現代文読解に役立つ! 読んでおきたい本6選

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皆さん、現代文の対策はお進みでしょうか? 

英語や数学と比べ、何をすれば良いかわからない…という方も多いのではないでしょうか。

現代文は、演習を多く積んでもなかなか成績に反映されにくい科目です。
努力が実を結ばないと虚しくなり、現代文対策が結果的に薄いまま入試本番を迎えがち。

いくら勉強しても結果が出ずに悩んでいる方は、いっそのこと他科目の勉強の「息抜き」がてら文章に触れてみるのはどうでしょうか?

入試対策としての読書の利点・欠点

利点

入試対策としての読書の利点は主に2つ。

ひとつは、活字に慣れておくことで、現代文はもちろん他科目の問題文を素早く読み解いたり、記述解答を構成するさいに役立つ点。

もうひとつは、哲学など学術的な思想が下地になっている現代文の題材は多く、それらを理解する一助になる事前知識を読書によって得ることができる点です。

欠点

入試対策としての読書の欠点は、読書だけでは現代文の勉強は完結しない点です。

入試問題としての現代文で問われる力は「文章構造の把握力」に加えて「簡潔かつ過不足ない記述解答の作成力」であり、後者は問題演習をしないと普通身につきません。

あくまで息抜きついでに活字に慣れましょう。

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おすすめ新書・小説の紹介

『哲学用語図鑑』(田中正人・著/プレジデント社)

内容紹介
本書はわかりやすいイラストとともに、評論文にも登場するような哲学用語をほとんどカバーしています。
図鑑を眺めるような感覚で、気楽に知識を身につけていくことが可能です。

こんな点が役に立つ!
入試で扱う現代文の文章は、字面を追うだけでは満足に理解できないことが多いです。
というのも、それらは哲学をはじめとする学術的な思想を暗に前提しているから。

しかし、事前知識を入れておこうと、いきなり名だたる哲学書と対峙しても多くの人は挫折します。
そこで、本書で効率良く教養を深めていくことをお勧めします!

『一九八四年』(ジョージ・オーウェル・著/高橋和久・訳/ハヤカワepi文庫)

内容紹介
政府への礼賛を強要する思想統制など管理社会の実態を描いた小説。
SFでありながら奇想天外な展開ではなく、退廃的な雰囲気を描くことで恐怖を醸している点が白眉です。

こんな点が役に立つ!

本書は、トランプ大統領の就任以後、米国で売り上げを伸ばしているそうです。

小説内の政権のあり方がトランプ政権を彷彿とさせるそう。

その真偽はともかく、全体主義国家のあり方を考えるなど学術的な価値も高いうえ、タイムリーなテーマなので、直接的にではないにしろ時事対策にもつながります。
国家体制に関わる評論文がセンター試験で出題されてもおかしくありませんよ。

『教養としての大学受験国語』 (石原千秋・著/ちくま新書)

内容紹介
「現代文の解き方」を解説する受験参考書は巷に溢れていますが、本書はそこから一歩引いた、文章の読み方に焦点をあてるもので、受験生以外も対象としています。

「本書は単なる読書から入試で文章を読み解くのに接続するポイントがまとまっています。

こんな点が役に立つ!
現代文に不安を抱えている、のんびり読書を楽しむ心の余裕もない、とにかく得点がアップする対策法を教えてくれ、とお考えの方にとって役に立ちます。

やや回り道ですが、あなたの現代文の読み方が変わると思います。
筆者も高校2年生の頃に読んで衝撃を受けた、おすすめの一冊です。

『成熟と喪失 “母”の崩壊』(江藤淳・著/講談社文芸文庫)

内容紹介
安岡章太郎の『海辺の光景』や、遠藤周作の『沈黙』などの戦後日本を舞台とした小説を素材とした文芸論。
近代文学の最たるテーマでもある「近代化とはどういう過程か」について考えます。

こんな点が役に立つ!
内容紹介の項目でも記したように、センター小説のほとんどを占める近代日本文学において、もっとも重視されたテーマといっても過言ではない「近代化」について家族という観点から深い知見を得ることができます。

個々の小説に手を出してもきりがない一方、本書はある程度包括的に小説分野を対策することが可能でしょう。

現代文の参考書を探す際、書店の受験参考書コーナーに向かうのが普通だと思います。

しかし、今回紹介した『高校生のための評論文キーワード100』や『教養としての大学受験国語』のように、新書コーナーに思わぬ掘り出し物が隠れていることもあるのです。

次に、受験を離れてリラックスできるようなオススメの小説を紹介しましょう。

『陰翳礼讃』(谷崎潤一郎・著/中公文庫)

内容紹介
日本の「美」を陰翳(陰影)という概念で捉え、その美を侵食する西洋の美と対照した小説家としても有名な谷崎潤一郎による随筆。

こんな点が役に立つ!
現代文では、西洋・日本を対比させて論じる文章が頻出です。その中でもよく取り上げられるテーマが、日本の「美」や「美意識」について。
1933年に発売された本書は現代でもデザイナーや建築士に読まれており、日本における美のバイブルとも言えます。

また、随筆は作者の価値観が強く表れるため、初めてだと面食らうかもしれません。
市販の問題集の随筆収録数は少ないですが、本書を読むことで良い対策になります。

『ケータイ化する日本語—モバイル時代の “感じる„ “伝える„“考える„』(佐藤健二・著/大修館書店)

内容紹介
携帯電話の普及の中で、言葉の力が弱まり、他者との繋がりが薄れつつある情報化社会の現代において、「言葉」とは何か、情報通信機器の変遷を追いながら問いかけた評論です。

こんな点が役に立つ!
本書が書かれたのは2012年ですが、さらにスマートフォンの普及が進んだ今日では、SNSなどの使用により他者との直接的な繋がりがより希薄になってきています。

本書では、そのような情報化社会の問題の核心をついており、みなさんにとって情報通信機器や「言葉」との関わり方を見直す良い機会になるのではないでしょうか。

また、情報メディア論は入試でも頻出のテーマです。

まとめ

いかがでしたか?

本記事で紹介したものだけでなく、書店や問題集の出典で目に留まった書籍があったら、積極的に手に取ってみましょう。
ただし、読書に耽りすぎるのも禁物。受験生は忙しいですからね!

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