【東大女子 静岡】「保守的」な彼女が、なぜ東大を目指したのか?そして、東大がもたらしてくれたものとは?

東大での成長

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―そして見事現役で合格された高橋さんですが、東大に来て良かったと思うことはありますか?

1番は、授業が面白いことです!東大の授業って、賞を取ったり本を書いたりしている教授の授業や、その分野の最先端の授業が多くて、すごく魅力的。これは、東大ならではのことだと思います。

―わかります!教授の名前で検索すると、すごい経歴を持っていることが判明しちゃうのは、東大あるあるですよね(笑)

そうですね(笑)あと、中高は基本的な内容が多いからか、「勉強しなきゃ」という義務感が先行してしまっていたのですが、大学ではその義務感から解放されました。前に取った「相関社会科学」という講義が面白かったのですが、中高の時はまずそんな学問が存在していることも知りませんでした…。

―確かに、のびのび勉強ができますよね。ただ、自分は進学選択があったので少し義務感があったかも(笑)

私も、進学選択の存在は大きかったです。保守的なタイプだからか、「なんとなく」で東大に来てしまった部分があって…。進学選択で志望する学部を決めなきゃってなったときに、必然的に将来のことを考えることになったんですよね。1年生の時は、「なんで東大に来たんだろう」「なんとなくで良かったんだろうか」ということを考えて、何度も自分自身を見つめ直しました。
(※進学選択とは、2年次に3年生から所属する学部学科を選択できるという東大特有の制度。自分が志望する学部に進学するためには、一定の成績が必要となる)

―その通りですね。高橋さんは、将来をどのように考えたのでしょう?

それで、将来は行政に関わりたいなと思いました。どんな職業がいいか考えた時に、人のためになるような職業で福利厚生がしっかりしているものがいいなと思って。あとは、元々、直接社会を動かすようなことをしたいという気持ちがあって、総合すると行政の分野になるかなと。

―なるほど。教養学部で色々な分野の知識を学びながら自分の将来について考える時間があるというのは、東大の武器ですよね。それでは、逆に、東大に来てから大変だったことはありますか?

これは東大自体とは関係ないのですが、家事ですね。受験期は親が家事をしていてくれたので全く考えていなくて。いざ一人暮らしとともに家事を始めたら、本当に大変でした。親の偉大さに気づかされましたね…(笑)

―なるほど(笑)これは、地方あるあるかも?一人暮らしになると、自分のことは全部自分でやらなければいけませんしね。

そうなんです…。ただ、今では、家事を含めた一人暮らしの経験を、大学生のうちにやっておいて良かったと思います。というのも、大学生の間は時間があるので、一人暮らしに慣れるのに程よい余裕があるからです。大学の間も実家暮らしで、社会人になっていきなり家事などを始めることになっていたらと思うと、恐ろしいですね…(笑)

―むむむ…その言葉、すごく突き刺さります(筆者は実家暮らし)。ともあれ、東大に来たことは、色々な面で高橋さんを成長させてくれたのですね。

「東大=特別、デキる」ではない!

―最後に、この記事を読んでいる高校生たちに伝えたいことはありますか?

まずは、自分の限界を最初から決めないでほしいということです。私自身、最初は、東大は自分とは関係ないと思っていました。先生の言葉がなければ、その後も選択肢にすらならかったかもしれません。それでも、今こうして東大に来ることができました。高校生の皆さんには、東大はそれほどかけ離れた存在ではなく、誰にとっても選択肢の1つなのだということを覚えていてほしいと思います。

―東大だから特別、というわけではないですよね。この言葉が高校生たちに届くことを切実に願います…

あとは何より、東大女子、って言っても色々な人がいるということですね。私自身、東大に入学する前は、先ほど話した高校での合格体験談で来てくださった東大生の方がとても優秀な方だったので、「東大女子=デキる」というイメージが染み付いていました(笑)でも、いざ東大に来てみて、マイペースな人やゆるふわ系(?)な人など、「東大女子」という言葉でくくるには難しいほど、多種多様な人がいることを実感しました。だから、気が合う人や自分の居場所を見つけることは、皆さんが思っているより難しくないと思います。東大女子について偏見を持つ必要はないです!

―それは自分も思います!一概に「東大生」と言っても、本当に色々な人がいますよね。気が合う人を見つけられるのはもちろん、色々な人に出会えるというのも東大の魅力だと思います。高橋さん、今日はありがとうございました!

元々は、「東大なんて自分とは関係ない」と思っていた高橋さんですが、東大が確かな選択肢の1つだということを知り、高い目標を持ってここまで来ました。そして、大学で自分自身を見つめ直す機会に恵まれ、やりたい勉強に取り組む姿はとてもキラキラしています。高橋さんの、これからの活躍に期待ですね!!

東大女子キャン運営委員会とは?

東大の男女比の偏りに問題意識を持ち、女子高校生に東大を身近に感じてもらうために活動する団体。

女子高校生向けのウェブでの情報発信や東大本郷キャンパスでのイベント開催をしています。女子高校生の進路選択を全力で応援しています!




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