東大生が東大入試を解説!日程・科目選択から問題の傾向まで

東大の入試の配点

文系

試験の区分 国語 地歴・公民 数学 理科 外国語 配点合計
センター試験 (200) (200) (200) (100) (200) 110(900)
2次試験 120 120 80 - 120 440
550
理系
試験の区分 国語 地歴・公民 数学 理科 外国語 配点合計
センター試験 (200) (100) (200) (200) (200) 110(900)
2次試験 80 120 120 - 120 440
550

東大入試はセンター試験の合計点900点満点を110点に圧縮して2次の満点440点と足し合わせて合計550点で合否を決めます。

2次試験の配点の特徴としては文系は数学、理系は国語が80点でそれ以外は120点の配点がなされていることですね。

配点のポイント

その1 圧倒的な2次重視型の試験

110:440…つまりセンターと2次が1:4という2次試験が圧倒的に重視される戦いになります。
1:4というとセンターの1点が約0.12点扱いされる計算になります。

つまり、センターでリードした8点は2次試験の1点で取り返されてしまうのです。

しかし、センター試験の配点が低いと言っても2次試験で差はつけることは容易ではありません。
それに、実際は小数点以下の争いで合格・不合格が決まります。

配点が低いとはいえセンター試験の時点から気を抜くことはできません。

そんなセンターとの両立の仕方の記事はこちらを参考にしてください。

東大の合格最低点・平均点・足切り

以上で東大入試の配点の説明になります。

配点がわかったところで合格最低点等を確認しておきましょう。
一体どれくらいの点数を取れば受かることができるでしょうか。

平成27年度入試

科 類 第1段階選抜合格者 第2次学力試験合格者
満点 最高点 最低点 平均点 満点 最高点 最低点 平均点
文科一類 900 878 534 731.95 550 430.2111 325.3444 354.0524
文科二類 900 868 652 758.26 550 411.9111 321.8222 345.0264
文科三類 900 - - - 550 437.5 310.7333 332.2623
理科一類 900 885 731 801.19 550 449.5222 322.9556 352.5638
理科二類 900 875 708 775.89 550 409.5222 311.5 336.2383
理科三類 900 887 655 792.29 550 459.0111 377.2889 402.8617

平成26年度入試

科 類 第1段階選抜合格者 第2次学力試験合格者
満点 最高点 最低点 平均点 満点 最高点 最低点 平均点
文科一類 900 879 375 717.44 550 432.4333 332.7444 358.0656
文科二類 900 867 617 756.06 550 396.6889 331.5667 351.7835
文科三類 900 875 657 751.39 550 404.2 327.1333 346.3539
理科一類 900 880 681 787.04 550 465.9889 307.3556 337.6555
理科二類 900 877 714 772.56 550 423.9556 309.7333 333.6641
理科三類 900 879 685 788.5 550 483.5667 372.3889 400.2624

平成25年度入試

科 類 第1段階選抜合格者 第2次学力試験合格者
満点 最高点 最低点 平均点 満点 最高点 最低点 平均点
文科一類 900 - - - 550 460.2778 348.5333 377.3589
文科二類 900 877 673 762.43 550 419.6111 342.5 364.7374
文科三類 900 873 707 767.06 550 434.2333 347.2111 366.1734
理科一類 900 887 574 784.42 550 459.9333 315.7333 345.1042
理科二類 900 878 690 762.83 550 439.0333 302.7333 327.6582
理科三類 900 884 702 793.84 550 468.9111 370.3889 396.0556

点数の見方

理科三類を除いて、満点の5割強から6割弱くらいが合格最低点となっています。

センター試験で8割以上の得点を取ると仮定すると、2次試験ではそれぞれの科目を6割取ったら受かると想定し、
そこから自分の得意不得意に合わせて調整しながら目標点数を決めていきます。

平成27年度に受験した私の場合の戦略をご紹介します。

私(セティー)の場合

例えば、私の場合は数学と地歴が得意だったので、
数学は60/80点、地歴は80/120点取ることで、
苦手な国語が50/120点位でも受かるようにしようという戦略で挑みました。

英語は当日までの伸びに期待して90点ということにしました。

以上を合計して60+80+50+90=280点です。

センター試験は100/110点取れるだろうということで
全て合計して380点という見込みを立てていました。
かなり余裕を持った点数設定で挑みました。

実際は数英で予定していた点数が取れなかったのですが
地歴で挽回できたので無事受かることができました。

これくらいは取れないと受からないということを具体的に知るためにも目標点数を決めておきましょう。

これだけは知っておきたい!東大の入試問題の傾向

以上で東大入試の基本的な情報の紹介となります。
次に、各科目に共通する東大の入試問題の傾向をご紹介します。

ポイント1 思考力が問われる

東大の入試問題は概して思考力が問われるところに特徴があります。
つまり、詳細な暗記を求めているわけではないのです。

多くの難関私大の場合だと、いかに詳細な知識事項を覚えてテストに挑むかが重要になってきますが、
東大の入試の場合は、ある程度の基本知識を前提に試験上でいかに解答を導くかが求められます。

ポイント2 要領の良さが問われる

また、東大の入試問題は要領の良さが問われる傾向にあります。
つまり、限られた時間に多くの問題をこなせる必要があるのです。

例えば、英語の試験は120分の間に、要約・自由英作文・和訳・文法問題・長文読解・リスニングと数多くの問題についてテキパキとこなしていくこが大事です。

数学でも文系なら100分で4問、理系なら150分で6問と、
25分間で大問一つを解くペースで解かなければなりません。

とはいっても先ほど述べたように満点を取る必要はなく、6割以上取れれば良いので、
いかに解ける問題を見抜いて解いていくことが大事なのです。

ポイント3 基礎が問われる

東大入試というと、難しい用語や難解な数式を解かなければいけないイメージがありますが
実際は高校で学んだ基礎的なことをいかに理解しているかが問われます。

例えば、数学では「円周率が3.05より大きいこと」の証明を求める2003年の問題や、加法定理の証明を求める1999年の問題など

分かっているつもりで本当は理解していない受験生の盲点を突く問題を出題することもあります。
逆に言えば、基礎的なことをしっかり理解している受験生を求めていると言えるでしょう。

東大を受験するつもりなら、決して基礎を疎かにしないようにしましょう。




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