クイズ番組は楽しいのに、なぜ勉強は楽しくないの?〜勉強を楽しむヒントを考える〜

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クイズ番組は楽しいけれど…

クイズ番組。好きな方も多いかと思われます。多様なパネラーが正解にたどり着くためのやり取りも然り、問題自体が脳に刺激的であることなどが非常に魅力的です。
ここで一つ疑問が。受験生である皆様方にお聞きしたい。

「なぜ、クイズ番組は楽しいのに、勉強は楽しくないの?」

娯楽だから、危機感を伴わないから、色々な答えをお持ちでしょう。

しかし、本質的には、点数で競うものであること、脳内の知識に依拠していることを鑑みると同じです。
今回は、「勉強を楽しくするためにはどうすればよいのか」を、クイズ番組との比較を通じて考察していきます。

考察してみよう

1.競争である自覚―受験は競争だ―

皆さんは勉強しているときに、これが競争であるという自覚をお持ちでしょうか。

クイズ番組では、これが非常に明確。京大卒のあの人には、漫画家のあの人には勝つ!など、対抗意識を燃やして、ミスを防ぎ、得意分野で点数を稼ぎに行きます。

皆さんはこの出演者と同じ。出題者は大学、視聴者は家族や友人といったところでしょうか。
勝ちたい気持ちというのは、受験への最大のモチベーションとなることでしょう。

2.発問の有無―勉強は問題を解くためだ―

「アメリカの二代目の大統領は?」

司会者がこんな発問をしたとしましょう。分かった人は、ボタンをすぐさま押し、答えを述べます。

さて、このとき、出演者は他の知識も引っさげてきます。例えば、連合規約時代から、合衆国憲法施行までの流れ、州の数など、答えにたどり着くまでに、(一問一答的ではない)思考を巡らせます。

現実に、正解発表の後、コラムのように知識を披露する場合がありますが、これは一問一答的でない思考の為せる業です。

一方受験勉強の際に、こうした思考をしているでしょうか。
先に述べた競争意識もなく、ただ勉強しようと思うだけでは知識は身につきません。

結果、慣れない本番では、知識が出てこなくなるのです。常に発問がある前提で、普段から勉強しておくことは、本番慣れなのです。

3.知的好奇心の煽り方―答えは一つだ―

クイズ番組には、発問内容・方法それ自体にも、楽しませる要素が見られます。
例えば、問題集にあるような「承久の乱が起こった背景を述べよ」ではなく、「承久の乱の引き金を引いたのは、北条政子か」と答えを明確に問うことが出演者の思考を簡単に誘えます。

理由としては、前者は、思考するに当たり、まず取っ掛かりを見つけないといけません。時の将軍は誰か、何年に発生したか、執権は誰か。

この作業が実に苦労するのです。しかし後者は、北条政子という人物を起点にして、関係人物や背景を洗い出せます。この発想が非常に大事。知識の引き出しを豊富にしてくれます。

このように、楽しませるためには、実は答えを一つに絞る(=ゴールが明確な)ほうが、整理された知識を要求し、知的好奇心を煽るのです。

4.中間発表―己を知り、敵を制す―

現時点で何点か。これは、競争において、自分の位置付け・ランクを把握し、どうすることで勝利を得られるか計算するのに必要です。

皆さんにとっては、模擬試験がこれに当たりますね。模試は本番ではないにせよ、おおよそ模試の結果は本番のそれに比例するのは明確。競争意識のもと、次の算段を立ててください。

5.商品の贈呈―最高のご褒美―

いうまでもありません。ハワイ旅行を狙って必死に問題に挑むクイズ選手たち。皆さんは合格という商品を取りに挑むわけです。

しかもこれは、一過性の商品ではなく、自分自身のステータスとなる代物。垂涎必至。これほどリターンの大きい大会はないでしょう。

まとめ

受験は競争である、という自覚を持ち、楽しく問題を解くために、知的好奇心を煽るような自分への発問を心掛け、知識を定着させる。そして、模擬試験などの中間発表を元に、合格という商品を得るためにはどうすべきかの算段を立てる。

おわりに

いかがでしょうか。少しでも勉強に対する嫌気を取り払うために、クイズ番組を例にとって、話をさせていただきました。

もちろん危機感を全てなくして挑める人などいません。大事なことは、どうせやるなら楽しむ方がいい、ということです。頑張って乗り切ってください!