みなさんこんにちは!毎週連載でコラム記事を書いています、ぴぺりたです。
このコラム記事では、僕の現役時代に書いた日記を題材として、当時考え、感じていたことや、東大生になった今だからわかることを受験生のみなさんに伝えることを目的としています。
私立の入試が本格的に始まり、ちらほら合否が発表された人も増えてきましたでしょうか。国立志望の方々は前期試験まであと約2週間、長いような短いような、色々な気持ちがあるかと思います。
できることはもう限られています。これから実力を2倍3倍とすることはできません。やるべきことは、実力を出し切れるように調整をすること。それだけだと思います。
平常心であること
平常心とは、いつでも心を乱さず落ち着いていることを言います。みなさんはどのくらい平常心を保てていますか?
僕は受験生のとき、夜になると自然と不安がましたり、小さなことも合否に結びつけて考えたりと心の中は乱れ放題でした。実際、誰だって不安を抱えて当然ですし、そうであることは決して悪いことではありません。
普段勉強しているときも、気がつけばドキドキするなんてこともありますよね。マイナス思考かつビビリ野郎の僕はしょっちゅう不安な気持ちを母親に話していました。
しかし、試験を受けるときは心の中で「平常心でこの試験に挑むぞ」と唱えるだけ唱えましょう。普段どんだけビビっても、本番は「毅然とした態度で望もう」と意識してほしいです。
良くも悪くも、試験中の心理状態は結果を大きく左右します。試験中ずっと「ああ、どうしよう」「ダメかもしれない」と考え続けていたら、集中できないし実力も発揮できませんよね。だから平常心でいることが大切なんです。「まあ、解ける問題は解ける、解けない問題もあって当然」と思えれば自然と心は落ち着くはずです。
これから試験を控えるみなさん、「平常心」忘れないでくださいね!
受験生時代の日記から
2016年2月5日金曜日 東大まで20日
気がつけば週末、ほんとあっという間だ。今週いったい何ができるようになっただろう。いい結果が多かった印象もある。焦らず、確実に進んでいこう。
さて、Z会の添削も模試もあるなあ。あと3weeksで終わるのか。早いのか、遅いのか、泣くのか、笑うのか、心的には無だけどな。
つかれていないのに1日が終わるのは少しもったいない気分になるけど、毎日よく眠れるようにしましょう。
毎日頑張るぴぺりた(名前)、安心してください、受かりますよ!www
2016年2月7日日曜日 東大まで18日
今日11月の東大実戦地理を再度解いた。32点(60点中です)。あの問題なんか典型ではないと思うけど、一応復習もしっかり。まだ地理は得点できていないけど、過去問と向き合ってあと約2週間やってくぞ。
明日からはもう何にも予定がないぞ。受験をあと365日やるか、あと18日死ぬ気でやるか、この選択はもはや一択。
気合い以外何もいらんぞ、頑張るぞ
尽人事待天命
2016年2月9日火曜日 東大まで16日
あと2週間で東京にいく。2週間前の記述を見てみる。よく覚えていることが書いてある。2週間ってどれくらい強くなれるんだろう。
何ができるようになるんだろう。今から2週間は完全に未知数。受験生始まって何度も2週間ってスパンがあったけど、このラストは重いね。
頑張ろうって何回書いただろう
どれくらい頑張れって言われただろう
過去の自分、周りの人の応援を受けた今日の自分に何ができるんだろう。落ち着きもないけど、不安もない、ほとんど同一の心情が毎日同様のタイミングで流れる。あと14回で何か分かる
頑張るぞ
部分的にあんまり意味がわからない記述もあり、時代を感じるネタもあり、なかなか面白いですね笑
共感できる面もあるのではないでしょうか。目の前に迫ってくる大事な日があり、そこに向けて頑張りたいと思う自分があり、されど満足行くほどの毎日は送れていないと思うばかり。何をしても満足するはずはないだろうにね。
人事を尽くして天命を待つか?
少し恥ずかしいですが、僕は「人事を尽くして天命を待つ」という極めてよく聞くフレーズが好きです。
僕は言語が好きで、できれば原文で書くのが好きなのでよく「尽人事待天命」と日記には書いていましたね。
意味としては、「人為的にできることをやりきったのなら、あとは運命を待つだけだ」という感じで、沖縄の方言「まくとぅそーけーなんくるないさ」も似たようなものです。
みなさんはどのくらい自分の受験勉強に人事を尽くせたでしょうか。ここで胸張って「やり尽くしました、満足です!」と言える人はなかなかいないでしょう。しかし、ほとんどの方ができるところまで頑張ったのではないかと思います。
ベストを尽くしたのなら、もうあとは運です。天命を待つしかない。合格も不合格も浪人もなんでも、開かれた道こそ自分の進むべき道なんだと思います。
しかし僕はわがままなので、どうしても東大に行きたかったです。合格が天命であって欲しかった。だから、ここぞという時にはこの言葉を次のように言い換えていました。
尽人事「呼」天命
まあ、自分で書いていて恥ずかしい限りですが、僕は天命をわざわざ待っていられなかったのです。「努力できるだけ努力するから、どうか神様、天命を連れてきてください!」というわがまま精神です笑
それくらい貪欲になれたことが、最終的な合格に繋がったのかもしれません。みなさんも、時には「もう受からせてくれよ!神様!!」という心持ちで、尽人事呼天命と書いてみてはどうでしょうか!きっと少し自信が湧いてきますよ。
こういう時こそ周りに感謝
みなさんはこれまで約1年、人によってはさらに長い期間、受験勉強に励んできたと思います。その途中、いろんな人に「頑張れ」と言われたでしょう。そして自分自身も、何かを我慢したり、犠牲にしたものもあったでしょう。
そんなことがあったから、今のみなさんはここまでたどり着けたのですし、大学受験という一つのイベントを通してたくさん悩み、努力し続ける大変さやうまくいかないもどかしさも経験したんです。
目標が達成できるか否かを決める日が迫り、緊張する時間も増えてきたいま、ぜひこれまでの自分をはじめ、応援してくれたみなさんに対して感謝してほしいと思います。
周りの人の応援があるから、僕たちは自分の行きたい大学を目指して勉強することができるんです。受験は当たり前にできるものではありません。一人で頑張っているつもりではきっとうまく行きません。
ラストスパートだからこそ、「そもそも」の部分を再度思い出して、悔いのないようみなさんには頑張ってほしいですね。
僕も、もちろんみなさんが無事第一志望に合格できるよう応援していますよ!
僕は個人的にウェブサイト「ぴぺりたぐらむ」を運営しているので、よかったらぜひ一度ご覧になってください!
来週もまた読んでください!ありがとうございました。