はじめに
「文系なのにどうして数学やらなきゃいけないの?」、「国公立は受験科目が多くて苦手な数学はついつい後回し… …」と思っているそこのあなた!
でもこのままでは合格が遠ざかってしまいますよね。そこで数学が苦手でも周りに差をつけられることなく、合格ラインに立てる数学の勉強法を公開します!
ここでは数学の勉強法について3段階に分けて紹介します。数学は積み重ねが大切な教科ですから、どの段階であっても丁寧に取り組んでください。
数学の3段階勉強法
基礎固め期:青チャートの例題を制する
1.基礎固めの大切さ
数学の勉強は基礎固めから始まります。
2次試験だけでなく、共通テストでボーダーを超えるにも数学の点数は大きなカギを握っています。共通テストは基本を理解し、素早く解く力がなければ8割を超えるのはなかなか難しいでしょう。
また、数学は単元のつながりが強い教科です。例えば、2次関数でつまずいているつもりだったが、実は1次関数からわかっていなかった……というケースも少なくありません。
確実に数学の基盤を固めるためにも、数1Aから復習していきましょう。
2.具体的な時期
高3の4月から夏休みまでが目安です。
部活が忙しい人もいるかとは思いますが、難関国公立(旧帝大、一橋、神戸)を目指すのであれば、隙間時間を見つけて夏休みが終わるまでには基礎を固めましょう!
3.やり方
まずは、使う問題集を紹介します。私が使っていたのは数研出版の青チャートでしたが、フォーカスゴールドなどの他の網羅系問題集を使っている人はそれで構いません。
また、青チャートが難しいと感じる人は黄チャートや白チャートを使ってみてください。1番大事なのは自分が使いやすいと感じる問題集を繰り返し使うことです。
以下、具体的なやり方についてです。これに沿って勉強を進めてみてください。
- 青チャートの例題のみ解く
- 5分考えてわからなかったら解説を見る
- 土日に間違えた問題や消化できなかった問題を解く
- 完璧になるまで繰り返す
最初に青チャートの例題のみを解きます。このとき、明らかに解き方が分かる問題(因数分解の最初の例題など)は頭の中で考えて飛ばしましょう。そして、効率化のために下の練習問題は省略します。
分からない問題があっても5分は考えてください。5分以上考えてもわからなければ潔く解説を見て付箋をつけておきましょう。チャートの例題は典型問題ばかりなため、時間をかけすぎるのは効率的ではありません。テンポよく解いて解法パターンを頭の中にインプットします。
土日や比較的時間に余裕がある日を1週間のうちに最低1日設けて、付箋をつけた問題、分からなかった問題の復習日とします。また、計画通りに進まなかった問題もこの日に消化します。
題を見てすぐに解法が思い浮かべられるようになるまで①~③を繰り返しましょう。
応用力育成期:難しめの問題集に挑戦
1.応用力育成の大切さ
「そもそも応用力とは?」と思った人もいるかもしれません。
応用力とは、基本的な問題パターンを利用して少し難しい問題を解く力です。一般的に応用問題は基本的な問題パターンの組み合わせといわれています。
この段階は基礎固めから実際の入試問題を解く力を身につけるための橋渡し的位置にあります。
入試では基礎力+十分な応用力が求められます。そのため基礎固め終了直後からいきなり2次試験の問題を解くのはハードルが高く、心が折れてしまうかもしれません。
この時期でチャートより難しいけど、試験問題よりは簡単な問題、もしくは頻出・重要な問題を集めた問題集に取り組むことで少しずつ合格に近づいていきましょう。
2.具体的な時期
夏休み中盤から11月までが目安です。
3か月ほど確保したいのと、これ以上延長してしまうと共通テストに影響を及ぼしてしまうためです。
12月からは共通テストの勉強の比率を高めるのがよいでしょう。ただし、基礎固めが終わっていない部分については基礎固めを重視しましょう!基礎が一番大事です!
3.やり方
ここで扱う問題集は
- 「文系数学の良問プラチカ」(河合出版)
- 「文系の数学 実践力向上編」(河合出版)
- 「文系数学入試の核心」(Z会出版編集部)
のいずれかがよいと思います。①のプラチカが1番定番ですが他の問題集でもかまいません。
選ぶポイントは「解説が自分にとってわかりやすいか」です。難易度は①、②が東大、京大、一橋を目指す人向け、③はその他旧帝大+神戸大受験者向けです。
そして、すべての分野にわたって取り組むのは時間がかかってしまうため、志望校の頻出分野に絞りましょう。
例えば一橋大学の場合は、ベクトル、確率、微積分、整数はほぼ毎年出題されているので、その単元の分野の問題に取り組めばよいということです。
この段階では問題を解く力をつけるため、分からなくても最低30分は考えてください。
すぐに答えを見てしまうと考える力がつかないので、大変ですが試行錯誤して頑張ることが大切です。解けなかった問題については1週間後と1か月後に復習して確実に解けるようにしましょう。
また、これらの問題集に取り組んでいる中で、解説を読んでもわからなかったり、基本事項の抜けに気づいたりすることがあります。
その時はためらわずに基礎固め期に使った問題集に戻って確認しましょう。「急がば回れ」ですよ!
実践力育成期:過去問に取り組む
1.過去問の大切さ
いよいよ最後の段階です! ここではいよいよ過去問に取り組みます。過去問を解くことで志望校の出題形式(何問出るのか、小問はあるのかなど)に慣れ、頻出分野や傾向を知ることができます。
実は大学入試では数年前に出された解法パターンと似た問題が出題されることがたまにあります。合格のカギを握っているのは過去問と言って過言ではありません。過去問を活用して合格をつかみ取りましょう。
2.具体的な時期
具体的な時期は11月下旬から試験直前までです。
11月ごろからは共通テスト中心の勉強になると思いますが、難しい問題を解く感覚を忘れないためにも少しずつ過去問に触れておくことが大切です。そして共通テストが終わったら、過去問に集中して解き進めます。
3.具体的なやり方
なるべく実際の試験時間に合わせて解きましょう。
まるまる時間が取れなくても、例えば数学の試験時間が120分で5問出題されるのなら1問あたり約25分で解くことを目安にします。分からなくても時間いっぱいまで考え抜く癖をつけてください。
そして過去問は量をこなすことが大切です。赤本または青本で15か年や25か年の過去問が出ている人はまず10年分解き、復習することを目標にしましょう。数学が苦手な人もここまでは最低限こなしてください。
また、苦手な人は赤本の15か年であれば問題がレベル別に分かれていますから、A問題から取り組むことをお勧めします。
C、D問題は難問であり、実際の試験では「捨て問」とされるので、A、B問題を完璧にすることを第一に目標にします。青本でも各年度の入試問題で難易度分けがされているので、「標準」や「やや易」から解くとよいでしょう。
一方、数学が得意な人、得点源にしたい人は20~30年分解くとさらに数学力が上がります。
ただ、中には旧課程から出題されている問題もあるので注意が必要です。
ちなみに赤本と青本を比較したとき、青本のほうが解説が充実している場合が多いですよ。進路資料室や塾などで解説の比較をするのもおすすめです。
中には数学の15か年が出ていない志望校の人もいることでしょう。
その人も昔の赤本、青本を入手して(ネットや進路資料室を利用してみてください)、過去10年分は取り組みましょう。
余裕がある人は同程度の難易度の大学の入試問題に挑戦しましょう。旧帝大を目指す人は他の旧帝大の過去問に取り組むとよい練習になると思います。
おわりに
いかがでしたか?
少しでも数学を勉強してみようかな、という気になっていただけたら幸いです。
筆者も数学はあまり得意ではありませんでしたがこの勉強法で2次試験の数学を突破することができました。この方法を実践して数学の苦手意識を払しょくしましょう!