理科が嫌いな人にも読んで欲しい、医学部に在籍して感じた「高校理科」の重要性

理科が嫌いな人にも読んで欲しい、医学部に在籍して感じた「高校理科」の重要性

医学部ライターのなかたつです。

夏休みが終わりましたね。受験生のみなさん、なかなか結果が出なくてもどかしい日々が続いているかもしれませんが、そんなときこそ、戦略をたて、うまく実行してくださいね。

さて、今日はみなさんが高校で勉強している「理科」(とくに物化生)についてお話ししたいと思います。

ところで、みなさんはなぜ理科を勉強しているのでしょうか?

「僕は医学部に行くのに、物理や化学が必要というのか?」
「僕は理学部に行くのに、物理や生物は必要なのか?」

こんな思いを持っているかもしれません。それもそのはずです。
これからさき、受験生のみなさんにとっては、どのような生かされ方をするのか、まだわからないですからね…
でもそれでは、モチベーションが出ないかもしれません。

そこで今日は、医学部に在籍していて感じた「高校理科」の重要性を、放射線治療の例を交えてお話しします。

放射線治療

近年テレビでも新聞でもよく聞く言葉。医学部進学志望者はもちろん、そうでなくても、「ああ、放射線使って、がん細胞殺すんでしょ?」なんていう知識はあると思います。それで正解です。

しかし、ここでこれから一生の勉強にもつながる重要なことがあります。

みなさんが仮に医者になって、放射線を使う立場になって、放射線の使い方を勉強すれば、たしかに治療はできるでしょう。
しかし、それ、意味を分かって使っていますか?

 放射線に関する知識がないと、思わぬところで放射線被ばくが起こった時、大変です。放射線も種類によって、透過のしやすさなど、違いがありますからね。
また、放射線は酸素が多いか少ないか、高温か低温かといった環境の違いで、かなり影響力も変わってきます。治療を行う環境も、物理の知識がなければうまくととなわないわけです。

 さらに、みなさんが化学でなんとなく聞いたことのある「B(ホウ素)」は、実は放射線の治療でかなり活躍しているんです。放射線と聞くとみなさんは「なんかあぶないビームみたいなもの」を想像するかもしれませんが、どちらかというと「放射性同位元素(RI)」という、放射線を出す元素が重要です。ただ治療法を知っているだけよりも、化学の知識をしっかりともって、診察してくれる医者のほうがもちろんいいですよね。

 生物の知識が医学で必要なのは、当然でしょう。なぜがんができるのか?放射線を与えると生体にどのような影響があるのか?こういったことももちろん理解しておかなくてはなりません。

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自分のやっていることにどういう意味があるのかを問うているか?

人間は意味のないことにやる気は出ないはずです。それは多くの人がわかっているでしょう。

その思いを、受験勉強で感じた時、どうして勉強しているのか?と自問してみることはとても大事です。

今回は、「高校で学ぶ理科は、大学での基礎になる」という観点からお話ししました。わたしは医学部なので医学の話になってしまいましたが、これは理学系でも、工学系でも同じでしょう。人間や動物に還元するなら絶対に生物の知識は必要ですし、物質を扱うなら物理化学の知識は必要です。その基礎を、高校でトレーニングしているのです。

文系の人でも同じだと思います。古文を勉強すれば、大学でベースとなる文献も読みやすくなるでしょう。
これは文理関係ないですが、英語を手に入れれば、世界からの最新情報をいち早くゲットできます。

使える知識の定着を!

使える知識にして頭に定着しておけば、将来一生残る知識になります。

その方法として、「1つ1つの単語を別々に覚える」のではなく、「いろんな単語を関連付けて覚えていく」というものがあります。
例えば、「放射線」と「ホウ素」と「がん細胞」を別々に覚えるのではなく、「がん細胞をやっつけるためにホウ素を使った放射線治療がある」と覚えておけば、仮にどこかの知識が抜けていても、調べればすぐにわかることですし、思い出しやすいかもしれません。

自分がやっている勉強は、意味があることだったんだ!とわかれば、また気持ちを切り替えて勉強ができるはずです。

あまり無理せず、しっかり栄養も取って、上手に勉強を頑張ってくださいね。

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