ロシア・東欧コースでの学び
―では、大学での話に移っていきたいと思います。まず、ロシア・東欧コースに進んだ理由を教えてください。
1年生の時にゼミでトルクメニスタンに行ったのがきっかけかな。トルクメニスタンは中央アジアの旧ソ連地域で、宗教とか民族系統とかが違う中でどうやって統治していったのか、っていう文化的背景に興味を持った。2年生の時にノリでロシア語を履修したら、先生が可愛くて(笑)その流れでガイダンスとかに行ってたら、あれよあれよという間にロシア・東欧コースに入ってた(笑)
卒論は日本語でいいって言われたんだけど、実際はロシア語で書かないといけなかった…。
―ロシア語で書くんですか…!
大人にだまされた…(笑)
―今は何を勉強しているんですか?
ロシアとか中央アジアに関することを色々やらせてもらえてる。基本はロシア語の論文とか小説とかを読むのが中心だけど、日本語で社会主義の経済だったり歴史だったりについて学ぶ授業もある。先学期だと、ロシアのアバンギャルド芸術(前衛芸術)についてもやりました。まだ未定だけど、卒論は中央アジア地域における女性観について書きたいなと思ってる。
―地域を限定して、学部横断で学んでる感じなんですね。
そうだね、本当にそんな感じ。あと、トルクメニスタンに行ったゼミは、今TAとして関わらせてもらってて、またトルクメニスタンに連れて行ってもらえる予定。中央アジアとかは、相当興味がないとなかなか旅行では行かない場所だと思うんだけど、こういうゼミで安全に楽に行けてよかったなと思う。
―今は就活をしているとのことですが、大学院進学とは迷いましたか?
実はまだ就職すると決めたわけではなくて、院進も考えてるんだよね。
親も、「せっかく東大来たんだから、好きなようにやりなさい。」って言ってくれてて。最後まで迷っていたいなと思ってます。
東大女子は、拗らせてる?
―東大女子に対するイメージは、入学前後で変わりましたか?
菊川怜さんとか、身近なところで言うと母親の同僚とか、知的で素直で美しいっていうイメージを持ってて、基本的には入学後も変わらなかったかな。でもたまに、拗らせてんな!って思う時もある(笑)例えば、「東大女子は結婚できない〜」って自虐で盛り上がって、楽しんでるのを見るとムカつく(笑)
―あるあるの会話ですね…(笑)
あと、女子に限った話じゃないけど、入学前は、”東大に受かった”っていう共通点があるから、東大生はなんとなく考え方が似通ってるのかなって思ってたけど、そんなことはなかった。保守的な人もいるしリベラルな人もいるし。
―そうですね。学生数も多いので、本当に色んな人がいますよね。
―では最後に、高校生に向けてメッセージをお願いします!
自分のやりたいこととか学びたいことを見つけたらよいと思います。これがしたい!って思うものを見つけるだけでも貴重な経験だと思うから、本を読んだり先生・先輩に話を聞いたりしてみてください!
―千葉の高校生に向けては何かありますか?
東京が近くて情報がすぐ手に入るのは恵まれてることだっていうのを忘れないでほしいです。その利点をちゃんと生かして、東大に足を運んで実際に空気を感じてみたらいいんじゃないかなと思います!
―では、これでインタビューを終わりにします。ありがとうございました。
ありがとうございました!
東大を受ける人が周りに多いのはアドバンテージでありつつ、東大に合格しなければならないというプレッシャーもあったのではないかと思います。受験期もY.Uさんのように自分のペースを保って、余裕を持って勉強ができるとよいですね。
余談ですが、インタビューをしていて、私が現役の受験生だった時、屈指の進学校に通っている人はみんな苦手科目なんて無くて余裕で受かるんだ…という思っていたのを思い出しました。今考えれば思い込みだと分かるのですが、実際に会ったことがないと、想像がどんどん暴走してしまうこともあると思います。地理的に離れている、東大対策をする塾が無いなど、地方のほうがハードルが高いと感じることは多いかもしれませんが、間違った認識で壁を作らないでほしいなと思います。この記事・この企画が、等身大の東大女子を知る機会になれていたら幸いです。
東大女子キャン運営委員会とは?
東大の男女比の偏りに問題意識を持ち、女子高校生に東大を身近に感じてもらうために活動する団体。
女子高校生向けのウェブでの情報発信や東大本郷キャンパスでのイベント開催をしています。女子高校生の進路選択を全力で応援しています!