・漢文があり、さらに評論・小説・単語・文法などいくつもの分野があります。

しかも勉強方法も、基礎の暗記や理解をしたいのか、演習をして実力をあげたいのか、苦手をみつけて克服したいのかなど、目的によってたくさんあります。

それを全部教えるのも、全部一度に理解するのも無理ですよね。

「今一番困っていて必要な分野」「自分の目的」を質問する相手に伝えましょう。

そこで、このように質問してはどうでしょうか。

「現代文、特に評論の記述問題と、古文の助動詞や多義語の識別が苦手です。克服するのにオススメの勉強法はありますか?」

さらに具体的に言うなら、おすすめの参考書とその使い方を聞いてもいいかもしれませんね!

ダメ質問の例2;「この問題集のこのページの(2)が分かりません。教えてください。」

「質問丸投げ」タイプです。

「解説見た?」と聞いてしまいたくなります。

どこかでつまずいているにしろ、どの部分まで出来るのかが分からないと、説明もできません。

一口に三角関数が分からないと言っても、sinθやcosθの定義が分からないのか、合成や変換の仕方から分からないのか、分からないですよね。

最初から全部分からない!

なんて時は、どういう試行錯誤をしてみたのかを教えてください。

そこで、このように質問してみましょう。

「この(2)の問題ですが、ベクトルの内積を求めるところまでは出来たのですが、その後の分解の仕方がわかりません。とりあえず代入してみたんですがうまくいかなくて・・・」

解説にどこまでわかったか、どこがわからなかったのか書き込んでから持っていくと良いですよ。

当たり前ですが、質問に行くときは問題集・解説・ノート・筆記用具を忘れずに!

ダメ質問の例3;「英語読解の参考書はどれを使えばいいですか?」

この質問は一見具体的になっていて良い質問に見えますが、「答えが人による」という落とし穴があります。

あなたは心のどこかで「成功した先輩のマネをすれば自分も受かる」と思っていませんか?

たとえ先輩と全く同じ参考書で全く同じ勉強をしても、うまく行くとは限りません。

参考書には人によって合う、合わないがあるからです。

質問は自分の役に立ててこそ、聞く意味がありますし、時間を割いて答えた側も報われます。

先輩の意見を鵜呑みにしてマネするのではなく、先輩に参考書の特徴や選んだ理由、その参考書を使った時に先輩が置かれていた状況や苦労していたこと、を聞いてみましょう。

良い参考書を自分で選ぶために、そのヒントを先輩から得るつもりで質問しましょう!

先輩の答えと自分の状況を比べてみれば、きっといい参考書を選べるはずです。

このように質問すればどうでしょうか。

「英語読解の参考書は何を使っていましたか?選んだ理由と良かったところを教えてください!」

良い質問黄金パターンは、 現状把握 + 不足部分認識 =  具体化

いい質問というのは「具体的で答えやすい質問」です。
良い質問の黄金パターン
前ページのいい質問例のように「現状把握」と「不足部分の認識」を具体化していきましょう。

「現状把握」とは今の自分の状態・力を見極めること、「不足部分の認識」とは相手から引き出したい情報を明確化することです。

つまり「自分がどういう状況で、何が足りないか」です。

きちんと分析しきれなくても、言える範囲だけでも相手に知ってもらい、より深いアドバイスをもらいましょう。

この黄金パターンをマスターすれば、きっと疑問や苦手が今までよりすっきり解決するはず!

この記事の最初に「質問は効率の良い勉強法」と書きました。

実際、良い質問は質問する側にとっても質問される側にとっても、最も役立つオイシイ勉強法の1つです。

なぜそう言い切れるのか、2つの立場で考えてみましょう。

【質問がおすすめの理由】①自己分析のトレーニングになる

質問することの効果と言えばもちろん、疑問や不安が解消されることですが、それだけではありません。

先ほどの「黄金パターン」を見てください。

良い質問には現状把握と不足部分の認識の2つの要素が必要です。

でもこの2つの要素、質問だけでなく、普段の学習にとっても大事だと思いませんか? 

自己分析をすることは、自分が今どういう状況なのか、足りないものは何なのか、どの分野の勉強が必要なのか、といったことを明確にしてくれます。

ということは、「良い質問」を考えるというのは受験に限らず勉強をする上での重要なトレーニングになるんですね。

「質問」は自己分析のツールとしての効果が高いのです。

【質問がおすすめの理由】②質問される側もアウトプットの練習になる

ジャーナリストの池上彰さんが「良い質問ですねぇ」という時、とても楽しそうな笑顔をするのを思い浮かべてください。

「質問をされる」ということも実は大変役立つ勉強法、トレーニングなのです。

勉強というのはインプットとアウトプットが必要です。

知識を1度理解したり覚えたりするだけでは確実には身につきません。

問題演習などのアウトプットによって確実にしていくのです。

「質問に答える」というのはかなり高度なアウトプットです。

なぜなら質問された分野について完璧に理解してなければならないからです。

上手く答えて説明することは、自分の理解度を試すこの上ないチャンスとして大変有用なのです。

質問力について詳しくまとめた記事も合わせてご覧ください。質問に行く場面で必要なことを具体的に説明しています!

上手な質問は難しい?質問力を鍛えて成績アップを目指そう!

2018.01.20

おわりに

「良い質問」というのはこんな風に質問する側にもされる側にもメリットがいっぱいあります。

もちろん時間の都合や言葉遣いに気をつける必要はありますが、みなさんも先生や先輩や同級生にどんどん「良い質問」をぶつけてみましょう。

きっと質問される人もよろこんで答えてくれるはずです!  

面接の仕方について詳しくまとめた記事も合わせてご覧ください。

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2020.11.23



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