『周りの人から受ける刺激を大切に』東京大学理科一類に一浪して合格したU.Kさんが進路を決めた理由

一方で勉強面に関して悩みを抱えていたようですね。なにか勉強法に関してアドバイスは有りますか?

実は1年間浪人しているので、こうしておけば良かったというアドバイスならあります(笑)。

部活は高3の6月に引退したんですが、受験モードへの切り替えがうまくいきませんでした。
それまでの生活を引きずり、授業後の勉強が進められなかったことが原因です。

また、高校の間は授業以外にも塾に行ったり、問題集をいろいろやったりして自分の勉強の中心が定まりませんでした。
こうなると中途半端な勉強しかできなくて効率が非常に悪いです。

勉強法は人によって様々だと思うので、「自分はこの勉強をやる!」と自分の勉強法を定めたらそれを信じて一貫してやり続けることが大切です!

なるほど、勉強においては自分を信じることも大切なんですね。
次に、なぜ東大理一を選んだかお聞きしたいです。

入学してから自分の専攻する分野を選べること!理由はこの一言に尽きます。

高校2年生の文理分けで理系を選択した時はまだ東大のことを意識していませんでした。

ですが、高校3年生になってから友達の話を聞いているうちに様々な分野に興味が湧いてきてマルチに活動したいと思うようになってきたんですよ。
具体的には経済学部・工学部・医学部が興味の対象になりました。

こんなにも多様な進路を全てカバーできるのは東京大学だけなんです。
ほとんどの大学は入学時に学部も決定しますが、東大の場合は「理科一類」というくくりで入学後に進学選択ができてしまうんですね。

東大の進学選択の利点を活用していますね!
ところで、「友達の話を聞いて興味が湧いた」とのことですが、どのように刺激を受けたのか聞きたいところです。

高校の時、自分の周りには”個性的な”人がたくさんいました(笑)。そういう友達の話を聞いていると、自分の興味の方向とは異なった視点から話が飛んでくるんですよ!

例えば音楽好きの友達から話を聞いたときは、それまでなんとなくしか聞いてなかったバンドの歌詞の新たな意味に気付かされました。そうすると、音楽の世界に対する自分の視点が変化するのが分かります。

こんな風に、自分が本当に興味を持っている分野って人との交流を通じて分かってくるものだと思っています。様々な人とふれあうことが自分の糧になります!

人との交流こそが進路選択の決定打になった、というわけですね。
ここで、東大に入学してからの生活をお聞きしたいと思います。

東大ではまず教養学部に属して、いろいろな分野の教養を深めます。僕はその特徴を生かして文理問わず興味を広げ、様々な授業を履修しています!

…と言えたら理想なんですが、理系は必修科目が多いことから文系科目を履修できていないのが現状です。
個人的には、心理学系統の科目を履修してみたいんですけどね。

現時点では必修科目に加えて、建築やマテリアル工学、宇宙工学といった将来につながる分野の授業を履修しています。

次ページ:東大ならではのポイント




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東京大学理科3類1年のBenzene君です! benzene(ベンゼン)とは、化学でもおなじみの物質のひとつ。 リラックスした表情で、受験生のみんなをゆったりサポートします。