東大首席合格者にインタビュー!首席合格者の受験生時代に迫る

全国の秀才が集う東京大学。その難関入試を突破した合格者3000人の中でも、最高得点を獲得して東京大学へトップ入学を果たした「首席」はもはや天才の域。

果たして東大首席はどのような受験時代を過ごし、現在どのような生活を送っているのでしょうか。今回は、2017年度東大入試における文系首席と理系首席のお2人から話を伺いました。

文系首席 横田和也さんのプロフィール

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出身高校 私立ラ・サール学園高校
科類 文科3類
併願校 なし
予備校・通信教育 なし

鹿児島県出身。高校時代は英語ディベート部の活動に打ち込む。2017年度東大入試にて、文系首席で現役合格を果たす。将来の夢は教師。

センター試験の得点

総合点 英語 数学IA 数学ⅡB 国語 世界史 日本史 物理基礎 化学基礎
860 200 97 100 171 98 98 46 50

二次試験の得点

総合成績 総得点 英語 数学 国語 世界史 日本史
464.1111 359 98 80 85 48 48

理系首席 小林新九郎さんのプロフィール

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出身高校 私立灘高校
科類 理科3類
併願校 なし
予備校・通信教育 鉄緑会、高等進学塾

三重県出身。高校時代はクイズ同好会に所属し、幅広い分野の活動に打ち込む。2017年度東大入試にて、理系首席で現役合格を果たす。将来の夢は医療に従事すること。

センター試験の得点

総合点 英語 数学IA 数学ⅡB 国語 物理 化学 地理
868 200 100 100 176 100 98 94

二次試験の得点

総合成績 総得点 英語 数学 国語 物理 化学
482.0889 376 96 120 49 56 55

行けるのであれば、いちばん困難な道へ

お2人はいつからなぜ東大を目指そうと思ったのですか。

横田:たぶん高1ぐらいから何となく東大がいいのかなっていうぐらいの理由で目指しました。ただ、はっきり志望していたというわけではなく、周りもみんな東大を目指そう、という雰囲気だったし、せっかく勉強するだったら東大を目指してもいいかなって思ったからですね。

小林:高1ごろから、医学系の研究者になりたいと思っていました。研究者になるとしたら、基本的には東大、京大、阪大、東北大なんですよ。いちばん難しいところに行くのが研究者としてはベターかなと思ったので、研究者になるのだったら東大にしました。

ストイックな考え方ですね!本格的に受験勉強に取り組み始めたのはいつですか。

横田:はっきりと区別がつくのは、やっぱり高3に入ってからかな。9月の体育祭がうちの学校はわりと盛んで、それが終わってからは学校で友達と集まって一緒に過去問解いたりとかし出しました。だから体育祭が終わってからというか、9月ぐらいですかね。それまでも一応ちゃんと勉強してたんですけど、「受験」というものをひしひし感じたのはそのぐらいですね。

小林:まず高1の終わりぐらいに、勉強が足りてないなというのを自覚して、勉強を始めました。ただ、そのときはまだ部活も続けていたので、部活はできるだけやって、残った時間は全部勉強みたいな感じでやっていて、完全に受験生にシフトしたのはやっぱり高3の初めか高2の終わりぐらいかな。

圧倒的な勉強時間が東大主席たる所以

東大主席の朝は早い

受験期の平日の勉強スケジュールってどんな感じでした?

横田:平日は5時に起きてましたね。7時から7時半まで朝ごはんを食べて、家を出て学校に着いたら8時15分まで模試とか東大の過去問みたいなやつを1問解いて、一緒に答え合わせする、っていう勉強会を4人ぐらいでしていました。そこから授業があって、授業が5時とかに終わって、家に帰って6時半までちょっと勉強して、7時からお風呂に入って、7時半から11時まで勉強をやるみたいな感じでした。

小林:僕は7時に起きてごはんを食べて、8時40分に学校が始まるので、それに間に合うように向かうという感じで行ってました。3時か4時ぐらいに終わって、そこから、そのまま東進の自習室に行って11時まで勉強していました。

なるほど。やはり早い時間に起きて勉強されていたんですね。では休日は?

小林:日曜日は申し訳ないくらいしょうもないんですけど、9時に東進が開くので7時に起きて8時ぐらいから家で勉強して、9時に東進の自習室に行って、そこから11時まで勉強でした。

横田:休日も朝5時に起きて、8時まで3時間勉強して、8時からごはんを食べて、9時ぐらいからお昼12時ぐらいまで勉強してお昼を食べて、そしてまた1時ぐらいから夜ごはんの時間まで勉強しましたね。ご飯食べて、お風呂入って、7時ぐらいから11時ぐらいまで勉強してました。一時期、下宿で瞑想がはやって、8時ぐらいに10分間ぐらい瞑想してた時期もありました。2、3か月ぐらい瞑想がはやって、下宿でみんな廊下に出て、一緒に「瞑想するぞ」と言って、瞑想してました(笑)。

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▲早朝から深夜まで勉強漬けのスケジュールを事も無げに話す横田さん

予想斜め上の受験生時代

受験勉強で辛かったことはありますか?

横田:休みの日は僕、実家の大分に帰流ようにしていたのですが、地元では知り合いが誰もいなくて。毎日図書館に通って、図書館で黙々と勉強してたんですけど、夏休みとか本当に1カ月弱ぐらいほとんど誰とも話してませんでしたね。隣でずっと六法全書を読んでるおじさんがいたんですけど、喋ることはとうとうなくて。

小林:喋ったらよかったのに。

横田:ちょっと勇気がなかった。それで、家に帰ってちょっと親と話すとか、弟と話すとかぐらいで、人と全然しゃべらなかったのが、普通につらかったかなと思いました。何してるのかな僕、みたいに一瞬思っちゃったりとかして。

それは大変でしたね。その他に受験が原因のおかしなエピソードってあったりします?

横田:夏、勉強してたら暑くなるじゃないですか。で、下宿に冷蔵庫があったんですね、1個。英語のセンターの過去問とかを冷蔵庫で冷やしてた時期がありました(笑)

小林:何目的なの、それ(笑)あ、参考書が熱いから?

横田:そう、熱いから冷やしてたんです。冷たいなー、ひんやりしてるなーと思いながら勉強していました。下宿でちょっと流行ったんですよね。

小林:えっ気持ち悪っ。

横田:鹿児島、暑いんですよね。

小林さんは何かありますか?

小林:高2の終わりに、成績があんまり安定しなかったのを受けて、どうしても理3に受かりたいってなったら、ほんまに勉強せなあかんなと思った結果、仲よかった女の子に対して、1年間しゃべらないって言ったんですよ。

横田:怖っ。1年間話しかけないって。

小林:あんまり一緒にいるとだらだらしゃべってしまうような人と話をしないようにしていました。今考えるとやばいですけど、絶対受かりたかったので、受かるために必要なことをできるだけする、無駄な時間ができるだけないようにする、というルールを決めていて、本気で受験勉強してる人としかつき合わないようにしていました。けれども本気で勉強して困ってる人には対しては、こっちも自分の時間を惜しまずに最大限頑張って勉強を教えるようにしていましたね。

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▲受験時の自分のルールについて語る小林さん

自分がハードルを下げてはいけないという使命感

受験時代に「これだけは必ずやろう」と決めていた自分なりのルールはありますか。

横田:そうですね、何だろう。自分が一応、学校ではいちばん一生懸命勉強してたから、自分がほかの人のハードルを下げちゃいけないなと思っていて。ハードルを上げなきゃいけないと思っていたから、ちょっと疲れたなというときでも、周りの人の前ではぐだってしちゃわないようにしなきゃなと思ってました。ストイックなキャラでいなきゃなと自分の中で勝手に変な使命感に燃えてました。

首席にも苦手科目はある

横田さんは社会が苦手で、小林さんは理科以外が苦手

得意科目と苦手科目について教えてください。首席にも苦手科目ってあったんですか?

横田:僕はもう社会が苦手で他が得意でしたね。模試の社会と入試の社会は全然雰囲気も採点方法も違うから、本番は模試の時の倍ぐらいありましたが。(笑)だから、おお、意外と社会できるやんと思ったんですけど、受験時代に苦手意識がずっとあったのは社会でしたね。

小林:満遍なくとってたけど、理科は得意科目でほかは苦手科目だったんじゃないかな。でも、社会だと地理はめちゃめちゃ得意だった。地理に関してはセンスがあったみたいで。東大の過去問とかを見ても、見たら大体分かりましたね。結構理科っぽいところがあるから、っていうのもあると思うのですが。

横田:文系地理が泣くな。

小林:いや、でも、答案を書いてみたら多分点数は出ないんだけどね。数学に関しては、点数は結構出てたほうなんだけど、灘という特殊な「数学魔人のすみか」みたいなところにいると苦手意識があったなあ。あと英語はセンスがなかったし、国語は何言ってるかわかんなかった。それ言って周りから怒られてました。

横田:そうか。ちょっと怒っちゃうかな。

今までの努力と将来の夢を考えて東大一本で挑んだ

お二人とも他校を併願せず東大一本で受験したとのことですが、それはなぜですか。

横田:こんなに勉強したのなら東大に行きたいなと思いました。あと、東大に行かなかったらその後ちゃんとやる気が保てるかという自信もなかったんです。今思えばどこの大学に行ったって一生懸命頑張れることはあるから、当時の考え方は狭かったなと思うんですけど、やっぱりその時はもう東大行くぞと思ってごりごり勉強してたから、ほかに行こうとはあんまり考えなかったかな。

小林:僕の場合、医学部で研究しようと思ったから、東大に行きたかった。後期出すことも考えていたのですが、母親と話して「万一落ちたら浪人してもいいから東大一本で行きなさい」と言われて、「その通りだな」と思って。

横田:研究者になりたいというのが強かったんだね。

首席といえども本番は怖くて手応えもなかった

本番は決して余裕ではなかった

東大受験当日の思い出について教えてください。

横田:初日の夜かな、友達と夜、鹿児島県民はちょっと東京に来てテンションが上がって、渋谷でごはんが食べたいといってごはんを食べに行ったんですけど、渋谷の思いっきり町なかに出たら、よくわからないお兄さんに声かけられて、「うちのとんかつ世界一だからおいでよ」みたいに言われて、逃げましたね。(笑)

小林:世界一のとんかつ食っとけよ。

横田:いやいや、絶対やばいじゃん。めっちゃ怖かったなというのが思い出です。
それと、ホテルの近くのスーパーでおすしを買って、部屋で1人で食べました。何かしんみりしてました。すごい変な気持ちで、なぜかずっと覚えてます。

小林:思い出か。怖かったですね、やっぱり何か。理3だけ弥生キャンパスという農学部のキャンパスなんですけど、門に関東の予備校の人たちがいっぱいいるんですよね。関西勢としては心もとない感じでした。灘の先生と自分の塾の先生も1人だけ来はっていて、「頑張れよ」、「押しつぶされるなよ」みたいに言われて、「はい」と言って入った。中に入っても、東京の人たちがわいわい数十人ぐらいで一緒に飯食ってて、怖かった。結果、2日目の英語でメンタル崩して失敗するという。

本番終了直後は受かった自信が無かった

受験終了後に手応えは感じましたか?

小林:真面目に怖かった。落ちたって思いましたからね。今年は入試が、特に理系は大分おかしかったので、突然めっちゃ簡単になっちゃって、模試と違うし、やばいってなりました。

横田:文系も数学がやたら簡単になっちゃって、差つけられなくて社会で負けるやつだと思って、数学を解き終わって、めっちゃ、ああってなった。

小林:自己採点したら受かったかなとは思った。数学も理科もほぼ全部合ってたんですよね。

横田:2月ぐらいにやる再現解答あるじゃないですか。あれを書いてるときに社会を書いてて、うわ、僕、何書いてるんだと思って、めっちゃ自信失ってましたね。

小林:で、首席と。

横田:解答を集める時に、隣の人の数学の答案がちらっと見えちゃって、それが違ったんです。数学、絶対余裕だなと思ってたのに違うから、やばいと思った。あと、社会で差をつけられると思ってました。だから、合格発表で番号があったときはめっちゃほっとしましたね。

小林さんは首席であることを予想していた
横田さんは点数開示が届いてビックリ

自分が首席だと分かった時の感想を教えてください。

小林:僕、センター868点なんですけど、それを110点換算したら小数点が最高点と一致していたんで、わりと予想はしてました。で、届いて、やっぱり僕だったんだなって。

横田:僕はシンプルにびっくりしましたね。親から開示が来た時に「あなた最高点なの?」というタイトルでメールが来たんですよ。写メ見たら、おお、最高点じゃんってなって、ほんとに口で「いえーい」って言ったと思います。駒場の食堂の近くを歩いてた時にたまたま近くを歩いていた同級生に「おおー」って言って、めっちゃ喜びましたね。とにかく僕はもうシンプルにびっくりしてました。


▲お2人が首席として合格した所以は、東大受験に対するストイックさと真摯さにあるのかもしれません。

様々な分野で活躍を見せた2人の高校生活

高校生活について伺います。高校時代は何の部活に所属していましたか?

小林:部活は色々やってたんですけど、メインはクイズ同好会ですね。あと、高2の頃は文芸同好会で俳句を作ったり、小説を書いてました。

横田:理系なのに、そういうことも結構やっていたんですね。

小林:高1のころも研究者になりたいというのはあったんですけど、文系のほうも結構興味があって、色々やっていました。高1のころは模擬国連とかやっていました。文系のことをやっていたんですけど、結局理系に進んじゃって。

横田:6月までやってたのは、英語ディベート部でした。将棋部もやっていたんですけど、高2までで引退しちゃいました。

部活と勉強に明け暮れた高校生活

高校時代に打ち込んでいたことは何ですか。

横田:高校時代か、何だろうな。やっぱり部活かな。生徒会もちょっとやっていて、鹿児島で生徒会大会を作ろう!みたいなのをやっていたんですけど、あんまりうまくいかなくて・・・。英語ディベートはすごく時間をかけてやっていました。高校のディベートって大学のディベートと違って、データを集めて準備して原稿を作ってそのまま戦う、みたいなやつなんですよ。だから、すごく準備時間がかかって、おうちに帰ってからいっぱい英語で資料を作らなきゃみたいな感じでした。時間をたくさんかけて、一生懸命やったなと思ってます。

小林:どうでしょうね、多分、高校時代に一番頑張っていたのは、結局時間で言うと勉強な気がしますね。分かんないですね。全部色々やって、いろいろ中途半端になっていました。だから一貫してやっていたのは勉強しかないですね。クイズは高1の夏だけだし、模擬国連は高1の秋だし、文芸は高2の夏までだし。

横田:色々やっていたんですね。クイズ同好会って高校生クイズとかですか?

小林:3秒しか映りませんでした。

横田:映ってるじゃないですか。

小林:全国大会には行きました。全国大会に行けない人もいっぱいいるのに、中途半端に当たって全国に行っちゃったので。まあ、中途半端ですね。

小さい頃から規則的な生活リズムを保っていた横田さんと、多分野で活躍した小林さん

高校時代までの自分に関してすごいエピソードがあったら教えてください。

横田:正直、勉強しかしていない。小学校4年生のときから、朝5時に起きて勉強するということをやってました。寮に入ってからもずっと友達と朝5時起きとかしていて、高3までずっとやってたので、それがちょっとすごかったかもと思います。夜寝るのが早かったんですけど。

小林:超すごいな。

横田:朝はなんか、めっちゃ健康だぜって感じがして。

小林:かっこいい。朝7時半起きとかですよ。起きれないです。ええー、何だろうな。結局、何もかも失敗してるから何も言うことない。個人的に嬉しかったのは、何だろうな、俳句甲子園の全国大会の1回戦ですけど、自分の句が掲句として取り上げられたこととかは嬉しかったですね。

横田:その場で作る感じですか?

小林:作って行って、自分は出られなかったので、後でLINEで結果を教えてもらって。記録集で先生から褒められていました。

横田:へぇー、すごい!

小林:そういう文系の活動で、文系の活動という言い方、僕は好きじゃないんだけど、一般に理系がやるとは思われてない活動としては、小説部門で優秀賞か何かを兵庫県の文芸のコンクールみたいのでとったのと、あと、模擬国連で全国にも行きましたね。そこら辺はすごかったかなと。

首席はやはり高校時代の成績も凄かった

高校時代の学校の成績はどのくらいでしたか?

横田:1番は1番です。文系が60人くらいしかいないので。

小林:かっこいい。僕、全然1位じゃなかったですね。

横田:灘だもん。

小林:数十位でしたね。10段階評定で9.2とか9.1とかでしたけど、9.9とかいたので。その人理3来てますけど、普通に。おかしいんですよね。家庭科が8でほか全部10みたいなやつがいるから。

大学でも自分の様々な興味分野を突き進む2人

大学生活について伺います。大学でどんなサークルに所属していますか?

横田:コマバ珈琲というラ・サールの友達たちがつくったコーヒーサークルがあって、そこに入ってます。あと、東大将棋部にも入ってるんですけど、最近ちょっと忙しくて全然行けてなくて、幽霊になりつつありますね。それから、あと、教育系のNPOでROJEというのがあって、そこで学校の先生に取材して記事を書くみたいな活動をしています。

小林:医学部の鉄門ハンドボール部のみですね。

横田:なんでハンドボールに?

小林:まずハンドボールって灘にはないんですよね。初めて知った競技で、やってみて面白いなと思ったんです。活動頻度は週3ですけど、今はちょっと行けてなくて週2ですね。本郷なのであんまり行けないんです。

今ハマっていることについて教えてください。

横田:最近、日記アプリあるじゃないですか。別に誰かに見せたくはないんですけど、ただ文を書きたい時があって、思ってることを単純に全部日記アプリとかに電車とかでわっと入力するのが最近ちょっとはまってます。思ってることを全部、抱えてる闇をばーっと。

小林:抱えている闇。笑

小林さんは何かありますか?

小林:色々あるけどな、仕事関連じゃないほうで没頭しているというと、人に会いに行くのにはまっていて。いわゆるナンパ。特に文系なんだけど、こいつおもしろいなと思った人に声かけて、「1人連れてくるからおまえも1人連れてきて、おもろいの」って言って、合コン形式でやってます。そうするとまた新しく友達ができるから、もう1回やって・・・というのを繰り返して友達をいっぱい作っています。

横田:へぇー。すごい社交的やな。

小林:まあ理3はコミュニティー小さいからね。


▲人との新たな出会いを大切にしている小林さん

多忙な大学生活

どんなアルバイトをしていますか。

横田:もともと6月ぐらいから知り合いの受験生の子に対して家庭教師をやっていて、英語を教えています。それとは別に、ついこの前、塾講師も始めました。小学生相手に集団授業。めっちゃ緊張したんですけど、小学生はやっぱりかわいいですね。国語を教えています。

小林:大学受験に対して通信塾をやろうとしている会社で化学チームでテキストをつくったり、過去問解説を書いたりしています。家庭教師はいろいろやっていますけれども、最近はあんまり出てません。あと、バイトでいうと、インターンに行ってるのと、ちょっと多過ぎて大丈夫かみたいな感じですけど、あともう一つ、最近、バイト先からヒントを得て、有能な友達数人かき集めて、起業しようとしています。

横田:まじか。すごいな。大変でしょう?だって、部活もがっつりやって。

小林:死にそう。多分、そろそろ過労死する。

自分の将来の夢に正面から向き合う

大学在学中に達成したい目標は何ですか。

横田:いい先生になりたいなとは思ってるんですけど、でも、ちゃんとどうしたらいい先生になれるかみたいなビジョンがまだなくて。今、サークルでいろんな先生に取材に行くことができるので、それを見て、こういうのがまず理想の先生だなという像を固めて、そこからかなという、まだその段階だと思います。だから、どんな先生がいい先生なのかというのを自分の中で決めて、それに近づける努力をしたいなと思っています。

小林:僕はちょっと医療に対する自分のかかわり方について今、考え直していて、そのためにインターンとかに行ってるんですけど、それを決めるというのを大学中に終わらせたいかなと思ってます。

横田:じっくり考えたい?

小林:臨床医、研究医だけじゃなくて、ほかもいろいろ結構考えてて、企業とか。それこそほかの国に渡っちゃうとかもいろいろ考えてて。そういう意味で、結局、何するのかなというのを、6年間ですけど、考えていきたいです。


▲将来の夢に向かい、理想の教師像に近づく努力をしたいと語る横田さん

お2人は東大のTLPという語学のプログラムで中国語を選択していると聞きましたが、なぜ中国語を選んだのですか?

横田:ほんと大した理由はちゃんとないんですけど。まず最初、スペイン語いいなと思ったんですよ。南米とかでしゃべれるし、いろんな国に旅行行ったら楽しそう。でも、スペイン語、TLPないじゃないですか。中国語はいろんなところでよく耳に入ってくるし、観光客とかにいっぱいいらっしゃるじゃないですか。そういう人たちとちょっとしゃべれたら楽しそうだなぐらいのノリで選んでしまいました。

小林:僕もそんな感じなんですけど、TLPとれたことがわかったときにというか、TLPとれたとしたら、ロシア語かフランス語かドイツ語か中国語。その4つで、自分がこれから医療にかかわっていくとしてしゃべれたら一番いいのはどれかなと思ったら、間違いなく中国語だった。将来の国際社会のプレゼンス的に絶対中国語ですよね。それで選びました。

私は小林さんの中国語を聞いたことがありますが、すでにかなり喋れていますよね。

小林:中国語に関しては、僕は最近医療へのかかわり方の一選択肢として使い方を見出してしまったので。普通に勉強し切って、現地で生活できるようになろうかなと思っていて。

横田:せっかくやるならね。

小林:中国の医療に携わるというのはありかなと僕は思い始めたので勉強してますね。

驕ることなく、常に周りの人から刺激を受ける毎日

今まで出会った人の中で、この人には勝てない!という人はいますか。

横田:正直、具体的な答えになるのかどうか。どこ行っても何か、ああ、僕だめだなと思うことばかりなので、サークルに行けば、みんな仕事できるなと思うし、学校に行けば、みんな勉強できるなと思うし、普通に友達と話しててもコミュニケーションのとり方とかうまいなって思うし、正直、だめだなって思う毎日ですよ。

小林:僕はさっき言ったとおり、文系では間違いなく高校同期でイェールに行った人には勝てないなと。ああいうのがいるということは、文系は多分、僕には向いてないと思って理系に来たんですよね。理系に行っても、数学、物理、理数、あそこら辺はやばい人がいっぱいいるんですよね。ほかにも本気で数学、中高やってきて、それ以降もやるみたいなやつには、まず数学と情報関連では勝てないし、物理も基本的にそこら辺は勝てなくて。あともう1つ、理3以外にもなんですけど、生物のオリンピックに出てるような人ってめちゃめちゃ生物知ってて、あいつらには研究でも勝てない気がする。キャパの観点でもすごい人がいる。だから、勝てない人ってそこら中にいるよね。

教育現場と医療現場での活躍を夢見る将来

将来の夢を教えてください。

横田:教師ですね。国語か英語をやりたいなと思ってるんですけど。

小林:母校で?それともほかの?

横田:あわよくば母校で。中1から6年間見れたらすごく幸せだろうなと思って。

小林:文科省とかに進む気はないの?

横田:あんまりないかな。

小林:君みたいな教育に関心がある若者が文科省に行かないと、日本教育がよくならない。

横田:日本教育を何とかしたいみたいな思いじゃなくて、ただ自分が生徒を教えて幸せになりたいというだけです。子供が好きだし、教えるのは楽しいし、それで幸せになりたいなって思います。

小林:素敵だな。僕は大分迷ってて。研究はまた3年、4年ぐらいで本格的に医学部に入ってから従事できるので、そこでまた考えるとして。今、インターンの会社で社長と一緒に病院とかに出すサービスの企画を考えたりしていて、2年生になったら厚労省とかでインターンしてみたいなと思ってたり。あと、2年生の間に中国の医療を覚えに中国に留学に行きたい。そういう、狭い医療じゃなくて広い意味での医療に結構目が向いてて、医者というか、医療従事者みたいな感じになるのかもしれないですね。大学1年生になって、こんな夢が定まってないのはどうかと思うんだけど。

横田:イヤイヤ、しっかりしたイメージがあってびっくりしている。

東大合格は夢を叶える一歩である一方、受験は人生の一部にすぎない

最後に、東大を目指す受験生に一言お願いいたします。

小林:東大ええで。

横田:大学入ってから思いますけど、やっぱり受験は受験でしかないし、きっと人生はもっとずっと長い。もっと気楽に構えてほしかったな、と受験生のときの自分に対して思います。

小林:何か夢があるんだったら東大に来てほしい。一番リスキーな夢を叶えられるところだと思うから。


▲目標を掲げ、自分の夢について熱く語るお2人はとてもキラキラしていました。