センター日本史 過去問分析・勉強法・参考書…1から10まで教えます!

センター試験過去問研究 日本史B(2018年版センター赤本シリーズ).jpg

センター日本史の概要

 

センター日本史の難易度

日本史の試験は、センター・私大・国立の大きく3つに分類されます。センター<中堅私大<早計上智≦国立の順に難易度が上がるイメージです。センター日本史の難易度をわかりやすくするために、私立・国立の日本史と比較してみましょう。

①センター日本史

センター日本史は60分の中で、基本的に1問3点、少なくて2点の36問前後の問題を解いていく、選択式の問題形式です。

問題数は少なく時間には余裕があります。教科書の基本的内容をまんべんなく問われますが、難易度は私大や国立に比べて低いといえます。

➁私大日本史

私大日本史はほとんどが選択肢形式で、1~3行の記述問題のある大学もあります。大学や学部による難易度のばらつきが激しいことが特徴です。

早慶上智の日本史は大学・学部特有の問題形式や教科書のすみっこに書いてあったような内容も出題されるため、それぞれ独自の対策が必要という点で難易度は高いといえます。

③国立日本史

国立日本史はその多くが記述形式の問題です。教科書の範囲外の内容が、なんの説明もなく出題されることはほぼありません。

しかし、記述形式の問題は基礎が完璧になっていないと得点源となるキーワードが抜けてしまったりと知識の穴が出やすく難易度は高いといえます。また、過去問を解く際に第三者から記述の添削を受ける必要があります。

センター日本史過去問3年間の傾向分析

2013~2015年にかけての平均点の推移は62.13→66.32→62.01となっており、大きな変動は見られません。

センター日本史は教科書の内容をまんべんなく出題するために出題される時代の変動がすくなく、年による難易度の変化も小さいと言えます。では実際のセンター日本史の過去問を、年代・大問別に過去問を分析して対策を立てていきましょう。

センター日本史2013年

<平均点62.13>
実際の2013年センター日本史問題はコチラ

第一問:蝦夷地に関して
第二問:原始・古代の宗教と文化
第三問:中世の宗教・文化
第四問:江戸の政治・経済・文化
第五問:明治時代の特許制度
第六問:大正・昭和にかけての歴史

センター日本史2014年 

<平均点66.32>
実際の2014年センター日本史問題はコチラ

第一問:奈良から中世の行政と歴史
第二問:原始・古代の歴史と文化
第三問:中世の政治・経済・文化
第四問:江戸の庶民生活・外交
第五問:明治期の租税制度と外交
第六問:大正・昭和にかけての歴史

センター日本史2015年

<平均点62.01>
実際の015年センター日本史問題はコチラ

第一問:海外と日本の関わり
第二問:原始・古代の農業と社会の変化
第三問:中世から近世初期にかけての政治と社会
第四問:江戸の経済・政治
第五問:明治期の立法
第六問:大正・昭和にかけての歴史

2013~2015年のまとめ

大問ごとの内容をまとめてみると、3年間を通して聞かれる時代に関して大きな変化はないことがわかります。

第一問に関しては、時代を限定せずあるテーマ(蝦夷地、海外と日本など)に沿って設問が構成されていましたが、他の大問は原始・古代→中世→江戸→明治期→大正・昭和という順序で大問が構成されており、どの時代の知識もまんべんなく問われるようになっています。

ここで、注目したいポイントが2つ挙げられます。

1つ目は「文化史」に関して。大問の主要内容とまではいかなくても必ず大問1つにつき1問は文化史の内容が出題されます。

さらに文化史が主なテーマの大問もかならず1つはあり、文化史の勉強をおろそかにしていると大量失点につながるということが予想されます。

2つ目は近代に関する出題の多さ。原始・古代、飛鳥、奈良、平安、鎌倉、室町、江戸、明治、大正、昭和…と様々ありますが、年数だけで考えたら江戸~昭和までの時代はそれまでの時代に比べてはるかに短いにも関わらず、出題数は大問3つ分とその半分を占めています。

日本史を勉強するときに、とりあえず初めから…つまり縄文時代から勉強を始めることが多いと思います。けれど平安時代ごろに力尽きてしまう…を繰り返す人、よくいますですよね笑

その勉強だとセンター試験での出題の半分を占める近代の勉強がおろそかになってしまい、得点につながらない勉強になってしまいますよ。

近代は細かい年数が問われたり、比較的近い時期の事柄の並び替え問題が多く間違えやすいです。学校の日本史が最後まで終わらないかもしれないと不安な人、独学で日本史を勉強する人は、得点につながりやすい近代からの勉強をオススメします。

スポンサーリンク

センター日本史単元別勉強法①【文化史・史料問題】

 

概要と対策

大問ごとの分析にもあげた通り、軽視されがちな文化史ですが、センター試験ではその得点の3割を占めるといわれるほどの重要分野。

文化史は出題される内容が限られているため、センターの文化史問題対策用の問題集を使って勉強するのが効率的です。

 

おすすめの参考書 

  
『センター日本史文化史』難易度★
センター日本史〔文化史〕 (赤本ポケット)
センターの文化史は画像と一緒に出題されることが多いため、作品名だけを覚えていても対応できません。

その点、『センター日本史文化史』はポケットサイズで持ち運びに便利なだけでなく、画像つきで重要単語が赤で記されているため赤シートで隠して効率的に勉強することができます。

わざわざセンターだけのために時間を取って文化史を勉強する気にならない…なんて人も『センター日本史文化史』なら、通学時間に電車で勉強することができるためオススメです。

センター日本史単元別勉強法②【年代並び替え】

概要と対策

年によって変動がありますが、3~5問程度出題されます。

形式は3つの事柄を並び替えるもので、選択肢は並び替えのとしてあり得る全パターンの6つです。他の問題と違い選択肢も多く、短答形式ではないため曖昧な知識のままだと間違えやすいです。

並び替えは、一問一答形式で用語を覚えていても対応できません。

並び替え問題の対策としては①年号を覚える➁歴史的事件の相互関係を理解する、の2つがあげられます。

①年号を覚える、といっても全ての事柄の年号を覚えろ、というわけではありません。

有名な事件の年号を覚えることで「Aはこの事件よりもあとでBは前だから、並び替えはB→Aだ!」というように、その年号を覚えた事件を軸に、並び替えをすることができます。

➁歴史的事件の相互関係を理解するためには、教科書やセンター日本史の内容がまとまっている参考書を定期的に読むことが大切です。オススメの参考書は後述しますね。

並び替え問題では、「古代と江戸時代の内容を並び替えさせる」という無関係な選択肢があげられるわけでなく、年代が近く相互に関係のある選択肢が多いです。

例えば選択肢に、保元の乱・平治の乱・承久の乱とあったとき皆さんはどのように考えるでしょうか。

〈保元の乱では崇徳上皇と後白河天皇が政権を争い、崇徳上皇側に源為義・平忠正、後白河天皇側に平清盛・源義朝が付き、後白河天皇側が勝利しました。しかし、天皇側として勝利した平清盛と源義朝でまた揉めてしまい平治の乱に発展してしまいました。〉

このようなつながりを知っていれば、年号がわからなくても「保元の乱→平治の乱」とすぐ並び替えることができます。承久の乱は北条氏と後鳥羽上皇が争ったものであるので、保元の乱・平治の乱よりも後ですよね。

このようにただ「用語」として事柄を暗記するのではなく、「どうして」その事柄が起こったのかまでを軽く説明できるようにしておきましょう。事柄の背景がわかると、暗記しやすくそして忘れずらくなるだけでなく、記述問題、そして並び替え問題にも役立ちますよ。

 

おすすめの参考書 

 

山川出版『新日本史』
日本史B 新日本史 (81 山川 日B307) 文部科学省認定済教科書 高等学校地理歴史科用
歴史の流れを把握するのにオススメな教科書は山川出版の『新日本史』。

「あれ、同じ山川なら『詳細日本史』じゃないの?」と思われた方も多いはず。もちろん『詳細日本史』でもいいのですが、センターの勉強にしては『詳細日本史』は量が多く細かすぎます。

詳説日本史B 81 山川 日B301 文部科学省検定済教科書 高等学校 地理歴史科用 (81 山川 日B301)
『詳細日本史』はどの大学入試にも対応できる分、内容が細かく文量が多いのです。

だからセンター対策や、歴史の流れの把握のために読むのであれば『新日本史』で十分です。文量が減る分、図も多く読みやすいです。

石川晶康 『日本史B講義の実況中継』シリーズ
石川晶康 日本史B講義の実況中継(1)原始~古代 (実況中継シリーズ)
石川先生の講義をそのまま本にしたのが『日本史B講義の実況中継』。話口調で書かれているため読みやすく、特に石川先生のジョークが面白いです笑

歴史の流れを理解させるだけでなく、重要年代のゴロ合わせも載っているため年号も覚えられて一石二鳥です!

難点は、話口調で書かれている分文量が多いためシリーズが4冊と多い点ぐらいでしょうか。流れが把握しやすく頻出の用語や年号も解説されているため、独学の人の参考書としてもおすすめです。

センター日本史に一問一答形式の問題集ってどうなの?

正直なところ、一問一答形式はあまりオススメしません。理由は以下の2つがあげられます。

1つ目に、量が多すぎること。よくあるうたい文句は「大学入試の99%をカバー!」などというもの。筆者も最初は「お!これを覚えれば完璧じゃん!」そう思って一問一答形式の問題集を購入しました…が、結局量が多すぎて終わりませんでした…。

よくよく考えてみると当たり前のことでした。

「99%をカバー」ということは「試験にはあまり出ない問題も大量に含まれている」ということですよね。日本史は大学ごとに問われる内容がかなり違うため、それぞれの大学にあった対策をしていくべき。どの大学の入試もカバーしている問題集をおぼえるのは非効率的です。

2つめに、実際の問題形式とのズレがあること。
実際のセンター・私立・国立日本史の問題は、長い問題文の中で穴埋め式だったり、記述形式の問題がほとんどです。つまり、聞かれた内容をそのまま短答するという状況は少ないのです。

さらに、ある用語に対して質問の仕方が決まっているので、実際の過去問や文章形式の問題集を解いたほうがパターンを理解でき、実践的です。

センター日本史対策でどんな問題集を使ったらいいか

なるべく、実際の過去問を利用したような問題集を使用するのがオススメです。

日本史を試験で使用する人は①センター試験のみ➁国立二次や私立入試 で使用する人の2パターンに分かれます。

①センター試験のみで日本史を使用する人のセンター日本史問題集

①のパターンの人は余裕があれば後述する➁の人と同じ勉強をすることをオススメします。

しかし①のパターンの多くの人は日本史以外の科目に時間を割くことになると思いますので、センター試験の内容に特化した問題集を使うことをオススメします。

ちなみに、センター日本史の過去問であれば東進過去問データベースに問題と解答も掲載されているためわざわざ赤本を買わなくても実際のセンター試験の問題を解くことができますよ。

センター試験過去問研究 日本史B (2017年版センター赤本シリーズ)

「それでもやっぱり、赤本を買って勉強したい!」という人もいらっしゃると思います。けれど、最新版の赤本を買うのは…正直勿体ないです。

というのも、赤本は毎年刊行されており1年分古くなるだけで値段がグッと下がります。そうすると、なんとアマゾンの中古本でかなり新品に近い状態で1,2円単位で売られています。もはや送料のほうが高いくらい笑 

受験期は参考書代で飛ぶようにお金が無くなってしまうので、ケチな私は中古の参考書ばかり買っていました。

➁国立二次や私立入試で日本史を使用する人のセンター日本史問題集

➁のパターンの人はわざわざセンター対策の問題を解くよりも実際の二次試験の過去問が掲載されている問題集を使用しましょう。

センター日本史は教科書の基本的内容が出題され、応用的な内容の出題される国立二次試験や私立入試の問題より難易度は低いです。だから、国立二次試験や私立入試の問題の対策をすることで自然とセンター試験の対策もでき、効率的に勉強できます。

日本史は様々な問題形式に触れることが大切です!

というのも、ある用語に対して出題の仕方や問題文が決まっているため、より多くの問題を解くことで本番にも同じような問題文に遭遇する確率が高くなるためです。

3種類くらいの問題集をそれぞれ2~3周して覚えるのがよいでしょう。

センター以外でも日本史を使用する人向け*オススメのセンター日本史問題集

『はじめる日本史 要点&演習[改訂版]』 難易度★
はじめる日本史 要点&演習[改訂版]

とにかく解説が丁寧です。基本的内容を確認する問題が多いため、日本史の基礎が少し不安な人やセンターだけ日本史を使用する人にオススメです。

ですから、もう基礎が固まっている人・二次試験でも日本史を使用する人にとっては物足りないかもしれません。

『日本史問題集 完全版 (東進ブックス パーフェクトマスター)』 難易度★★
日本史問題集 完全版 (東進ブックス パーフェクトマスター)

基礎固めが終わり、実践的な問題を解きたいという人にオススメ。

難易度はセンター試験より少し難しい程度ですが、一部、私立上位校のマニアックな問題も掲載されています。

頻出度も問題とともに掲載されているため、「この問題は覚えよう」「この問題はマニアックすぎるから覚えなくてもいいや」というように自分で問題を分類できます。

解答冊子も取り外し可能であるため、答え合わせの際にいちいち最後のページを行ったり来たりすることなくスムーズに丸つけができます。

『日本史B標準問題精講』 難易度★★★
日本史B標準問題精講

実況中継シリーズでもおなじみの石川先生著作の問題集です。

単元ごとに問題が分かれています。丁寧な解説が図付きで問題の次のページに掲載されており、問題を解き終わるごとにいちいち答えのページを探さずに済むので楽です。

実況中継シリーズのように、もまた話口調で書かれているため、ストレスなく読むことができます。

著者が同じということもあって、実況中継シリーズと共通する部分が多いため、実況中継シリーズを読み終わった後の演習としても使うとより効果的です。