東大生おすすめの参考書の選び方9選

はじめに

書店に行けば数多くの参考書が並んでいます。

「センター試験○割!」「○○が絶対できるようになる!」といった魅力的な言葉に惑わされて、ついつい衝動的に買ってしまった……、なんて経験を持つ方もいるのではないでしょうか。

しかし、自分にあった参考書を見つけなければ、最後まで続けられなかったり、続けられたとしても得点アップに繋がらなかったりすることがあります。

そこでこの記事では、自分にあった参考書を選ぶための方法を9つ紹介していきます。

必見!失敗しない参考書の選び方

それでは、失敗しないための参考書の選び方を紹介していきます。

選び方1:ネットで有名な参考書を探す

一番簡単に良い参考書を選ぶための方法は、「有名な参考書を探す」です。

有名な参考書を買うことには沢山のメリットがあります。

まず、有名な参考書には、内容がわかりやすい、有名な先生が書いている、など、その知名度を保つだけの理由があります。

さらに、他の受験生との差が付けられにくくなる、という利点もあります。

みんなが解ける問題を解けないことが一番受験において差がついてしまうポイントなので、一般的な受験生のレベルを知る意味でも定評のある参考書をやっておくことは有効です。

有名な参考書はネットで検索すれば簡単に見つかります。

選び方2:「版」と「刷」をチェック!

参考書の最後のページに書かれている「版」「刷」を見たことはありますか?

「版」とはその参考書のバージョンのことです。初版と第2版では、第2版の方が新しいバージョンです。

バージョンが新しい方が改訂を重ねられているということなので、必要な情報が多く盛り込まれています。

売れているからこそ改訂が必要になるので、「版」の数字が大きいことはその参考書が人気であることを示しています。

一方、「刷」とは、その参考書が何回刷り増しされたかを示しています。

つまり、「刷」の数が大きければ、それだけ大勢の人に使われている参考書だということです。

この「版」と「刷」が大きいものを探すのも、ネットを使うのと並んで、人気のある参考書、有名な参考書を探すために便利な方法です。

選び方3:3つの「型」を意識する

参考書には以下の3つの「型」があります。

  1. 理解型
    練習問題は少ないが、イラストなどで大まかな流れをつかめ、各分野の概要や基本知識を確認できる参考書(例:実況中継シリーズ)
  2. 定着型
    練習問題とその詳しい解説がついており、基礎力をつけられる参考書(例:チャート式)
  3. 実践型
    過去問や演習問題を中心に構成されており、応用力をつけられる参考書(例:プラチカ)

自分に必要なのと違う「型」の参考書を買ってしまっては、どんなにいい参考書だったとしてもあまり効果はありません。

自分がどの型の参考書を必要とするか、目的はなんなのか、きちんと決めてから買うようにしましょう。

選び方4:「3分の1法則」を使う

「型」と同時に考えなければならないのが、参考書のレベルです。

すでにわかりきったことしか載っていない参考書をやっても得られるものは少ないし、逆にほとんどわからない参考書はきっと続けられません。

自分にあったレベルの参考書とは、「少し難しいかな?」と思う参考書。

今の自分より少し上のレベルの参考書が、自分を最も成長させてくれます。

そんな参考書を見つける際に使えるのが3分の1の法則です。

パラパラと参考書をめくってみて、その中の問題のうち3分の1が簡単と思えて、それ以外は普通か難しいと思えるくらいが丁度良いレベルの参考書といえます。

選び方5:志望校に合格した先輩と同じ参考書を買う

大学によって入試問題の難易度や出題の傾向は異なります。ですから、志望している大学によっても、最適の参考書は変わってきます。

自分が志望している大学のレベルや傾向に合った参考書を選ぶことが大切なのです。

そこでおすすめなのが、「自分と同じ志望校に合格した先輩が使っていた参考書を選ぶ」です。

自分と似たような環境から合格した先輩が使っていた参考書であれば特に、自分にも最適な参考書である可能性が高いです。

どの参考書を使っていたか聞く際、
「この参考書をどのように使っていましたか?」
「どの時期にどれくらい使っていましたか?」

など、具体的な勉強方法もいっしょに聞いておくと良いですよ。

合格サプリの合格体験記では、現役大学生が高校時代に使っていた参考書を時期ごとに紹介しているので、ぜひ参考にしてください!

選び方6:さっぱり分からない問題に遭遇したときの気持ちで解答解説をみる

問題を解くとき、「手も足も出ない」と感じたことはあると思います。そんなとき、どんな風に解説して欲しいですか?

単に答えだけ教えてくれるなんてのは最悪。どうしてその答えになるのか、詳細まで説明してもらったり、図や表を使ってわかりやすく教えてもらったりしたいですよね。

参考書を選ぶときも、「手も足も出ない問題でもその解答解説を読めば理解できそうか」を意識するようにしてください。

人によって好みは違うので、実際に書店に行って解答解説をチェックするようにするといいでしょう。

選び方7:解答解説が別冊子がポイント!

「参考書の解答がどこに書かれているか」も重要なポイント。

解答が別冊子になっているものは、問題、解答、自分の答案の3つ全てを並べてそれぞれ参照しながら答え合わせができるため、非常に楽です。

一方、最後の方のページにまとめて解答が載せられている参考書は、答えあわせをしているときにどんな問題だったか確認したくなったときに、その都度ページを行ったり来たりしなければならず、面倒です。

小さいことと思うかもしれませんが、こういった微妙なストレスを軽減していくことが、勉強の集中力を維持するコツなのです。

選び方8:薄くて最後までやり遂げられそうなものを選ぶ

あまりにも分厚い参考書って、やる気が失せますよね?

もちろん参考書は厚ければ厚いほど、情報をたっぷり詰め込めるわけですが、一方で使う側としては何が重要な情報かがわかりにくくなってしまいます。

ですから、参考書を選ぶ際には、簡潔であること、薄いこと、そして何よりも続けやすいことを意識するようにしてください。

「薄い参考書だと情報量が足りないのではないか……」と不安に思う方も多いかもしれませんね。

もちろん情報量は限られますが、その分重要なことだけが1冊に凝縮されています。

また参考書の内容は反復して初めて身につくものなので、分厚い参考書を1周して満足するよりも薄い参考書を何周もした方が良いことは明らかですね。

問題集の復習について詳しくまとめた記事も合わせてご覧ください。

【復習の極意】問題集は何周もしないと、悲しいくらい効果が薄い!

2020.07.08

選び方9:最後は「長」だけをみて決めよ!

「イラストが多くて分かりやすいけど、問題数が少ない」や、「問題数は多いけど、デザインが見にくい」など、どの参考書にも必ず長所と短所があります。

「どの参考書も短所が気になって迷う」という場合には、「長」、つまり良い所だけを見て決めることをオススメします。

例えば、最初にあげた例だと、「イラストが多くて分かりやすい」参考書か、「問題数が多い」参考書かのどちらかを選べばよい訳です。

ここで注意すべき点は、迷っている悪い点は一切考えない。

完全に頭から取り去るということです。

悪い点を考えてしまうとどうしても迷いが生じます。

自分が本当に必要としている条件を満たしている参考書はどれなのかを考えるようにしましょう。

良い参考書≠成績アップ

ここまで参考書の選び方を9つ紹介してきました。

冒頭でも述べたとおり、自分にあった参考書を見つけることはとても大切です。

しかし、当然ですが、それを見つけられれば成績が上がるわけではありません。どんなにいい参考書を手に入れても、きちんと勉強してその内容を吸収しなければ意味がありません。

結局大事なのは、「どのように取り組むか」なのです。

参考書への取り組み方について詳しくまとめた記事も合わせてご覧ください。

絶対に成功する、参考書のマル秘使い方

2020.09.22



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