お母さん…頭が上がらない存在です…!
―ところでご両親は東大受験に関して賛成でしたか?それとも反対でしたか?
高1くらいの時に私はお母さんに「大学に行って勉強してもどうせお嫁さんにいって仕事をやめちゃうなら勉強しなくていいじゃん、高卒で就職したほうがよくない?」って言ったことがありました。それに対してお母さんは「どうせ結婚して仕事やめるんやったら、それまで好きなことやったらええやん」と言ってくれて。それを言われたにハッとして、自分のやりたいことやってやろうやないかい!って思えました。それでうちの両親は私の受験を見守ってくれました。一人暮らしをすることに関しても「言うても聞けへんやろ」って見守ってくれました(笑) 親に反対される人もいるかもしれないけど、最初から諦めるんじゃなくて1回真剣に話し合ってみるといいと思います!
大学に入るとどんな世界が待ってるの??
―地方出身として大学に入ってから得したことなどありますか?
今はもうそんなにしゃべってへんけど(笑)、当初は大阪弁の発音しかわからなくて、クラスで一番なまっていました(笑)理科一類のクラスで女子が35人中3人と非常に少ない時点で目立っていましたが、加えておしゃべりでクラスで一番なまっていたので「大阪弁の女子」として一番に覚えてもらえましたね(笑)印象に残りやすかったみたいです!
―たしかに!私は東京出身ですが、女子が方言話してるのはかわいくて憧れました~! では逆に大変だったことはありますか?
うーん、知り合いが少なかったことですかね。東京出身の人たちはキャンパスで高校同期にばったり会って「ああ~!久しぶり!」ってなると思うんですけど、それがなくて悲しいみたいな。それと帰省にお金がかかることですかね…。
―一人暮らしは大丈夫でしたか?
私はやってみると意外と快適でした。全部自分でやらないといけないから最初はお母さんのありがたみを強く感じましたね!
―一人暮らしも楽しめているんですね。ところで、東大入ってよかったって思うことはなんですか?
変わった人もいることはいるけど、勉強がすごくよくできる人や文武両道の人など、色んな人に出会えたことです。
―なるほど「人」なんですね。確かに、東大生と言ってもすごく多様ですよね。その中でも東大女子ってどんなイメージがありますか?
みなさんが思うような固い感じでは決してないと思います。ちゃんとしてるけどそれぞれが生き生きしている感じですね。
―わかります!私(東大女子)の周りの女子生徒たちも明るくて話しやすい人たちが多いと感じています。
ところで、東大を選んだ理由に「気象学の勉強をしたい」ということがあったと伺いましたが、将来はどのような職業につきたいですか?
将来の計画はまだ具体的には決まっていません。大学院に進学するつもりですが(理学部の大学院進学率は92%!)その先は就職するのか省庁に行くのか研究するのかはまだ決められていません。将来は天気予報をより正確にしたり役立つ情報を提供したりできるようにしたいです。そのためにコンピューターシミュレーションなどの勉強をこれからすると思うし、せっかくなら大学で学んだことを生かしたいです。

将来はスパコンを使って計算するかも??
―かっこいい…高校生のころにやりたいって決めたことをここまで貫く姿勢、本当に尊敬します!
最後に
それでは最後に地方に住む高校生・地元大阪の高校生にメッセージをお願いします!
まずは地方出身だからってあきらめないでねって言いたい!目標があるのにあきらめるのは悲しいので、東大に実際に来て空気を吸ってみて、いいなって感じたらぜひ目指してほしいです!
それに東京は楽しい街ですよ!大阪よりも緑が多いと感じるし、代々木公園のような大きい公園もあって住みやすいです。色んな人に出会えて自分の視野が広がる魅力もあります!
―これでインタビューは以上です。今日はありがとうございました!
目標を貫く理系女子としてのパワフルさがかっこいい刀祢さん!
そんな彼女を勇気づけたお母さんの言葉が、お話しの中でとっても印象的でした。
今頑張っている高校生のみなさんも、目標に向かうために、周りの人の力を自分の力に変えていってくださいね!
東大女子キャン運営委員会とは?
東大の男女比の偏りに問題意識を持ち、女子高校生に東大を身近に感じてもらうために活動する団体。
女子高校生向けのウェブでの情報発信や東大本郷キャンパスでのイベント開催をしています。女子高校生の進路選択を全力で応援しています!