『その「あと少し」 で結果が変わる』沖縄出身東大生ぴぺりたが送る受験勉強コラム10

みなさんこんにちは!毎週連載でコラム記事を書いています、ぴぺりたです。

このコラム記事では、僕の現役時代に書いた日記を題材として、当時考え、感じていたことや、東大生になった今だからわかることを受験生のみなさんに伝えることを目的としています。

『こだわり続ける、できるまでやる』沖縄出身東大生ぴぺりたが送る受験勉強コラム8

2017.12.03

『辛さの分だけ、頑張る理由』沖縄出身東大生ぴぺりたが送る受験勉強コラム9

2017.12.10

12月も半分が終わりました。みなさんいかがお過ごしでしょうか?気がつけば今年もあと2週間で、センター試験まではあと4週間、焦る気持ちもあるかと思います。

しかし、焦ったところで学力は上がりませんから、できるだけ毎日を淡々と過ごすことを心がけてくださいね。今やるべきことは、演習でうまくいかなかった点を反省し、次にそういうことが内容にする、それだけですよ。

高校生としての自分

今回はいつもと視点を変えて、「受験生」としての自分ではなく、「高校生」としての自分について再度考えてみましょう。

例えば「受験勉強ってなんでこんなに大変なんだ!」と思うことは、「たった今自分は受験生である」と言うことが念頭にあって、いま現在の勉強が大変なことをなげいているということになりますよね。しかし、「自分は高校生である」と捉え直しての日々を振り返ってみると、ちょっと違った自分を見つけることができます

高校1年生の時、みなさんはどんな学生でしたか?「新しい環境でやっていけるかな」とか「勉強難しいかな」と不安に思うこともあったでしょうし、「校則が中学の時より緩くなってラッキー!!」とか「部活は大変だけど、試合に勝てたら嬉しいな」というように、楽しいと感じることもあったでしょう。

高校2年生の時はどうでしょうか?学校には慣れてきたけど、「そろそろ志望校を決めようか」とか「部活で後輩がなかなか言うこと聞かなくて困る」とか、それまでとは少し違った悩みも出てきたのではないでしょうか?一方で、修学旅行が楽しかったり、学園祭の準備を頑張ったり、思い出もたくさんあったと思います。

さて、高校3年生になりました。部活生も多くは引退したでしょうし、あんまり学校行事にも全力で取り組めなかったかもしれませんね。悩みのタネといえばもっぱら受験。「どうやって勉強すればいいんだ」とか「なかなか成績が上がらないな」などと悩むこともあるでしょう。そしていま、どんどん近づくセンター試験が不安に感じますね。

こう言う長いスパンで考えると、あることに気がつきます。それは、「これまでも自分はいろんなことに頭を悩ませながら生活し、それを乗り越え、いい思い出を作ってきた」と言うことです。

つまり、この大変に思われる受験だって、あと少し頑張って乗り越えたら「いい思い出」に変わる、といえますね。

嫌でもあと数ヶ月経てば、浪人したってあと1年経てば、こんな生活はおさらばです。受験生でいられるのも、高校生でいられるのも今のうち。もうこんな日々、願っても来ないんですよ!!!

 

そう思いながら、受験生として残された高校生活を、日々大事にしてほしいですね。

受験生時代の日記から

2015年12月24日木曜日 センターまで23日

今日で授業終了。結構高いうどん食べてきた。たくさん横にもなったし、楽しかった笑

ああ、明日はクリスマスか。完全勉強で頑張りましょう。今日は今日で終わり。

絶対来年のクリスマスは友だちと楽しく過ごしたい。そのために、今やらないといけないんだ。

2015年12月26日土曜日 センターまで21日

さあZ会模試1日目無事終了。英語は難しかったけどそのほかはいい感じにできたかな。まだ本番じゃないから良くも悪くも気にしない。

明日から復習ラッシュと冬季講座。残り3週間を心を込めて生きる。毎日を大切にしよう、東大は見てるよ。

東大行ったら夏にはいとこも呼んで一緒に遊びたいな、自分がそうできたように、恩返ししていきたい。

この日々の勉強だって、家族に対する感謝の気持ちは絶対忘れない

2015年12月27日日曜日 センターまで20日

はい、模試終了。この時期にしてはかなり悪い内容だったね。演習ではだいたいの科目でいい感じの点で取れてるからまあ、安心して残りの日々を過ごしていこう。しけてても(沖縄の言葉で、「がっかりする」と言う意味)仕方ないぜ!笑っていた方が身に入るぜ!

本当にラストのラストまで何があるかわからないんだから、絶対あきらめんなよ。負けんなよ。

もう3週間もないぞ、悔いなんて残したらもったいない。

頑張れ、それだけだ。

クリスマスイブから模擬試験が終わるまでの日記ですね。自分に対する期待と、それに応えられない落胆が表現されています。

この時に僕が受けた「Z会模試」と言うものは、学校で一斉にZ会のセンターパックを使って行われたものです。センター試験が近づいてくると、駿台では青パック、河合では桃パックなど、センター模試1セット分を購入して演習をする機会があります。

そう言うパック系は、本番と比べてかなり難易度が高く作られているものもあり、Z会はその中でももっとも難しいものです。そのため、僕は高3で受けた時は目標810点に対して720点。かなりへこみました。

浪人して僕は本番に822点をとったのですが、その時だってZ会パックは700点より少し高いくらいでした。かなり難しいので、これで結果が出ないからと言って落ち込んではいけません!「そう言うもの」として、復習だけ徹底しておきましょう!

受験生にも楽しみは必要

来週はクリスマスですが、みなさんはどんな予定がありますか?僕が受験生の時は、結構勉強ばっかりでしたね。

しかし、日記に書いているように一応のリフレッシュタイムはありましたね。真面目な人ほど勉強で埋めがちですが、意外と友達とゆっくりご飯を食べたり、映画を観にいったり、楽しい時間を過ごした方が翌日以降に集中して頑張れるかもしれませんよ!

もちろん、1日中遊んでしまったら逆に疲れて翌日頑張れなくなるので、注意してください。おすすめは午前中に3〜4時間くらい勉強して、午後からは友達と過ごし、夜はゆっくりお風呂に入りながら家族と一緒にいることです!休む時間をしっかり取ることで、日頃の疲れも回復できるようにしてくださいね

受験のことだけを考えていたら、もう二度と帰ってこない高校生活の大切さを忘れてしまいます。忙しい中でも、お弁当を友達と食べたり、体育の授業などでたわいもない話をしたりして、残り少なくなってきた日々を大切にしてくださいね。

ことばのちから

このコラムを通じて何度も書いてきたことですが、自分の気持ちをことばにすることで、頑張る気持ちを高めてより冷静になることができます。

僕だって、この日記を書いていた時は自分が合格することなんてわからないわけで、模試で悪い点を取れば落ち込みまくりました。心の中では「もうだめかもしれない」と思っていても、「あきらめんなよ」と書きました。時には泣きながら日記を書きました。

勉強が終わって周りが寝静まるころに、1日の締めとして気持ちを文字にする習慣は、長くて辛い受験生活を乗り切るちからになりました。

日記以外にも、試験の直前に気持ちを書き出す習慣もありました。これは受験生時代にたまたまテレビで紹介されていたメンタルトレーニング方法だったのですが、実践してみるとかなり精神が安定しましたね。

「これから数学の試験を解く。この前できなかった数列できちんと点が取れるか心配だけど、わからなかったら一旦飛ばしてできるところから進めよう。シグマの計算は焦らずね!!目標は90点。いけるぞ、自分」

このように書くことで、「始め」の合図がかかっても落ち着いて問題に取り組むことができました

努力の日々は、自分がわかる

僕は合格するまで「またうまくいかなかった」と思うことは数え切れないくらいありました。勉強したって、結果は出ることより圧倒的に出ないことの方が多いです。「なんでやってるのにできないんだろう」と自分の頭の悪さに何度も腹が立ちました。

しかし、そんな僕でも合格しました。大事なのは模試や演習の結果ではありません。良くも悪くも、僕たちは本番一発勝負の世界にいるわけですから、その一回にかければいいんです。

思うようにいかなくても、そこにたどり着くまでたくさん勉強したことは自分が知っていますよね。たくさんメモしたノートや、ばつ印がたくさんついた問題集も、自分が頑張った証です。

受験当日、「今日までやれるだけの努力をした」そう思えたら、きっと合格できます。たかが一回の模試があなたの努力を消し去ったりはしません。自分の努力は、自分が誰よりも知っています。その成果を本番で出すことができれば、結果は付いてくるんです。

どんどんセンター試験は近づきます。と言うことは、1年前なんかに比べてこれからやる勉強はセンター試験の点数を大きく左右することになります。

模試で点を積み上げた人たちは「前に」頑張った人です。言い換えれば、ここからセンター試験までサボろうんものなら、「ここから」頑張る人に負けてしまうでしょう。特に暗記科目は記憶が新しい方がいいですし、演習も上手くやれば実力プラスαの点を出すことができます。

これからどう頑張るか、は本当に重要になってきますよ。諦めて投げ出したり、調子に乗って手を抜くような人が勝つわけありません。今からでも遅くありません。できることはたくさんあります。センター試験の前日に、お風呂に入りながら「よし、あとは努力を見せつけるだけ」と思えるように、あと少し、頑張ってほしいです。

そして、「あと少し」と頑張った日々は、受験が終わった後に残る「高校生」としての自分の記憶に、きっと強く残るはずです。

また、僕は個人的にウェブサイト「ぴぺりたぐらむ」を運営しているので、よかったらぜひ一度ご覧になってください!

それでは、来週もまた読んでください!ありがとうございました。

 




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