英文法を基礎から徹底解説〜仮定法〜

ざっくり言うと仮定法とは

仮定法は現実とは違うことを表すための表現です。例えば、「もしも○○なら、××なのに(でも現実は違う)」や「△△だったらいいのに」ということを英語で表す際に使います。

仮定法の種類

仮定法には仮定法過去仮定法過去完了の二種類があり、それぞれ主に次のように使います。

仮定法過去
仮定法過去
If S V (過去形),S (would/could/might) 動詞の原形.
「もし~であるなら、…なのに」

仮定法過去完了
仮定法過去完了
If S had 過去分詞, S 助動詞(would/could/might) have 過去分詞
「もし〜であったなら、…だったのに」

仮定法過去のポイントは、現在の話をしているが動詞・助動詞は過去形にすることです。また、仮定法過去完了のポイントは、仮定法過去の時制を一段階下げて完了形にすることです。
これで意味を取り違えてしまう受験生が多いので、注意してください。

仮定法の使い方

仮定法と直説法の違い

ただ、ここまで来て「通常のifによる条件節と何が違うの?」と疑問に思われる受験生の方も多いかもしれません。

Ifによる条件節による仮定(直説法といいます)の場合は、仮定が起こる確率が50%以上と言われています。一方、仮定法の場合、仮定がほぼ起こりえないという場合に用います。

If I were a bird, I would fly to you.

例えば、この文章では人である「私」が「鳥」になるということは現実的にあり得ないので、通常のifの条件説とは違い、仮定法を用います。(仮定法で用いる際のbe動詞はwereが頻繁に用いられます。)

仮定法でのif省略

また、仮定法の文ではifを省略することができます。

仮定法過去の文ではifを除くとif節の動詞が先頭に立ちます。

If I were a bird, I would fly to you.→Were I a bird, I would fly to you.

確認問題

問1 If Mary ( ) how to swim, she would go to the beach more often.
1. knows
2. knew
3. will know
4. had known

問2 If I hadn’t broken up with Hannah last month, I ( ) going out with her for two years.
1. will have been
2. had been
3. would have been
4. have been

問3 ( ) someone helped me, I could have finished it in a day.
1. If
2. Should
3. Had
4. Unless

解説

問1: 2
 主節の動詞がwould+動詞原形なので仮定法過去の文と推測されます。よって、if節の動詞を過去形にしている2が正解となります。

問2: 3
 if節に過去完了が使われており、英文全体で「もしもHannahと別れていなかったら彼女と2年間付き合っていただろうに」という、事実に反した意味になることが予想されるので、仮定法過去完了の文であると予想されます。よって、主節がwould+have+過去分詞となる3が正解となります。

問3: 3
 主節にcould+have+過去分詞があることから、仮定法過去完了の文と予想されます。よって、ifが省略されたif節にhadを入れて仮定法過去完了の文となる3が正解です。1を選ぶとif節は仮定法過去の文となってしまい、主節と矛盾するので誤りです。




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