フェニックス制度ってなんだ……
皆さんは慶應のフェニックス制度を知っていますか? 単位を落としても復活できるとか……。
この記事では、フェニックス制度がどのようなものかや、実際にフェニックス制度を使った先輩のインタビューをみていきましょう!
目次
フェニックス制度の簡単な説明
慶應生に通称「フェニックス」=「不死鳥」と呼ばれているこの制度、正確に言うと「原級した学生が半期で進級できるという復活制度」のことです。

「原級した学生」というのは、留年が確定した学生ということです。
普通の大学では、留年が確定した生徒は、学年を落としてもう一度同じ学年としてやり直さなければなりません。
友人は進級するのに自分はまた同じ学年をやり直し……しかも学費は普通にかかる……。
大学生にとって留年は最も恐ろしいことといっても過言ではありません。
そもそも単位とは何か
単位とは、その授業科目を単位と呼ばれる学習 時間数に区分して修得していく方式のことです。
簡単に言うと、この授業科目を習得した結果もらえるポイントのようなものです。
もらえるポイント(単位)の数は授業科目ごとに異なりますが、このポイントが一定基準を超えることで次の学年に進級することができます。
ちなみに、単位獲得の基準として、その授業科目で出席点とともに、試験で6割以上を取る必要があることが多いです。
どうして留年・原級になってしまうのか
進級に必要な単位数に達しなかった際、留年が確定してしまいます。
例えば、慶應法学部では、1年生から2年生に進級するために30単位が必要です。
しかしそこで28単位しかとることができなかった場合、残りの2単位を獲得するためにまた同じ1年生をやり直す必要があるため、留年となります。
フェニックスを成功させるための条件

さあ、28単位しか取れなかった…そんなときの救済措置がフェニックス制度です。
上の例で考えると、「進級に必要な30単位ー実際の単位数28単位=2単位」ということなので、彼はあと2単位あれば進級できたわけです。
そこで、フェニックス制度を成功させ留年を回避するには、以下の2つの条件を満たす必要があります。
- 次の春学期で2単位以上取得する
- さらに秋学期において30単位以上取得する
(※慶應では一年間が春学期と秋学期に分かれています。高校でいう前期・後期と同じ認識です。)
これの意味するところは、「不足した単位数を次の学期に取り返し、かつ進級に必要な単位も取りきりなさい」というとてもシンプルなものです。
実際にフェニックスを成功させた先輩にインタビュー
現役法学部生でフェニックスを成功させた先輩にQ&A形式でお話を伺いました!
Q1 そもそもどうして留年・原級しかけたのですか?
キャパが狭いのに勉強以外にリソースをかけすぎたことかなぁ
あとは単純に授業を切りすぎていたこと(苦笑い)
Q2 フェニックス制度にはなにか特別な申請は必要なのでしょうか
申請はいらないよ~
Q3 フェニックス制度を使っている法学部生は多いですか
フェニックス制度を使っている人は少ないです(笑)
というのも、留年すると法学部の留年者は「留年者説明会」っていうのに参加しないといけないんだけど、なかなか過疎ってましたから。
でも留年した人の大半はフェニックス制度で戻ってくる気がする。
Q4 フェニックス制度を使ってみて何か良いことはありましたか
フェニックスすると、真の一年生と偽りの一年生のときで、新歓に二回参加できるので利用しない手はないですね(笑)
サークルや部活の新歓では、一年生は先輩のおごりでおいしい食べ物がたくさん食べれますからね~ふふふ
なるほど、一年生として新歓でまたご飯が食べれるのはうらやましいですね!
フェニックス制度を利用する人は意外と少ないんですね。
もちろん、留年しないのがベストですよ。
フェニックス制度の成り立ちに関する噂
どうして法学部だけにこの制度があるのか…様々な憶測が飛び交っています。
よく聞く噂の1つが「ある大企業の社長の息子が留年しかけて、その救済措置としてフェニックス制度が考案された」というもの。
他には、そもそも「法学部が留年しやすいから」という話もあります。
しかし、留年のしやすさに関しては法学部よりも留年しやすい学部が存在するためこの説は微妙だな、と思います。
最後に
「法学部には救済措置がある」と思って毎年フェニックスを成功させている先輩もいますが、もちろん留年しないのが一番。
大学生になっても怠けず、単位をちゃんととりきって進級しましょう!