こんにちは、三重大学医学部医学科1年生のなかたつです。
この記事は医学部受験者向けですが、志望校選びの参考にもしてください。
受験生の皆さんは、センター試験の自己採点を終えて、次のステップへ着実に向かっている……と思いたいのですが、
- 残念ながらセンター試験のために志望校を考えないといけない
- 浪人してもう1年を費やすことはできないが、勝負すべきかどうか
- 私立受験の出願はこれからでも間に合うのか
- 国公立専願だが、私立対策はどうすべきか…面接・小論文はどうか
これのどれかに引っかかってしまっているアナタは、残念ながら勉強が手についていないのかもしれない。わかります。
なぜなら私がそうだったからです(汗)そして国立出願終了まで、勉強が手につかず、本来の力が出せず前期試験が不合格となりました……
そんな経験をみなさんにはしていただきたくない。そんな思いからの緊急投稿です。
上記のいずれかに当てはまった方は、ぜひお読みください。
「なかたつはどんなセンター明け生活を送ったのか」
センター試験2日目終了後、自己採点をして、
国語155、数学1A100、数学2B82、物理100、化学93、日本史93、英語185でした。
数学2Bと英語の予想外の点数に悩まされ、リサーチを提出し、第1志望であった大阪大学医学部はC、私立のセンター利用で大阪の医科大学もC判定でした。
センター利用は出してしまっているので結果を待つのみ(もちろん、不合格だと思っていました)。
だが、問題は前期試験をどうするのか?
大阪大学で押し切るか?近くの別の大学の医学部にするか?医師になるのが目標とはいえ、大阪目指してやってきた…でも、もう1年は嫌だ…私立も金銭面で難しい…。
いろんな人にアドバイスを求めるも、逆にそれが自分を迷わせ、結果2月頭に大阪大学に出願。まともに勉強を始めたのは、そのころからとなった。
結果は不合格…。
同じように、今センター試験の結果を前に悩んでいる方がいると思います。
私はあまりにも慎重になりすぎて、いろんな人から意見を聞いたり、ネットで情報を集めてばかりいた結果、肝心の勉強ができずに終了してしまうタイプの人間でした。
残念ながらセンター試験のために志望校を考えないといけない…
センター試験の結果で迷っている方はたくさんいらっしゃるかと思いますが、まずは皆さんに言います。
Step 1:あなたの現実のセンター試験の得点を、冷静に受け止めてください。
今までの模試など関係なく、それが持ち点であり、変えられないのですから、それを用いて志望校を考えるしかないのです。
そして冷静に考えたのちに、
Step 2:適度にデータを用いてください。
センターリサーチの判定を気にすることはありませんが、例えば相対的な順位で立ち位置を確認するのは参考になります。
足きり(第一段階選抜基準点)ぎりぎりの人は、よほどその大学が行くことが目的ではない限り、志望校を変更し安全に受験すべきであります。
また、世の中にはいろんなデータがあります。後期試験の決定には、情報戦が強いられます。小論文とかいてある試験科目も、実は国語や理科など特定の科目の問題に相当している場合も多々あります。
さらに、意外に出願者が少ない大学、再受験生に寛容な大学、逆に厳しい(といわれている)大学など、いろんな情報がありますから、「適度に」みていくことが大切です。
事実、私はセンター試験の傾斜配点表をみて、ある大学では得点率が大幅に上昇し、さらに二次試験の科目が完全に得意科目であった大学が見つかり、地理的な面でもまったく問題なく、大学自体がもう立派…という素晴らしい大学を見つけました(笑)。
二次試験での自分の得点率も考慮してください。リサーチだけでの決定は危険です。
センターリサーチの信憑性についてはこちらの記事も参考にしてください。
しかし、時間のかけすぎは私の場合のように勉強時間を奪います。そこで、
Step 3:何が目標なのかをしっかり考え直してください。
医師になることが目標なのか?その大学にどうしても行きたいのか?
この辺りをしっかり考えることで、大学は決まってくるはずです。後期試験を出願するかどうかも含めて。
もし出願するならば、後期試験は敗者復活戦ですから(※注意:これは私の意見ですが)、正直自分が勝てそうな大学を選ぶべきです。前期試験で悩んでいる場合はもう一度自分の目標をしっかり考え直すことが後悔のない選択のポイントです。
Step 4:一度決めたらもう変えない心の強さを持ってください。
優柔不断な医師はいりません。そう思いませんか?自分の信念を貫いて、患者さんのためになる医師になるには、しっかり自分の目標を持ち、頑張り通すことができなければならないのです。
これができるかも、大学入試で問われているのです。そして決めた大学を調べて、決めた大学のことを好きになってください。
もう1年を費やすことはできないが、勝負すべきかどうか…
これに対する回答は、上記の通りです。
自分が目標としているのはなんなのか?その大学で素晴らしい教育を受けることなのか?それとも医師になることなのか?その地域で活躍するのか?世界で活躍するのか?…etc. 目標をもってそのうえで決断をすることは、人生でとても大切なことです。
自分の本当の目標と照らし合わせて勝負の価値を見極めましょう。
また、次のようなことも医師になるうえでは重要かと思いますので、参考にしてみてください。
医者を一人育てるのに非常に多くのお金を必要とします。そのことを感謝できる人間でなければ医師なんぞになってはならないと思いますね。
またそのお金の多くは私立でも国立でも国民の税金が使われていることが分かっていなければならないと思うのですが、大学生活後に勉強をしなかったり、簡単に理由もなく退学したりする人もいます。
脅しではありませんが、医師になるには、相当の意欲が必要です。どの大学でも受験勉強以上に一生懸命勉強して、一人前の医師になれば、正直私はそれが素晴らしいと考えます。そうじゃないという方もいらっしゃいますが、そのあたりは皆さんいろいろ考えてみてください。
しかし医学に真摯に取り組む医師のほうが、素晴らしいと思いませんか?もちろん、いい大学を卒業して、いい環境で研究したり、コネを重要視する人もいるかもしれませんが(日本の医学部併設校はどこも素晴らしいと思いますが)
「私立受験の出願はこれからでも間に合うのか… 」
まさかこんな方はいらっしゃらないと思います…センター利用試験はまず、出願終了しているはずです。一般試験も受験が始まっている大学さえあります。
一部大学では私立後期日程や、前期日程の出願も受け付けているところが1月25日くらいまでならあります。
【番外編:センター利用入試の受かりやすさは?】
センター利用入試というと、新たに受験しなくて良いため受かりやすい制度のように思えますが、それは受験生全員に言えることで、実態はかなりハイレベルな戦いとなります。
私は大阪にある私立医学部を受験しましたが、合格しました。私の受験した大学の場合、9割ほどで合格だったそうです。かなりレベルは高いので、不合格であっても落ち込む必要はありません。むしろセンター利用入試は期待しすぎない方が良いのです。(ちなみに一般試験前期も合格しましたので、アドバイスがほしい方は気軽にご連絡ください)
国公立専願だが、私立対策はどうすべきか…面接・小論文はどうか…
多くの大学では国立よりも早く受験があるので、特に1月中や2月前半にある大学は、最低限過去問を一二年といておくとよいかと思います。
過去問を解いて、敵を知ることは重要ですし、不合格だとやはり残念です。でも不合格でも国立専願ならばそこまで気にしなくてよいです。自分の反省材料が一つ増えたと思って、前向きに捉えましょう。
しかし私立専願の場合は、頑張るべきですね。私立大学は倍率20倍というのも普通です。しかし、実際の競争率はそんな数字ほど高くありません!とりあえず出願、という方も多いですし、合格者も多めだからです。しっかり勉強したものが合格するはずです。見かけの数字に恐れず強い気持ちで挑みましょう。
面接・小論文ですが、まず受験しているということはその大学への入学を志願しているということですから、失礼があってはなりません。大学のことはよく調べておくと良いでしょう。
ただ、あまり医学的なことを偉そうに言うのは禁物です。適度な謙虚さと優しさを見せて、しかし優柔不断ではあらないでください。ハッキリとした応答を心掛けましょう。
小論文は大学によって重要度が異なります。慶応大学だとかなり重要だとか聞きますが、私の受験した大阪の私立医学部では正直なところ小論文ではなく学科試験のみで評価が行われたのではないか?という感じで、多くの大学ではそうであると思っています。
ただし、学科試験が小論文しかないような大学は対策が必要かと思われます。そんな参考書も販売されていますから、気にいった本で少し医学の問題などに触れてみるといいかと思われます。
詳しくはこちらの記事も参考にしてください!
いかがだったでしょうか
人生では大きな選択に関わることが多々ありますが、すべて自分が最後には決めなくてはいけません。悩むときは悩んでください。
しかし大学入試の医学部受験においてはできる限り早く結論を出し、先を急ぐべきです。私のように石橋を叩いている間に不合格にならないようにしましょう。その際助けとなるのは、自らの目標でしたね。
また、情報収集は適度に行ってください。思いがけない相性の良い大学が見つかるかもしれません。参考にしてみてください。
最後に、センター試験を引きずってほしくないのですが、理科など二次試験受験予定科目で間違えた問題は確認しておくとよいですよ。