東大女子キャン運営委員会が送る47都道府県東大女子インタビューその9
今回インタビューした方はこちら!
お名前 | 増子彩夏(ますこ あやか) |
出身高校 | 新潟市立高志中等教育高校(中高一貫 入学年度東大合格者数2人) |
入学時の科類 | 文科三類(2016年度入学) |
進学先 | 教育学部教育心理学コース |
高校の部活 | なし |
今回は文科三類2年の増子彩夏さんにインタビューしました! 新潟の過去東大進学者ゼロの高校から東大にやって来た増子さん。その原動力となった体験と、そこから続く現在の活動に注目です。
きっかけはとんでもない夢だった
―まずなぜ東大を目指そうと思ったのか教えてください。
はじめに東京に進学しようと思ったのは、AAAの西島くんと結婚したいと思ったからだったんですけど笑
―…驚きの理由ですね!
高1の時、部活もやってなくて何も頑張っていることがなくて。勉強もせずに、ゲーム「どうぶつの森」ばっかりやってました笑
それで、何か熱中できるものを見つけたいと思って、そのとき「好きなAAAの西島くんと結婚する」ことしか夢が無かったので、それを本気で目指すことにしたんです。東京に出てアナウンサーになるというのが一番の近道だと考えました。
―なるほど。それでなぜ東大だと思ったんでしょう?
国公立しか選択肢になかったので、お茶の水女子大学か東京大学が候補でした。その中でもレベルの高い東京大学を目指しておこう、と思ったのが最初のきっかけですね。高1の冬でした。
勉強合宿への参加がターニングポイントに
―増子さんの出身高校からは、増子さんのあとにもさきにも東大進学者は出てませんよね。東大を本気で目指すことになったきっかけは何だったんですか?
模試のあとにもらったお知らせで、夏に大手予備校が運営する1週間ほどの勉強合宿を見つけて高2のとき参加しました。大学生がファシリテーターとして参加しているんだけど、そこで東大生と過ごしたことが大きかったです。
それまでは、合格体験記とかを読んでも、そこに書いてあるのは明らかに成績のいい人や進学校出身者ばっかりで、自分とは違いすぎて「自分なんかには無理だ」って思ってました。
でもその合宿で、地方から努力して前例なく東大進学した先輩に出会って、その人の姿がとてもかっこいいなと思いました。自分もああなりたいと思えるロールモデルの東大生に出会えたんです。
―ロールモデル!強い憧れが、増子さんの東大への気持ちを支えていたということなんですね。その合宿で印象に残っている言葉ってありますか?
合宿中は勉強するだけでなく、大学生と話して勉強や進路について気持ちの動機付けをする時間が多くあったんですけど。
まずは
『東大への門戸は平等に開かれていて、受験票さえあれば合格する資格はあるんだよ!』
っていう言葉が印象的だったな。東大生ってすごく頭がいい人が行くところだと思ってたけど、権利は同じということは、努力すれば自分にだって目指せるんだって。
―それ私も言われたかった!そのことに高校生時代に気づくのは難しいけれど、今は私もすごく共感しますね。誰でも目指せるし入れる可能性が十分あるのに、勝手に線を引いて避けている高校生もいるような気がする。
もう1つ印象的だったのは地方出身の東大生が言っていたことで、
『地方の人は特に「能ある鷹は爪を隠す」傾向がある。でも爪を隠すと優れた爪も腐っちゃうから、磨かないといけない。だから、爪は見せても大丈夫なんだ』
という話でした。地方でちょっと勉強ができる女の子って、学校では「あの子はすごく頭いい」って周りに言われることもあるけど、本人は「自分なんて」って変に謙虚になってしまうことがあるから。
―あるある!周りの人より頑張っていることで浮いちゃったり、地元の大学を目指そうとしてる人には「自分とは違う」って思われちゃったり。それってやっぱり嫌だもんね。
―その合宿が終わったら、地元では東大を目指す仲間はいなかったんですよね。どうやって気持ちを保っていたんですか?
そういう東大生にインパクトを受けて、絶対東大入りたいって思うようになりました。つらかったり成績が出なかったときも、「あのとき出会った東大生なら諦めないだろうな」って思うと自分も頑張らないとと思えたし、合宿で出会った友だちが目標を達成したのに、自分だけ目標を達成できてないなんてことになるのは嫌だなと思いました。
あとは、大学生になったら今度は自分が合宿の運営に携わりたいと考えてたんですけど。運営側になったときに、他の大学の学生じゃなくて、夢を叶えた東大生としてそこにいたいって強く思って。それが合宿で出会う高校生たちに希望を与えることになると思いました。