県人寮と一人暮らしの違い
―大学に入ってからは一人暮らしですよね。家はどうやって決めましたか?
1,2年生の時は一人暮らしではなくて、鳥取出身者だけが住める鳥取県人寮に住んでいました。
でも完全な一人暮らしがしてみたくて、3年生で本郷キャンパスに移るときに始めました。とにかく大学に近いところに住みたかったので、それを第一に考えて家を選びました。
―寮の方がよかったこと、一人暮らしの方がよかったこと、それぞれありますか?
寮は高校の同級生や地元の知り合いがたくさんいて、いつでも話したり、ご飯に行ったり、遊びに行ったりできたのがよかったです。
一人暮らしはとにかく自由が嬉しいです。何時に帰っても、何を食べてもいい、それがいいですね。私は1人で過ごす時間も好きなので、寂しさとかはあまりないです。
―どちらがいいのかは人によって意見が分かれそうですね!
女子におすすめ!少林寺拳法部!
―大学生活で1番頑張ったことはなんですか?
部活ですね。運動会(東大の体育会のこと)の少林寺拳法部に4年間所属していました。
―珍しい部に入りましたね!どうして少林寺拳法部を選んだんですか?
スポーツはしたかったんですが、部に入るつもりはなかったんです。でも、好きな時に練習に参加していい自由なサークルだと自分はサボりがちになるだろうと思ったので、練習に絶対参加しなければいけない運動会にしようと思いました。空手部やフィールドホッケー部も体験に行きましたが、最後の決め手は「何となく」です(笑)
―少林寺拳法部って女子が多いイメージあるんですけどどうですか?
部員は各学年15人くらいで、そのうち女子は4~5人いるので武道系にしては多いです。
試合の形式が、本気で攻撃して相手を倒すんじゃなくて、2人で決まった動きを演武して見せる「型」というものがメインなので、女子でもやりやすいです。
―実際に戦う練習もあるんですか?
はい。実際に相手と戦う「運用法」(空手でいう組手のようなもの)もやっていました。
―じゃあ小林さんとは喧嘩できないですね。
いや、少林寺拳法をやって、自分より体格の良い人に戦いを挑んではいけないということを学びました…
敵わない相手からは逃げた方がいいですよ(笑)
―どれくらいの頻度で練習があるんですか?
駒場の練習は週3回なので新入生はそれだけですが、希望者は駒場や本郷でさらに週2~3回やってます。
―忙しいですね!バイトをする時間なかったんじゃないですか?
時間に融通の利く家庭教師をしていました。仲介サイトを通したり、その家庭からの紹介で個人契約をしたりしました。
女子の生徒さんだと、家庭教師も女子がいいというご家庭が多いので契約はとりやすかったです。
―なるほど。女子の特権ですね。
―でも部活もして、家庭教師もして、法学部の勉強は大丈夫でしたか?
学生としてどうかなとは思いますけど、部活に時間を使っていたので勉強は他の人ほどできなかったです。
法学部はテストがすごく大変だけど、普段の授業で出席が取られないので他の学部よりも融通が利くんです。普段は部活を頑張って、テスト前に必死に勉強してなんとか単位はとりました。
―生活にメリハリをつけてたわけですね。
―少林寺拳法の魅力はなんですか?
大学から始めても成長できて、大会でも結果を出しやすいところです。
真面目にやれば大学4年間で初段は取れて、頑張れば2段も取れます。昇級試験は技をちゃんと覚えているかという型の試験だけでなく、実際に戦う試験がありますが、勝つ必要はなくて、怖がらずに戦えれば合格なので、女子でも大丈夫です!
―部活をやめたいと思ったことはないですか?
大学2年生の終わり頃はやめたいと思ってました。すごく時間をとられるから、勉強との両立が難しくて、何のために大学に入ったんだろうって考えてしまって。
―それでもどうして続けることができたんですか?
2年間一緒にやってきた部の仲間と関わりをなくしたくないという人間関係の部分と、せっかくやってきたから最後までやり切りたいという意地の部分がありました。
同期や先輩に一緒に続けようって言ってもらえたことも理由の1つでした。
―やはり大学生活で部活が1番大きな存在ですか?
そうですね。かけた時間も、1人の時に考えた時間も少林寺拳法が1番長いので。
今では4年間やってよかったと言い切れます!
―部活に入ろうか悩んでいる人がいたらなんてアドバイスしますか?
入ったあとで嫌ならやめることができるし、やめた後で別のサークルとかに入ることもできるから、やりたい気持ちが少しでもあればとりあえず入ってみるといいんじゃないかな!