受験を成功させるためのスケジュールの立て方

goukaku-lab_2015-09-06_03-28-35.png

それは今、自分がすべきことを把握し、それらを着実にこなすためです。

ただがむしゃらに目の前にある課題をこなすことが、いつも正しいとは限りません。大きな目標を達成するためには、長いスパンの中で計画的に努力を継続させる必要があります。

『今、自分がするべきことは一体何なのか』を客観的に確認するために、スケジュールというツールが使われるのです。

そこで今回は、正しいスケジュールの立て方をお教えします。

第1章:スケジュールを立てるとは。

必殺! スケジュール法
スケジュールを立てるとはどういうことなのか考えてみましょう。スケジュールを立てるとは、ずばり、目標までの道のりを可視化するということです。

可視化とは…?

例えば、道に迷わないために野原に道路を引いたり、高いところに登りやすくするために坂道に階段をつけたりすることです。

目標までの過程をイメージし、そこに至るまでの必要な条件をきちんと文字で書き表して目に見えるようにすることが『スケジュールを立てる』ということです。

どんなところに注意すればいいの?

意識するべきポイントは、目標までの最短ルートを選ぶことです。詳しく述べると、やるべきことに優先順位をつけ、最も効率よく目標を達成できるよう考えるということです。

『起床して、学校に行き、放課後になったら塾に行き、帰ってきたら家でご飯を食べて、宿題をして、就寝する。』日常のサイクルに追われ、自分がどういう目標を持ち、どんな自分になりたいかを忘れてはいませんか?

大きな目標を達成する道は、日々の暮らしの中でその目標を達成するための手段を繰り返し意識しなければ見えてきません。皆さんが高校を卒業し、大学生、社会人になったときには尚更です。

今のうちにスケジュールを立てる習慣をつける意味

スケジュールは、日常のサイクルの中にテンポを刻み、一歩先を見据えて日常を過ごすための指針となります。日々の雑事に追われることの少ない高校生の内に、スケジュールを立て、それに従って行動する習慣を身につけておくと、近い将来必ず役に立ちます。
必殺! スケジュール法

第2章:なぜうまくスケジュールを活用できないのか

スケジュールを立てるということについて、何となくでもわかっていただけましたでしょうか。それでは、次に『スケジュールをうまく活用できない!』というあなたのために、よくある原因を名前を入れて3パターンご紹介します。

『なぜ活用できないのか』ということを十分に反省してこそ、正しいスケジュールを作成することができます。あなたはどのパターンに当てはまりますか?

  • スケジュールがうまく立てられない。
  • そもそも、『どういう手順を踏んでスケジュールを立てれば良いのか分からない』という人も多いのではないでしょうか。

    スケジュールの立て方にはコツがあるので、まずは正しいスケジュールの立て方を理解し、その上で自分で正しくスケジュールを立てる必要があります。

  • スケジュールを立てたのに、その通りにきちんと行動できない。
  • せっかく気合を入れてスケジュールを立てたのに、計画通りに進まないというケースです。

    自分が勉強に費やせる時間や、こなすことができる勉強量を考慮せず、ひたすらやることを詰め込んだスケジュールは、予定が狂うのも当然です。優先順位をきちんと把握できていないのかもしれません。

  • スケジュール通りに行動しているのに、目標を達成できない。
  • スケジュールに記入された『やるべきこと』が抽象的で曖昧なため、『本当にやるべきこと』と『今やっていること』が一致しない可能性があります。

    スケジュールを見ても、自分がやるべきことがピンとこないという人は、自分がやるべき事項をスケジュールへ落とし込むときの工夫が足りていないかもしれません。

+α スケジュールを立てないのは、そもそもいけないことなのか。

これはある意味で真っ当な質問です。実際、「スケジュールを立ててしまうと、自分で自分の限界を作ってしまっていることになる。」という意見を持つ人も少なくありません。

しかし、受験は長期戦です。マラソンランナーにとって自分のペースで最後まで保つことが大切なように、受験でも今の自分の実力を正しく把握し、入試本番までの戦略を立て自分のペースで勉強をすることが大切です。

ですから、受験生にとってペースの指針となるスケジュール管理は大きな意味を持つのです。

第3章:賢いスケジュールの立て方とは。

お待たせ致しました。それでは、前述の失敗原因を踏まえて、上手く活用できるような「賢い」スケジュールの立て方をご紹介していきましょう。

STEP1:目標を定量化し、明確にする。

必殺! スケジュール法
スケジュールを立てるにあたって、まずはじめに行わなければいけないことは、目標を明確に定めることです。目標が無ければ、スケジュールは立てられません。

どういう目標を立てればいいか分からない人は、最終的に得たい成果をまず書き出してから目標を定めます。

この目標を定める時に注意しなければならないことは、できるだけ具体的に、かつ数字で計測可能な目標を書き表すことです。

「具体的に」とは?

例えば、「英語力を伸ばす!」や「次の試験で良い成績をとる!」など抽象的な目標を立てた場合、目標達成のために何をすれば良いのかはっきり見えてきません。

一方、「単語を100個覚える!」「2月の学期末試験で平均80点以上をとる!」など、数値を用いて具体化した目標を立てれば、「いつまでに」「何を」「どれだけ」やればよいのか、課題を定量的に判断してスケジュールに落とし込むことができるのです。
必殺! スケジュール法

STEP2:手順を洗い出す。

目標が決まったら、次は目標を達成するための道筋を洗い出していきます。

上手く道筋を洗い出すためには、自分がやるべきことを適切に細分化することがポイントです。細分化とは、抽象的なものから具体的なものへ段階順に整理することです。

英語を例にとってみてみよう

実際に、英語に関する目標を立てた場合を例にしてみましょう。まず英語学習は、リーディング・ライティング・リスニング・スピーキングに大別できますね。(フェーズ1)

次に、今挙げた4つの分野のうち、リーディング能力を向上させたいとします。リーディングの分野で、自分に今何が足りないのか、自分は今何をやるべきなのかを具体的に考えるために、リーディング分野をさらに、速読力・精読力・論理展開を掴む力・推理力の4つに細分化します。(フェーズ2)

このように細分化すると、リーディングの中でも今自分に必要なものが捉えやすくなりますね。ここでは、リーディングの中の速読力が足らないと考えたとします。

そうすると、速読力を鍛えるための具体的な課題、例えば「1日800語程度の文章を速読する」や「センター試験形式の問題を90分ではなく80分でやりきる」などが見えてきます。(フェーズ3)

目標を分析し、出てきた項目をさらに詳しく見ていく…、というようにどんどん細分化していけば、目標を達成するために自分がやるべきこと(課題)が自ずと明確になっていきます。
必殺! スケジュール法 

※本文中にもあるように、例えば英語について手順を落とし込んでいくと左の図のようになります。具体的な落とし込み方は自分のレベルや苦手分野に合わせて変更しましょう!

細分化の次は?

さて、適切な細分化ができたら、次はやるべきことの特徴を掴みましょう。ここで言う特徴とは「場所」と「時間」です。例えば、「英単語を1日10個暗記する」という課題は就寝前や、登下校時のスキマ時間に行うと効果的です。

一方、「数学の宿題をする」という課題は、しっかりと考える時間を割き、勉強机にむかってやると良いでしょう。このように、やるべき課題の特徴を理解して、勉強効率をあげる工夫をしましょう。

おさらいPOINT!

・目標を達成するために、やるべきことを明確にする。
・目標を適切に細分化して分析し、課題を抽出する。
・課題の特徴に応じて勉強方法を決め、勉強効率を上げる。

STEP3:具体的なスケジュールの形にする。

最後に、これまでの内容をスケジュールの形にしていきます。スケジュールは、目標ごとに紙を分けて、課題を階層化して書きましょう。

目標ごとに全体から細部までを俯瞰できる樹形図を書くイメージです。課題を書く際に、課題相互の因果関係や依存関係を矢印や線で記入しておくとさらに分かりやすいです。(次のスケジューリング例を参考。)

重要度や優先順位の理由付けにもなり、スケジュールを見ただけで、感覚的に次に行うべきことがさらに把握しやすくなります。

以下に『世界史の中間テストで80点を取る!』という目標を達成するためのスケジュールの例を紹介しますので、参考にしてみてください。

世界史の中間テストで80点を取る!

必殺! スケジュール法
※まずは、出題形式・範囲・分野などに大別した後、自分がやるべきことを階層的に書き出す。
次に、実際に日程・締め切りを定めていきましょう。このとき、設定する時間は3の倍数を意識して決定してみてください。3時間・3日・3週間・30日・3ヶ月を基準にして考えていくと、うまく課題を管理できます。

また、一度立てたスケジュールも定期的に見直す習慣をつけましょう。達成度や改善点、また目標の期日内に達成できなかった場合の反省と対策を課題毎に見直すことで、次回スケジュールを立てるときに大いに役立ち、より良いスケジュールを立てられるようになりますよ!
必殺! スケジュール法

第4章:スケジュール例

合格者が使っていた英語のスケジュール例を紹介します。みなさんも是非、参考にしてみてください。

英語のスケジューリング例

Reading

必殺! スケジュール法

Listening

260-10 260-11

最後に

スケジュールの立て方について詳しく解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。

敢えて最後にみなさんにひとつ伝えたいことがあります。それは、スケジュールを立てるということは日常生活をよくする習慣の一つであって、テクニックではない、ということです。

ですから、スケジュールの考え方を一読しても、それは「分かった! 使える!」ということにはなりません。自分にとって最適なスタイルとなるよう変形し終えて、自然と体が動くようになって初めて、「分かった! 使える!」ということになるのです。

そして、それを考える中で様々な疑問を持つと思います。「自分にとってスケジュールってどれだけ重要なんだろう?」「たまにはがむしゃらに徹夜を重ねていいんじゃないか」「なぜ自分の決めたことができないのだろう」「家族や友達との時間と自分の時間って?」「どんな時間が自分にとって大切なの?」などなど。

きっと高校生の間でしか考えられない疑問もあると思いますし、そう問いかけることで時間を大切にすることができます。
スケジュールとは生活の一部であり、将来の自分を作るものです。みなさんそれぞれがこの記事の参考になる部分を応用して、自分の勉強に取り込んでいっていただければ、とても嬉しく思います!