「10時間勉強すればいい」は嘘!?合格に必要な2つの要素

はじめに

「受験生のときは毎日10時間勉強していた」と合格者の体験談で目にすることは多いと思います。
学校でも先生達に「受験生はみんな何時間も勉強している!ここで怠けたら差がつくぞ!」などと言われたことがあると思います。

受験勉強と切っても切れない関係にあるこの「勉強時間」ですが、実はこれを強く意識しすぎるとかえって逆効果なのです!
そのわけをお教えしましょう。

「10時間勉強した」=「拘束時間10時間」

人間の集中力の限界については諸説あります。
しかし、10時間も集中力が続くという説は一切ありません

もちろん10時間ぶっ続けで勉強するわけではないかもしれませんが、1日にこんな長時間集中するのは限りなく不可能に近いです。
それを毎日繰り返すのはもはや受験勉強ではなく精神鍛錬と言えるでしょう。

つまり、その10時間というのは、すべて「勉強に費やした時間」というわけではなく、勉強に飽きてボーっとしていた時間やある問題に行き詰まって同じ思考を何回も繰り返している時間なども含めた「拘束されている時間」なのです。

勉強「時間」ではなく勉強「量」や「質」を意識する

では、何をもって「ちゃんと1日勉強したかどうか」を判断すればいいのでしょうか。

1.勉強の「質」

まず、勉強には高い質が必要です。
高い集中力をもって勉強することで、同じ勉強をしても記憶の定着などの面で明らかな差が出てきます

そのためには、先ほど述べた「集中できていない時間」をうまく使いましょう。
この時間は無理に勉強に当てようとすると、勉強は進みませんし体力は疲弊して勉強時間全体の質を下げてしまいます。
そこで、この時間にしっかり正しい休憩をとることを心掛けましょう。
そうすることで、高い集中力をもって次の作業に取りかかることができるのです。

2.勉強の「量」

また、勉強したかどうかは「どれだけの量をこなしたのか」で評価しましょう。

10時間勉強したとしても、その10時間で少しの進度しかなければ意味が無いですよね。
短時間でも同じ量をこなせば、「何時間勉強したか」は関係ありません。

  • 集中できずにただ机に向かっていた時間を含めた10時間
  • 休憩を挟んで最大限に集中した5時間(1時間おきに勉強と休憩を繰り返す)

一見前者の方が勉強しているように見えますが、
後者の方がたくさんの問題を解いていたのならそちらの方が「より多くの勉強」をしています。

それに、短時間で最大限に集中しているわけですから、おのずと勉強の質も上がってきます。
こうして、「質」と「量」の両輪を回していくことができます。

最後に

本番の試験で、各科目の間に長い休憩時間があるのは決して受験生の緊張感を高めるためではなく、受験生に最高のパフォーマンスを発揮してもらうためです。

先述した通り、集中力の持続時間については諸説あります。
これは、個人差が大きく関わったり、「集中」している状態の定義が明確でなかったりすることが原因でしょう。

ですから、何分間勉強して休憩に何分かけろといった具体的なアドバイスをするのは難しいです。

自分で集中できている状態・集中できていない状態を把握できるようになるのが望ましいでしょう。

しかし、これだけは確実に言えます。
大切なのは長時間やることではなくやるべきことの量を決めて最大限に集中し質を高めること

これを意識すれば自然に勉強時間も増えてくるでしょう。

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