センター日本史で満点を取って東大に現役合格した勉強法

5.東大日本史を攻略する

東大日本史を攻略する方法は何といっても知識です。

「論理力だ」とか「資料文をまとめる能力だ」とか唱えている人は多いですが、その前に知識があることが大前提となります。知識があってはじめて思考することができるのです。

では例を見ながら考えていきましょう。

2007年の第一問

資料文(2)711年に、位階や職務に応じて、絹織物・糸のほか銭を役人に支給する法を定めた。また、蓄えた銭の多少にしたがって位階を授けることを定めた。

この資料文を見て、すぐに「蓄銭叙位令」のことだ!と思いつかなければ、答案にすることができないのです。そして、蓄銭叙位令が『詳説 日本史研究』にどのように書かれていたかを思い出し、他の資料文に書かれていることも踏まえて記述する必要があるのです。

知識がついたら、次は論実の「書き方」が大切

そして、世界史についても同様に言えることなのですが、知識が一定程度ついた後に意識すべきことは論述の「書き方」です。

論述問題を書く際に意識すべきなのは、「具体と抽象のバランス」です。「~はどのような影響を与えたか」と問われた問題に対し、「○○や△△といった事件の引き金となった。」と具体例だけを書いていても点数は来ません。

「○○や△△などの事件を引き起こしたように、幕府支配の動揺を招いた。」といったように、抽象化した文言を一言加えるようにしましょう。

また逆に、「人民統制が行き届かなくなり、幕府支配が動揺して…」のように具体的用語を全く用いないで抽象的につらつら述べた文章は加点のしようがありません。

常に自分の文章が具体と抽象のバランスが取れている文章なのか、意識するようにしましょう。「<具体例>のように、<抽象>」「<具体例>など、<抽象>」は必勝の書き方です!

次ページ:『詳説 日本史研究』の具体的な使い方を紹介!




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