「できてたはずなのにミスった……」試験が返却された時、こんなことをぼやいた経験は誰にでもあるのではないでしょうか?
けれども、ケアレスミスとはいえ間違いは間違いです。
ミスのせいで1点差で不合格、なんてことになったら、後悔してもしきれないでしょう。
この記事では、ミスを3パターンに分類してそれぞれに対策を示しています。
ミスをなくし、合格を手にしましょう!
ケアレスミスその1. 誤読・思い込みミス
問題文をよく理解していないまま(理解したと思い込んで)解いてしまうミスのこと。
センター試験2012年度数学1A第3問「△PBQの外接円○の直径は□であり……」で半径を答えてしまったり、
「誤っている選択肢を選べ」という問題で正しい選択肢を選んでしまったり、
「英語で解答を書け」という問題で日本語で解答してしまったりなど、様々ありますよね。
対策a. 問題文を細かく区切って読もう!
たとえば上の例では、「△PBQ」の「外接円」の「直径」というように一つ一つの言葉を読むようにすれば、誤読のおそれは低下します。
そして、同時にその図をイメージすると、読み間違いはさらに減少します。
国語や英語の問題では、問題の指示文(上の例では、「誤っている選択肢を選べ」「英語で解答を書け」の部分)を特に注意深く読むようにしましょう。
対策b. この問題は解けると思ったときこそ、問題文を丁寧に読もう
この「誤読・思い込みミス」は、見たことがあったり、解けると思った問題で起こりやすいミスです。
これは、「見たことがある問題 = すでに理解しているから丁寧に読まなくても良い」と油断してしまうためです。
よって、解けると思った問題こそ、上記の対策①を怠りなく実践し、ケアレスミスを絶対におかさないようにする心がけが必要です。
ケアレスミスその2. 処理のミス
計算ミスや、考えている途中に発生するミスのことです。
計算途中の字が汚く、±の符号が入れ替わってしまったり、
英語の単語並び替え問題で、使っていない単語が残っている答えを書いてしまったりすることです。
対策a.計算式の書き方などを、事前に決めておこう
計算用紙(下書き用紙)に何を書くか(または省略するか)、そして、どこにどういう形式で書けば自分が間違えづらいかを事前に考え、書き方を決めておくことです。
たとえば、次のようなものが挙げられるでしょう。ぜひ参考にしてみてください。
- 余白部分を、きれいに計算式を記録しておく場所と少々乱雑に計算してよい場所に明確に分けておき、綺麗に書く部分は上からしっかり並べて書くこと
- 理科の問題で単位を省略しないこと
- 無理して途中式を省略して書こうとしないこと
- 英語の並び替え問題ですでに使った単語に×印をつけること
このような「自分の間違えづらい形式」を知るためには、ふだんから自分の弱点を把握している必要があります。マーク模試・記述模試を問わず、自分の間違えたところは必ず記録し、どんな間違いをしたかをストックしていくことが重要です。
また、自分だけでは集められるパターンの数には限りがあります。友達がどんな形式で書いているかを参考にさせてもらうのもよいでしょう。
ケアレスミスその3. 書き込みミス
答えは出ているのに解答用紙に書き間違えるミス。
マークシートで、一旦飛ばして後で解こうとした問題のマークを詰めてマークしてしまったり、
英語の、見れば分かるようなスペルミス。などです。
対策a. まずは「答え方に問題がないか」だけを見直そう
見直しの際には、まずは問題の内容面を無視して、「問題文で要求されている解答形式」と「自分の書いた答え」だけをチェックすることが有効です。
「マークミスはないか」「誤字脱字はないか」などの確認は、問題のことを考えながら行うと、問題が気になってうまくチェックすることが難しくなります。
答えだけを見て行うことで、このタイプのミスは確実に減らすことができます。
対策b. 志望校の解答用紙を把握しておこう
手に入る場合、志望校の解答用紙を把握しておきましょう。有名な大学では多くの場合、インターネットで検索するだけで解答用紙が手に入ります。
大学別模試では、解答用紙も本番と同じように作ってあるため、良い練習ができます。
年によって形式が変わる可能性もあるので、去年と同じ形式だと思い込むのは危険ですが、知っている形式で解答が書けると不安が軽減され、ミスも減らせるのです。
まとめ
いかがでしたか?多くのポイントを紹介したので、いきなり次回の試験で全て実行するのは大変かもしれません。
しっかり意識できるよう、試験直前に見るノートに、ケアレスミスに関する自分なりの注意点をまとめておくと効果的です。
本番や模試などの大きな試験だけでなく、ふだんの定期試験からケアレスミスに注意するようにして、本番までにケアレスミスを、可能な限りゼロに近づけられるようにしましょう!