受験の先への思考法 ~大学生の今だからこそ伝えたいこと~(後編)

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 この記事は、受験の先への思考法 ~大学生の今だからこそ伝えたいこと~(前編)の続きとなっている。もし前編を読んでいないがこの記事に辿り着いた方がいたら、是非先に前編を読んでいただきたい。

自分の本当にやりたいことを見極めよう

 今もし、「あなたのやりたいことは何ですか?」とか、「あなたはどんな価値観を持っていますか?」と聞かれても、困ってしまう人が多いだろう。自分が何を大事に思っているか、何が好きなのかを考えようとしても、なんだかありきたりなことしか出てこなかったり、社会的な体面を気にした答えしか出てこなかったりでしっくりこない、ということもあるかもしれない。
 そんな時は、自らの過去の経験を振り返って考えるべきだ。何故なら、人の価値観は、その人が人生の中で最も感動した、もしくは後悔した体験と深く繋がっていることが多いからだ。例えば「部活で後輩の成長のために粉骨砕身した経験」とか、「文化祭を成功させるために皆と協力した経験」を持っている人は、他者と協力して何かを成し遂げることをよしとする価値観や、全体のために自分を犠牲にすることをよしとする価値観を持つことが多い。そのようにして自分の今までを振り返って見つけた自分の本当にやりたいことは、他人の価値観や外面的な体裁によって簡単にぶれることのないもののはずだ。そして人間、自分が本当にやりたいことをやっているならば、ある程度の得意・不得意はどうにでもなる。だからこそ、自分の本当にやりたいことを探ることは本当に重要なのだ。

自分に本当にあっているものを見極めよう

 自分のやりたいことがわかってきたなら、次はどうすればいいのだろうか。例えば、「人の役に立ちたい」という価値観を持っている人は、政治の分野では政治家や官僚、司法の分野では弁護士、経済の分野では社会起業家、教育の分野では学校の教師といった職業を目指す人が多い。だが、その中でどれを選ぶかは、人によって異なる。
 その中でどれを選ぶかを決める際に一番重要な基準は、その人が本当にしたいことが何か、ということだ。だが、それだけでは決めきれない場合、どの道を選べば一番自分のしたいことができるのかわかっていれば決定しやすい。つまり、自分の適性を知ることが重要になってくるのだ。先の例で言うと、政治家と官僚で迷っている場合、政治家に求められる能力は官僚に求められる能力の違いを理解し、自分の能力を把握していればどちらを選ぶか決めやすい、ということだ。

おわりに

 現在、日本の社会構造を刻一刻と変化しており、いい大学に入って、いい会社や官庁に入ればそれで一生安泰、という時代は終わり、一人一人が自分の人生について主体的に考えて行動しなければならない時代に入ろうとしている。
 どう生きるか。それは、非常に難しい問題だ。それこそ10人いれば10通りの考え方、10通りの道がある。だが、一つ確実に言えることとして、全ての人は将来何らかの仕事をして生活の糧を得なければならない。そして、仕事をする意義は、生活の糧を得ることだけではなく、生きていく上で必要不可欠な充実感を得ることにもあるのだ。ならば、できれば嫌いなことや自分に合っていないことをやるより、好きなこと、自分に合っていることをやるべきではないか。

 それは、受験も変わらない。どうせやるなら、嫌々やっている、もしくはやらされている、と考えるより、自分の将来にとって必要なものと前向きに捉え、流されずに精一杯の努力をして合格を勝ち取ってほしい。