国語を参考書と問題集で制覇!直前期に東大国語を30点伸ばした東大生がオススメする参考書と問題集

はじめに

あらゆる教科の中で、国語は自学が難しい科目です。

塾に通わずに参考書や問題集だけで成績を上げることは難しい、と思っている方も多いと思います。
実際私は塾で国語を受講しておらず、秋の東大模試の国語では40%ほどの得点率でした。

しかし、その時自分の勉強法を振り返り、自分が持っている参考書や問題集の使い方を考え直して直前期まで勉強を続けた結果、直前に行われたプレテストで120点中80点をマークし、本番でも82点をとることができました。

その経験から、良質な参考書と問題集を正しく利用することで国語の成績は上がると言えます。

今回の記事では、私が実際に使用した問題集を現代文、古文、漢文に分けて紹介いたします!

国語の参考書、問題集を使う際の注意点

国語の参考書や問題集を使う時に最も大切なのは、自分の解答を添削してくれる人を見つけることです。
国語の記述対策は模範解答を丸覚えすることではありません。

解答を作成した時に、その解答のどこが良くてどこが悪かったのか、という分析を自分だけで行うのでは不十分です。
学校や塾の国語の先生に添削をしてもらうことによって、客観的に自分の解答を分析することができます。

また、どこを改善すればより良い答案が書けるか、といったアドバイスをもらうことで、その時の失敗を次に活かすことができます。自分が1番信頼できる先生に添削をお願いしましょう。

現代文のおすすめの参考書・問題集

現代文読解のおすすめの参考書・問題集

入試現代文へのアクセス(河合出版)

現代文の問題集の入門として使うには『入試現代文へのアクセス』が良いです。

この本は基本編、発展編、完成編の3種類があって、全てに取り組む価値があります。
解説が非常に詳しいので自学に最適です。

使い方のポイントとして、私は問題を解くことに加えて必ず本文の要約を行なっていました。

要約という作業を通して本文の内容をより深く理解することができるうえに、短い時間で筆者の主張を的確に捉える訓練が可能になります。

現代文読解力の開発講座(駿台文庫)

問題を解くプロセスを大切にした1冊。
使用する際は、問題演習というよりも解き方を吸収することを目的とすると良いです。

10問収録されていて、解説が非常に丁寧です。

文章全体がどのような流れになっているのかが分かりやすく、読解の際にどこに注意して読めば良いのか、どのような表現の後に大切な内容が来やすいか、なども明記されています。

何度も読み込むことで「どのように問題を読解していけば良いのか」を掴むことができます。
解説の文体が口語に近くて読み進めやすいのも特徴です。

現代文読解語のおすすめの参考書・問題集

生きる現代文読解語(駿台文庫)

現代文を攻略する上で、用語を理解することは非常に大切です。
この本では、理解すると文章の理解度が格段に上がる大切な用語が多々紹介されています。

また、ただ用語とその意味の羅列が載っているのではなく、問題形式なので効率的に用語を覚えることができます。

古文のおすすめの参考書・問題集

古文文法のおすすめの参考書・問題集

ステップアップノート30 古典文法基礎ドリル(河合出版)

古文学習の第一歩として非常にオススメです。
古文学習において1番大切なのは文法です。

基本的な文法をマスターしないと、いくら単語を覚えても文章を読めるようにはなりません。

この本は、文法項目ごとに基本的な問題がまとめられているので初めて文法に取り組む人にとってはとても扱いやすい問題集となっています。

文法はだらだらと時間をかけるよりも短期間に集中して行う方が効果があります。
2ヶ月などと短い目標を定めて、一気に消化しましょう。

富井の古典文法をはじめからていねいに(東進ブックス)

東進の人気講師、富井先生の本です。講師と生徒の対話の形式で進められているので気軽に読み進めることができます。

古典文法講義の実況中継(実況中継シリーズ)

こちらも「はじめからていねいに」と同じく語りかけるような口調で進んでいく形式の代ゼミの望月先生の参考書です。
文法事項を最初の最初である活用の判断から紹介しているので、初学者の方にオススメです。

古文上達 基礎編 読解と演習45 (Z会出版)

それぞれの講の冒頭の見開き2頁が文法解説、そのあとにその文法問題と読解問題の混ざった練習問題が出題される形式の参考書です。

過去に実際に私立大学で出題された文章を45題も文法を含めて学習できるので、多読用としてもおすすめの参考書です。

古文読解のおすすめの参考書・問題集

Z会の古文入門、古文上達、古文完成シリーズ(Z会出版)

はじめは文法を問う問題が中心ですが、だんだんと読解要素が強くなってきます。
そのため、初学者にとって非常に使いやすいシリーズです。

このシリーズを完璧に消化するとかなりのレベルの問題に対応できるようになります。

ただ解いて答え合せをするだけでなく、一度やった問題については何度も音読しましょう。
私は一文ずつ音読しながら解答を見ないで現代語訳する作業を必ず行うようにしました。

その作業を終えたら、文章を黙読しながら現代語訳を通しで口に出し、最後にもう一度古文を音読していました。

ここまで音読すると本文中に出てきた単語の意味も自然に覚えることができます。

古文上達の最大のポイントは音読です。
やった問題は答え合せをして放置するのではなく、必ず繰り返し音読しましょう。

マーク式基礎問題集 古文(河合出版)

センター試験を真似てつくられている問題集です。センターレベルは私大や国公立の二次試験と比べると簡単な文章が多いです。まずは古文に慣れる、という目的で読むこともよいでしょう。センター対策にもなります。

「有名」私大古文演習(河合塾シリーズ)

日本大学などの有名私大で過去に出題された問題を収録しています。解説では上段に文法解説のされている本文、下段に日本語訳がある構成でとても見やすいです。他の問題集では対策しづらい江戸時代の文章なども載っています。

大学入試 全レベル問題集 古文(旺文社)

1から4のレベル別になっている古文の参考書です。識別の再確認という基礎レベルから早稲田京大などの難関大学まで、様々なレベルからのスタートができる参考書です。Bレベルの方は2のセンターレベルか3の私大標準レベルから始めるとよいでしょう。

難関私大古文演習(河合塾シリーズ)

MARCH以上の私大志望向き。上智、早稲田大学の問題なども収録されています。
ハイレベルだが品詞分解もしてあり丁寧。解説の問題へのアプローチなどは実際の過去問でも使えますよ。
何点とれるとOK、という目安もあって分かりやすいです。

古文単語のおすすめの参考書・問題集

マドンナ古文単語(大学受験超基礎シリーズ)

一つ一つの単語に先生の柔らかな語り口で解説がついています。
例文が現代語なので古文アレルギーの方も手に取りやすいのではないでしょうか。

付属で単語カードがついているので通学中などにも勉強できます。

速読古文単語(Z会出版)

それぞれの単語にイラストがついているのでイラストとリンクさせて覚えることができます。

対義語や類義語の解説もあり丁寧なつくり。難関私大には語数が足りないから単語帳重ねる必要がありますね。

古文単語ゴロゴ(スタディカンパニー)

表紙がゴルゴ13でインパクトの有る参考書ですね。

イラストや語呂で単語を覚えることができるので、古文が苦手!という人にはおすすめです。

読んで見て覚える重要古文単語315(桐原書店)

見出しは315語ですが、関連語も含めれば500語を超えるので、二次や私大の入試にも対応しています。

古文読解の上で重要な慣用句や古文常識なども収録されているので、これ1冊で古文の対策ができますね。

古文単語FORMULA600(東進ブックス)

600語と古文単語帳の中では収録語数の多い参考書で、難関私大向きです。

単語帳の中には複数の意味があるのに例文が一つしかない、というような単語帳もありますが、この単語帳はそれぞれの意味に例文がついているので覚えやすいです。

感情をこめて単語を発声するCDがついているので、耳からも覚えることができますね。

二刀流古文単語634(旺文社)

純粋な単語暗記をコンセプトとするピンク色の1冊と、文章を読みながら単語を暗記するというコンセプトの青色のもう1冊、という2冊分冊型の単語帳。

前者は一般的な単語帳のように古文単語とその意味がひたすら載っています。
隙間時間に確認したり、多少出題頻度は低くてもより多くの単語を覚えたいという場合は前者が便利です。

後者は重要頻出用語が含まれる文章が複数載っていて、文章を読むことで自然と用語を覚えたり、用語が文中でどのような使われ方をするのかを知ることができます。

私はまず青色の方を利用して何度も文章を音読し、そこに登場した重要単語で知らないものがないようにしました。

その後ピンク色のもう1冊で、青色の方で覚えた単語をきちんと身につけたかをチェックし、それが終わったら1冊丸々を学習し、さらに多くの単語を身につけました。

純粋にどんどんと覚えていく暗記法は、数を覚えるという面では効率的ですが、どうしても単調で無味乾燥な作業になってしまいます。

また、文章を読みながら覚える方法は、その単語の文中での使われ方を実践的に理解することができますが、時間がかかるので直前期に詰め込むには不便です。
この1冊でその2つの方法を同時に実践できるため、双方のメリットを享受することができます。

出典対策のおすすめの参考書・問題集

古文には「先に物語の展開をある程度知っていると読める作品」というものもあります。

特に「源氏物語」は”超”がつくほどの有名出典かつ難しいので、難関大学では特に好まれて出題されます。
(2017年度東京大学・立教大学、2016年度早稲田大学など)

先にあらすじを知っておくのと知らないのとでは、大きな差がつく恐れも……。

以下では「源氏物語」および「落窪物語」を理解するのにおすすめの小説やマンガを紹介しますね。

【落窪物語攻略】おちくぼ姫(文春文庫)

田辺聖子さん作の現代版・落窪物語です。
小説なので通学中や隙間時間などで軽く読めます。

難しい古典常識には本文中で解説が加えられているので、古典常識がわからず戸惑う、ということはないでしょう。

落窪物語は出題頻度も高く、大筋を理解していると読みやすい物語なのでこのような現代語訳版を読み対策をしておいて損はないです。

【源氏物語攻略】あさきゆめみし(講談社漫画文庫)

難関私大に合格したい人で源氏物語を対策したい人はこれ一択です。
特に早稲田・立教大学など源氏物語が頻出の大学を志望する人は読んで欲しいですね。

マンガだから分かりやすいので、少女漫画ですが男性も読んでほしいですね。

宇治十帖も含めると全7巻(文庫本)であり多いのがデメリットなので、夏休みを利用して読むのがオススメです。

【源氏物語攻略】まろ、ん?―大掴源氏物語(幻冬舎)

「あさきゆめみし」を読む時間がない人はこちらがオススメです。
4コマ漫画になっていて読みやすいことが特徴ですね。

光源氏が栗になっており、キュートで癒やされます。
この本を読むと源氏物語の概要を理解することができます。

漢文のおすすめの参考書・問題集

漢文句形のおすすめの参考書・問題集

学校で配られる文法の参考書

漢文は句型を制覇すれば確実に解けるようになります。
まずは学校で配られる文法の参考書を完璧にしましょう。
(私は漢文必携を使用していました。)

例文の書き下し文と日本語訳を全てペンで消して赤シートで隠し、文章を見ただけで書き下しと訳がスラスラ言えるようになるまで何度も音読しました。
音読だけなので一ヶ月もあれば10周以上回すことができます。

この方法には2つのメリットがあります。

1つは何度も繰り返して音読することで知らぬ間に例文を覚えられるということです。

私が使っていた参考書をはじめ、句形が収録された本に載っている例文の多くは有名な文章からの抜粋です。
暗記しておくと本番でその文章が出題された、という思わぬラッキーが起こるかもしれません。

2つ目は口に出すことによって漢文のリズムを体で覚えることができる点です。

文章を見ただけでスラスラと書き下し文が言えるようになると、初見の文章を読むときも非常に早く内容を捉えることができます。

また、返り点がなくても漢字の並びだけで書き下し文が予想できるようになるので、白文だけで意味を把握できるようにもなります。

漢文句形ドリルと演習(河合塾シリーズ)

漢文をイチから勉強することができるドリルです。

句形事項に対する解説が少なめなので、後述の「漢文のヤマのヤマ」か「漢文早覚え速答法」との併用がオススメです。

漢文ヤマのヤマ(大学受験超基礎シリーズ)

センターまでならこれひとつでも問題ないでしょう。

66の句形が他の参考書では軽視されがちなものまで丁寧にされており、センター模擬問題も収録されています。

漢文早覚え速答法(大学受験Vブックス)

例えば「使」なら「~をして」というように、句形で漢字以外のひらがなの部分を集中的に覚えていく「いがよみ」という読み方が新鮮な参考書です。

巻末についている「考試の道」という文章は大学入試に必要な句形と重要語句だけで構成されているので覚えてしまうことをオススメします。

文脈で学ぶ 漢文句形とキーワード(Z会出版)

漢文の句形を学んで演習問題で応用することができ、さらに漢文で頻出の文章パターンが掲載されているので、特に苦手なジャンルを集中的に攻略することができます。

漢文読解のおすすめの参考書・問題集

センター試験の過去問

基本的な句型を覚えたら演習問題を通して読解力を身につけましょう。
オススメはセンター漢文の過去問です。

基本的な問題ばかりですが、時間を15分など厳しめに設定し、返り読みをすることなく一回読んだだけで文意が分かるようになる訓練をしましょう。

とにかく漢文は句型と基本的な単語を理解することがポイントです。

集中的にやれば三ヶ月ほどでほとんどの入試に対応できるようになります。

私は漢文に関しては上記のように学校で配られた文法書とセンターの過去問、そして東大の過去問しかやりませんでしたが、得点源にすることができました。

短期間に集中して取り組むことで素早くレベルを引き上げ、その分の時間を現代文や古文に回すのがオススメです。

マーク式基礎問題集 漢文(河合出版)

簡単な問題から難しい問題へと順番に並んでいるので、どのレベルまでは読めてどのレベルからが自分がつまづいてしまうのかが分かりやすく、後々の指針が立てやすくなるので過去問への橋渡しに最適です。

漢文道場 入門から実戦まで(Z会出版)

漢文を得意科目にしたいか最難関国公立志望向け。

第1部は句形の確認。第3部の文章は難しい国公立大学などの問題が収録されています。

オーバーワークにならないか自分で検討する必要があるでしょう。