受験の先への思考法 ~大学生の今だからこそ伝えたいこと~

はじめに

大学生。それは生涯で他にもないくらい、時間とお金の自由が効く立場。
だが人間、自由だからといっていつも上手く行動することができるわけではない。自由だからこそ、そこにはたくさん危機が潜んでいる。

ときに女に溺れて堕落し、ときに博打にはまって首が回らなくなる。
ときに目的意識もなく漫然と日々を過ごしてしまい、ときに遊んでばかりいて留年してしまう。

今社会人の方々であっても、大学生の時には本当にたくさんの人が様々な失敗をしているように思う。

では、そんな失敗を犯さず、大学生活を有意義に過ごすための方法の一つとしてビジョンを明確化するには、どうすればよいのか?

その問いに答えようという試みがこの記事、「受験の先への思考法」だ。

大学に受かる前から、大学生活について真面目に考えることに違和感を覚えるかもしれない。無意味だとすら感じるかもしれない。

だが、高校生のうちからこういったことについてきちんと考えておかなければ、大学入学後上に述べたような失敗をする可能性が高くなるのだ。

かく言う筆者も、明確な目的意識を持たずに大学に入った結果、失敗し後悔した一人だ。
だからこそ、高校生の皆さんには後々後悔しないよう、しっかりと考えてほしい。

これを読めば、きっと自分の将来についてより深く考え、大学生活を有意義に過ごすことができるだろう。
是非一度腰を落ち着けてゆっくり読んでいただきたい。

大前提 自分を客観視しよう

自分の将来について考える際に、絶対にしてはいけないことが一つある。

それは、他人によく見られるからとか、社会的なステータスになるから、といった表面的な理由を基準に考えることだ。
他人がどう考えるかを基準に自分の将来を決めてしまえば、その人は自分の人生に責任をもっていないことになる。

何故なら他者がどう思うかを基準に行動していれば、何か失敗しても「自分が本当にやりたいことではなかったから」とか「あの人がそうしてほしいと思っていたから」ということができるからだ。

他者ではなく自分がどう思うのかをできるだけ客観的に見つめ、自分の本当にやりたいことは何かという簡単には答えの出ない問いに粘り強く答えようとする姿勢。それこそが、自分の将来を考えるための大前提なのだ。

自分の本当にやりたいことを見極めよう

今もし、「あなたのやりたいことは何ですか?」とか、「あなたはどんな価値観を持っていますか?」と聞かれても、困ってしまう人が多いだろう。

自分が何を大事に思っているか、何が好きなのかを考えようとしても、なんだかありきたりなことしか出てこなかったり、社会的な体面を気にした答えしか出てこなかったりでしっくりこない、ということもあるかもしれない。

そんな時は、自らの過去の経験を振り返って考えるべきだ。

何故なら、人の価値観は、その人が人生の中で最も感動した、もしくは後悔した体験と深く繋がっていることが多いからだ。

例えば「部活で後輩の成長のために粉骨砕身した経験」とか、「文化祭を成功させるために皆と協力した経験」を持っている人は、他者と協力して何かを成し遂げることをよしとする価値観や、全体のために自分を犠牲にすることをよしとする価値観を持つことが多い。

そのようにして自分の今までを振り返って見つけた自分の本当にやりたいことは、他人の価値観や外面的な体裁によって簡単にぶれることのないもののはずだ。

そして人間、自分が本当にやりたいことをやっているならば、ある程度の得意・不得意はどうにでもなる。
だからこそ、自分の本当にやりたいことを探ることは本当に重要なのだ。

自分に本当にあっているものを見極めよう

自分のやりたいことがわかってきたなら、次はどうすればいいのだろうか。

例えば、「人の役に立ちたい」という価値観を持っている人は、政治の分野では政治家や官僚、司法の分野では弁護士、経済の分野では社会起業家、教育の分野では学校の教師といった職業を目指す人が多い。だが、その中でどれを選ぶかは、人によって異なる。

その中でどれを選ぶかを決める際に一番重要な基準は、その人が本当にしたいことが何かということだ。

だが、それだけでは決めきれない場合、どの道を選べば一番自分のしたいことができるのかわかっていれば決定しやすい。
つまり、自分の適性を知ることが重要になってくるのだ

先の例で言うと、政治家と官僚で迷っている場合、政治家に求められる能力は官僚に求められる能力の違いを理解し、自分の能力を把握していればどちらを選ぶか決めやすい、ということだ。

おわりに

いかがだっただろうか。

現在日本の社会構造は刻一刻と変化しており、いい大学に入っていい会社や官庁に入ればそれで一生安泰という時代は終わり、一人一人が自分の人生について主体的に考えて行動しなければならない時代に入ろうとしている。

どう生きるか。それは非常に難しい問題だ。
それこそ10人いれば10通りの考え方、10通りの道がある。

だが、一つ確実に言えることとして、全ての人は将来何らかの仕事をして生活の糧を得なければならない。

そして、仕事をする意義は、生活の糧を得ることだけではなく、生きていく上で必要不可欠な充実感を得ることにもあるのだ。

ならば、できれば嫌いなことや自分に合っていないことをやるより、好きなこと、自分に合っていることをやるべきではないか。

それは、受験も変わらない。どうせやるなら、嫌々やっている、もしくはやらされている、と考えるより、自分の将来にとって必要なものと前向きに捉え、流されずに精一杯の努力をして合格を勝ち取ってほしい。