【東大女子島根】なんとなく決めた進路だけど毎日充実している。研究室で下水の研究に打ち込む東大女子！

卒論は思い通りに進まない

―ちょうど卒論を書き終わったということですが（インタビューは2月後半）、卒論はどんなテーマで書いたんですか？

卒論は、下水について書きました！
すごくマニアックな話になってしまうんですけど、下水を川に流す前にどんな手法で水を綺麗にすれば良いかを検討しているんです。
卒論までの時間が少なくて、まだゴールの大分手前の段階までしか研究ができていないんです。なかなか難しくて、思ったとおりに研究が進まなくて。ただこれから大学院に進むので、大学院でゴールに向けて研究していきたいと考えています。

研究室で日々研究に励む

―研究はやはり大変なんですね。理系というと、研究が大変で研究室に泊まり込んでいるイメージがあったりしますが。

そんなことは全然ないです！実験計画を立てるときに「この時期までにこの実験を終わらせよう」といった目標を立てるんですけど、その目標を達成してさえいればいいんです。コアタイムもなくて、私は週3くらいでしか研究室には行っていませんでした。
研究室の先生は歳が近くて相談しやすいし、コース同期の半分は女子だし、とても恵まれた環境で研究させてもらっています。

―無理せず自分のペースで研究に打ち込めるのはいいですね。研究室に行っていない時間は何をして過ごしているんですか？

最近まで、国会議員の秘書をしていました。友達に誘われて政治の世界を覗いてみたいなと思って始めたんです。国会の予算委員会を見ることができたり、とても面白い経験でした！
あとは、大学からサックスを始めたので、その練習をしていることも多いです。楽器には高校生のころから興味があって、「始めるなら今しかない！」と思って吹奏楽サークルに入りました。1から練習するのは大変だったけど、同じく初心者で入った同期がとても努力家で「負けてらんねえ」と思って頑張っています。
勉強もそうなんですけど、真面目にコツコツ取り組んでいくというのが性に合っているんですよね。

大学で始めたサックス
大学祭や定期演奏会で演奏をしている

―でも大学の勉強はコツコツだけでは賄えない部分もありますよね？

そうなんですよ。だから、入学した当初は本当にダメで。勉強の仕方もわからないし成績も上がらないしで。
3年生になる頃にやっとコツがわかってきました。まじめに全部やろうとすると終わらないから、過去問を解いて優先順位をつけて勉強しようと、効率的な勉強法で取り組めるようになりましたね。

将来はまだまだ模索中。なんとなくでやってきたツケが今？

―都市工学科に進んだ当初は世界を股にかけて働きたいと思っていたと言っていましたが、今は将来についてどう考えていますか？

うーん。最近は現実を見てきたというか。割とワークライフバランスも大事だなって思うようになりました。出世したいという気持ちもなくなってきて。
それなりに社会に貢献しながらそれなりに稼いでそれなりに生きていきたいなと。将来家庭を持つことを考えると、それくらいがちょうどいいのではないかと思ってしまいます。
ただ、専業主婦は自分の関係する人が家族だけになってしまって世界が狭くなってしまうのが嫌ですね。自分の出来ることで、世の中に貢献していきたいという気持ちは強くあります。

―大学院を卒業したら就職したいと考えていますか？

そうですね。学部の時は就活をしていなくて、あんまり進路について考えないまま大学院に進学することを決めてしまったので。
大学院に行きながら進路についてゆっくり考えようかなって思っています。就職はするつもりですけど、今は特にどんなところに就職したいとかを考えてはいないので、様々な企業を幅広く見て、行きたいところを見つけたいです

―最後に、高校生に向けて送りたいメッセージはありますか？

私、大学とか科類とか学科とか適当に決めて、なんとなくやってきたところがあるんです。そうやってあんまり考えずに進んできたから、大学院後の進路がまだ想像もつかなくて、今更真剣に悩んでいて（笑）。
だから、その時々で自分でしっかり考えて納得して道を選択してきたほうがいいですよ、とは伝えたいですね。私を反面教師にしてほしい（笑）。

ただ、東大に来て悪かったことは本当にないので、もし今東大に行こうか迷っているなら来ればいいと思います。毎日充実していますし、私自身は東大に来てよかったなと思っています。

ーありがとうございました！

何となく進路選択をしてきたと言う彼女ですが、日々は充実しており東大に来てよかったと言います。「迷っているなら来ればいいと思う」そんな彼女の言葉はとても力強いですよね。やりたいことは後からついてくることもある。迷っているなら、とりあえず東大を目指すのもよいのかもしれません。