【2017年度入試の合格者に聞いた!】医学部推薦入試の内容と対策法

現在、全国の約60大学で医学部の推薦入試が行われているのをご存知ですか。

医学部の推薦入試は難関ですが、小論文や面接など人物本を重視した試験であるため、医学部入学の可能性を広げてくれる入試制度です。

一般入試と比べて受験者数も少ない分、情報も少ない推薦入試。

そこで今回は岩手医科大学の2017年度推薦入試に合格した松本秀峰中等教育学校高校3年生の土橋 拓実さんに推薦入試の内容・対策法をインタビューしました。

土橋さんのプロフィール

合格した大学 岩手医科大学
学歴 松本秀峰中等教育学校・高校

ー早速ですが、なぜ岩手医科大学を志望されたんですか。

もともと大学生になったら親元から離れ、精神的に自立しようと考えていたため地方の大学を検討していました。

岩手医科大学を選んだ一番の決め手となったのは、地域医療への取り組みに対する姿勢です。私も地域医療に貢献したいと思い、岩手医科大学を志望することに決めました。

また、高2のときにオープキャンパスで岩手医科大学の矢巾キャンパスに訪れた際に、地元の長野の雰囲気に似ていて親しみを感じたこともありますね。

ー岩手医科大学推薦入試の試験の内容はどのようなものでしたか。

私が受けた推薦入試では英語・数学・化学・物理の筆記試験に加えて、小論文と面接がありました。

筆記試験は基礎的な内容を中心とするものの、試験時間が短くやや苦戦する問題もありました。
小論文は「安全と安心」という医療にかかわるテーマについての課題文に対して、自分の意見を述べるというものでした。面接では2人の面接官に対して、志望理由や2分間の自己PRなどを伝えました。

面接の際に「6年間の大学生活を送る上で一番大事なことはなんですか」と聞かれた際は、あらかじめ想定していた質問ではなかったので一瞬戸惑いました。しかし、「医師になるという強い意志を持つこと」と自分の医師になることへの想いを伝えることができたので良かったと思います。

ー医学部受験を意識し始めたのはいつ頃からですか。

高校2年の11月からです。私はそれまで部活でサッカーをやっていたのですが、引退と同時に気持ちを入れ替え、私大医学部を目指して受験勉強を始めました。当時はまだ推薦入試は意識しておらず、一般入試を目指していました。

ーでは推薦入試で医学部を受験することを決めたのはいつ頃だったのでしょうか。

高校3年の6月です。学力をつけようと東京医進学院が主催する1週間ほどの合宿に参加した際に、講師の方から推薦入試を勧められたことがきっかけです。その後、学校の先生と推薦入試を受験することを相談しました。

岩手医科大学の推薦入試には評定平均が4.0以上必要だったのですが、計算したところ足りていたため、夏休みが明けた頃に受験することを決意しました。

ー一般入試と推薦入試の両方の対策は大変だったと思います。どのように両立していましたか。

平日は学校に行った後、塾に通い主に一般入試の対策をしていました。土日は東京医進学院で推薦入試対策の少人数講座を受けていました。長野から高速バスを利用して東京に行き、土曜の夜は近くの祖母の家に泊まり、日曜にまたバスで帰るという生活を送っていました。

長野から東京までの高速バスを利用した移動は疲労を伴うものでしたが、推薦入試対策のための充実した時間を過ごせていたと思います。

ー通っていた東京医進学院での勉強について伺いたいのですが、まず東京医進学院に通いはじめたきっかけを教えてください。

母がパンフレットで見つけた、東京医進学院が毎年開催している医学部「現役合格」夏季合宿に参加したことがきっかけです。合宿は1週間ほどの間、20人ほどでホテルに泊まり、朝から夜までテストや講義、自習でみっちり勉強していました。

私はもともと塾に通うことは面倒だと思っていたのですが、合宿時の講義がとても分かりやすかったため、合宿後も東京医進学院に通うことにしました。

ー受講していた講義はどのような内容でしたか。

主に推薦入試対策の講座を受けていました。その講座を受講しているのは4人と少人数で、志望理由書の添削や、小論文対策、面接対策などを行いました。

志望理由書は学校の教師にも添削してもらっていたのですが、東京医進学院の講師の方にも添削してもらうことで、自分の視点も広がったと感じています。

また、面接対策の授業も充実していて、核心をついた問いに対して自分の答えを作る練習ができたので、入試の際も自信をもって質問に答えられたと思います。

ー最後に、受験生活を振り返って合格のために大切だったと思うことを教えてください。

合格のために勉強面で特に大切だと思ったのは、基礎を重視することです。先生方にも「基礎を重視しろ」と何度も言われたこともあり、基礎を重視する勉強をずっとしてきて、問題集は3周以上解きました。3週もしたんだという気持ちが、本番での自信につながったと思います。

また、まわりに高い目標を持った仲間がいることも大きかったです。学校や塾には、自分に近いレベルで同じく医学部を目指す仲間がいました。仲間と一緒に学び切磋琢磨し合えたことが合格に繋がったと思っています。

土橋さんの指導教員だった東京医進学院・伊藤先生からのコメント

医学部の推薦入試に必要な心構えとは

推薦入試の合格に必要なことは絶対にその大学に合格するという強い気持ちだと思います。

推薦入試は近畿大学を除いて基本的に併願することはできず、専願で挑むことになります。合格するためにはその大学に惚れ込み、「絶対に合格する」というある種の思い込みをもつほどの強い想いが必要になります。

今回合格された土橋さんもそうですが、実際に推薦入試に合格する人たちは「絶対に合格する」という強い気持ちを持っている点が共通していますね。

インタビューを終えて

土橋さんは「さすが推薦入試の合格者」と思わせるほど、しっかりとした受け答えが印象的でした。
受験が終わったにも関わらず、「一般入試の猛者たちに負けないように」と勉強の手を緩めぬ姿勢に土橋さんの医師としての将来に期待が膨らみます。

また、本人の努力に加えて、ご家族の応援はもちろんのこと、学校の先生、塾の講師の方からのサポートが合格につながった要素だと感じました。

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