大学生の本音 大学生はキラキラなんかしていない?

goukaku-suppli_2015-09-19_02-03-01.jpg

みなさんは「大学生」についてどんなイメージをもっていますか?

何やら楽しいサークルに入っていて、オシャレなカフェでバイトをしていて、ステキな恋人がいて…など「キラキラ」という形容が相応しい「大学生」をイメージしていませんか?

でもその時想像する「キラキラ大学生」というのは外見であったり活動であったり、その人のプロフィールでしかありません。キラキラ輝いているように見える大学生、一体その中身はどうなっているのでしょう。

日々どんなことを考え、どんなことを思っているのでしょう。今回は普段誌面ではあまり詳しく語られない大学生のリアルな本音をお伝えします。

■大学生になることへの期待

私が高校生の頃に想像していた大学生は、すごく大人で垢ぬけていて何やら得体の知れぬキラキラとしたオーラに包まれた別世界の住人といったようなものでした。だから高校生の時には自分がそんなすごい人なんかになれるんだろうか、と不安に思っていました。

一方で、憧れのキャンパスの門をくぐれば私も「キラキラ大学生」の魔法がかかるんじゃないか、という期待も持っていました。学校の帰り道、友人とこんな会話をしたことを憶えています。

私「大学生になったらさ、彼氏できるかな。」
友人「そりゃあできるよ。だって大学生だもん。」

あの頃の私は、大学生になったら自動的に恋人ができるものだと真剣に思い込んでいました。そのくらい、大学生に対する期待の大きさはすごかったです。

その当時は今の高校生である自分がとても狭い、閉鎖的な世界にいるように思えたし、自分はもっと大学生になったら輝けるんだ、今の自分はまだ本気を出していないだけなんだ、とにかく早く大学生になりたい!と思っていました。

でも同時に、未知なる世界への怖さのようなものも抱いており、そのような二つの矛盾した気持ちを抱えながら高校生活を送っていました。

■大学生になってみて

そしてなんとか苦しい受験を乗り越え、やっと憧れの大学生になることができました。さあ、何からしよう。たくさんオシャレな服を買って、ピアスを開けて髪を染めて…。外見を着飾ったら次はサークルに入って友人を作って、彼氏を作って…。

今振り返ってみると、大学入学当初は勉強そっちのけで自分の描いていた大学生になろうと必死だったように思います。でも外見を着飾るだけでは、まだ自分が本当に『大学生』になれた気にはなれませんでした。それは今まで、なりたい自分の外見ばかりを考えて、肝心の中身を全く考えていなかったからです。

■自分の中身を考えるようになったきっかけ

入学当初には刺激のあった大学生活の日々が、いつしか毎日なんとなく授業を受けて、疲れたなあ、だるいなあと思いながらバイトへ向かい、明日の予習が面倒だなあと思いながら予習をせずに他のことをやってしまい深夜眠りにつく、という怠惰なものに変わりました。そんな日々が続いていたとき、ひょんなことから学校が発行するパンフレットの取材を受けることになりました。

自分が大学に入って何を中心にやってきたか、これからはどんなことに力を入れたいかということを教えてほしい、というものでした。そのインタビューを受けてみてやっと私は大学でやりたいことってなんだろう、何をしにこの大学に来たのだろう、ということを真剣に考えるようになりました。自分のことを客観的に知ることによってようやく外見ではない、肝心の自分の中身について考えるようになったのです。

■大切なこと

自分のことを真剣に考えるようになった私は、自分の身の回りのことや近くにいてくれる人たちのことを大切に思うようになりました。高校生のみなさんはそんなの当たり前だろう、と思うかもしれません。でも私にはそれすらできていなかった。一つひとつの講義を真剣に受けること、バイトに精を出すこと、そして何より、近くにいてくれる人たちとの関わりを疎かにしないこと。

自分がどう見えているかという外見ばかりが気になり、周りのことが見えていなかった私にはそんな当たり前のことができていませんでした。しかし、自分の中身を真剣に考えるようになってからは家族にしろ友人にしろ恋人にしろ、私の近くにいて支えてくれている人たちと話し、話を聞くことの大切さを実感しています。そこでの関わりで初めて見えてくる自分というものがあると思うのです。

そして不思議なことに、ごく身近な関係を大切にしていれば少しずつ世界は広がっていきます。少しずつですが、将来やりたいことも見えてきました。

■高校生も大学生も同じ

と、なんだかかっこいいことを綴ってみましたが、私が今思うのは、悩んで迷う自分は高校生の頃と全く変わっていないなということです。友人や恋人といくら話してもお互いにわかり合えないことのもどかしさや苛立ち、勉強の方向性の行き詰まり、将来への漠然とした不安。たくさん悩んで迷って苦しむ大学生の私は全然「キラキラ」なんかしていません。

でも私は、今はそれでいいと思っています。変わったのは環境で、結局高校生の頃も大学生になった今も、悩んで迷って苦しんで、泣いて笑って、という日々は全く変わっていません。きっとこれからもそうなのでしょう。それでも過去と比べて自分が確かに成長していると思えるのは、たくさんの人との出会いがあるからです。だからこそ、今の環境での出会いは大切にしたいと思っています。

おわりに

大学は素晴らしいところです。でもその素晴らしさというのは、実はみなさんが今、作り上げているものなのです。憧れを抱きつつ、勉強して、悩んで、泣いて、笑って、今の高校生である時のたくさんの経験が、近い未来のステキな大学生であるあなたの一歩になるのです。がんばって下さい、なんて言いません。一緒にがんばりましょう。