東大女子キャン運営委員会が送る47都道府県東大女子インタビューその4
今回インタビューした方はこちら!
お名前 | 日山美沙(ひやま みさ) |
出身高校 | 県立鳥栖高校(中高一貫 入学年度合格者数2人) |
入学時の科類 | 理科一類(2015年度入学) |
進学先 | 文学部言語文化学科英語英米文学専修 |
高校の部活 | 美術部 |
今回は東京大学文学部3年の日山美沙さんにインタビューしました!東大志望者が少ない高校から理科一類に合格、入学後に文転して英語英米文学専修に進んだ日山さんのストーリーです。最後には女子高校生へのアツいメッセージも!
不安と戦った受験期
―早速、受験生時代のことについてお聞きしていきます。まず、東大を目指そうと思ったきっかけはなんですか?
先生に勧められたのがきっかけだったと思う。京大じゃなくて東大にしたのは、東京に出てみたいという思いが大きかったから(笑)
―東大だけではなく東京への憧れもあったんですね。東大を目指すにあたって、大変だったことはありますか?
現役時代、同級生で東大を目指しているのは私だけで、先輩にも東大に行った人はいなかったから、自分の位置がわかりにくかったことかな。高校が中高一貫になったばっかりだったこともあって、自分で道を切り開いていかなきゃいけなかった。先生は励ましてくれたけど、すごく不安で。
―前例がないと不安ですよね。
不安になりすぎて弱ってしまったことが、現役で不合格になった大きな要因だったんだけど、その点浪人の時は余裕をもって勉強できてたな。
―浪人を経ての合格とのことですが、浪人しようと決めた理由はなんですか?
実は現役の時は私立を受けていなくて・・・。だから、現役で不合格だった時に自動的に決まりました。私立を受けなかった理由は、東大に合格するという自信があったからではなくて、東大しか考えられなくなってたから。とにかく余裕がなくて、両親が心配して「(そんなにつらいなら)もうやめといたら?」って言ってくれた時にも、「いや、東大じゃなきゃ死んじゃうんだ〜!」って思ってた。
―私も全く同じことを両親に言われました・・・!
文転して英語英米文学専修へ
―理科一類で入学して、現在は文学部の英語英米文学専修(以下 英米文学)ですよね。文転はいつ頃から考えていましたか?
1年のAセメスター(秋学期)にとった映画論の授業が楽しくて、その時に教養学部の表象文化に興味を持って。それと、見つけたきっかけは忘れちゃったけど、英米文学の大橋洋一先生の論文を読んだらすごく面白くて、英米文学もいいなと思った。進学振り分け(現 進学選択)の時はその2つで迷って、表象文化の先生に相談したら、「研究してく上で大事なのは大学院だから、学部は好きな方にいけばいいんじゃない?」って言われたんだけど、それからもまだ迷った。本当に最後の最後は、その年の表象文化の進学振り分けの点数がめちゃめちゃ高かったことが決め手かな(笑)
―ということは、高校の時は文転するとは思っていなかった?
うーん、高校の時は世界史が好きで史学をやってみたいって思ってたから、文理選択もギリギリまで迷った。最終的に理系を選んだのは、「女子は理系科目が苦手」っていう風潮への対抗心も理由のひとつ(笑) だから、高校の時も文系に興味はあったかな。
―そうだったんですね。結果論かもしれませんが、進学選択の制度を活用できた点でも東大にこだわってよかったですね。それにしても、そういう根拠のない風潮、どこから出てくるんでしょう・・・。
ね!女子だからできないなんてことはないのに!