はじめに
日本の女子大の最高峰であるお茶の水女子大学。
「おしとやかな人が多そう」「お嬢様大学」「堅実そう」など、色々なイメージがありますよね。
この記事では、現役お茶大生へのインタビューで、パンフレットやホームページでは知ることのできない、リアルな大学情報をお届けします!
今回メッセージを書いてくれた方はこちら!
名前 | あられ |
出身高校 | 私立水城高校(茨城県) |
在籍している学部と学年 | 文教育学部人間社会科学科1年 |
真面目で落ち着いた大学生活
まずはお茶大の雰囲気や学生生活について教えてください
女子大と聞くと、派手でキラキラした印象を受ける方もいると思いますが、お茶大はどちらかというと真面目で穏やかな人が多く、キャンパスは落ち着いた雰囲気ですね。
かといって地味という訳ではなく、おしゃれな人も多いので、女子大ならではの華やかさもあります。
また、他の大学と比べるととても生徒数が少ないので、授業のほとんどが少人数制で行われています。そのため、教授と生徒との距離が近く、アットホームな雰囲気で授業を受けられるので、どの授業もとても楽しいです。
ちなみに、お茶大生は根が真面目な人ばかりなので、授業や課題をサボる人はめったにいません。勉強を楽しんでいる人や大学での学びを将来に生かしたいと考えている人が多く、授業が辛いという声はあまり聞きませんね。
真面目に落ち着いた大学生活を送りたいと考えている方にはぴったりの大学だと思います。
人間関係ストレスフリーな大学
お茶大を目指そうと思った理由を教えてください
私は、人間関係のゴタゴタに巻き込まれることなく、勉強に集中することができる環境で大学生活を送りたいと考えていました。
そのため、志望校を決める上で重視したのは、落ち着いた生活が送れるかどうかという点です。
パンフレットやホームページの情報だけでは分からないことも多かったので、高2の夏には10校ものオープンキャンパスに参加し、自分に合った大学を探しました。
その中で一番しっくりきたのがお茶大です。
お茶大は、都会の中でも静かな地域にあり、キャンパスは自然豊かで緑が多く、地方出身の私は安心感を覚えました。また、浮ついた雰囲気がなく、とにかく落ち着いているというのも好印象で、この大学でなら理想の学生生活が送れるのではないかと思い、お茶大を目指すことにしたんです。
女子大であるため、男女関係の揉め事がないところも魅力の一つでした。
文教育学部の人間社会科学科を志望した理由は、興味のあった教育科学を学ぶことができるからです。
「教育」というと、教員養成や教科教育を連想しがちですが、お茶大の人間社会科学科では、教員免許を取得できるだけでなく、ヒトはいかにして人間になるのかという人間発達について研究することができます。
先に人間関係のゴタゴタに巻き込まれたくないとは言いましたが、私は以前から人間には興味があり、人間形成について詳しく研究する教育科学を学びたいと考えていました。そのため、国公立大学で教育科学を勉強できるお茶大はとても魅力的でした。
志望校が決まってからは、今までぼんやりとしていた目標が明確なものになったので、より一層受験勉強に集中できるようになりましたね。
どうしてもやる気が出ないときや勉強に身が入らないときは、お茶大のパンフレットやホームページを見て、「ここに行くんだ!」と気持ちを奮い立たせ、勉強に対するモチベーションを高めるようにしていました。
お茶大は裏切らない
お茶大に入学してやっぱり良かったなと思うところはどんなところですか?
やはり、自分のペースで生活ができ、自分のやりたいことに集中できるというところですね。
お茶大生は、自分をしっかり持っている人が多いので、グループでつるむという光景はあまり見られません。もちろん、友達はたくさんできますが、ずっと一緒にいる、というよりもタイミングが合ったら一緒に行動するという感じです。他人に干渉する人も少ないので、程よい距離感で関係を保つことができます。
そのため、1人でいても浮かないので、ためらわずに自分のペースで行動することができます。
そもそもお茶大生は他人にあまり興味がないように思います。「人は人、自分は自分」というようなさっぱりとした感じですね。
お茶大では、人間関係のストレスが全くないので、その分自分のやりたいことに集中でき、お茶大に入って良かったと日々感じています。
また、真面目で負けず嫌いな人も多く、何事にも頑張る友人の姿を見て刺激を受けていますね。勉強だけでなく、部活やバイト、ボランティアなど、みんな積極的に様々な活動をしています。
友人に影響されて自分も頑張ろうと思えるのも、お茶大の良いところの一つです。
大学生でも体力テスト
お茶大に入学してこれは思ってもみなかったなという部分はありますか?
年に3回も体力テストをさせられることです……。
お茶大では、体育が必修なので1年生は週1で体育の授業を受けるのですが、その一環で、4月と7月と9月に体力テストがあるんです。あの忌々しきシャトルランもやるんですよ。しかも3回も……。
でも、実際に受けてみると、教授がとても優しくて予想以上にゆるいので、そんなにキツくはありませんでした。体育ガチ勢みたいな人は少ないので、みんな無理せず取り組んでいる印象でしたね。
テスト中は、何度も「無理だけはしないように!」と釘を刺されます。あと、A評価の基準が割と低いので、そんなに全力を出さなくても良いスコアを出すことが可能です。
はじめ体力テストが年3回あると聞いたときは衝撃を受けましたが、そんなに気構えなくても大丈夫でした。
空きコマの活用
高校時代と比較して大学生になってここが変わった!と感じることはありますか?
高校ではあらかじめ決められた時間割りに沿って授業を受けますが、大学では自分で時間割を組むことができるので、高校よりも時間の使い方が自由になりますね。
1限に授業を入れずにたっぷり寝てから学校に来る人や、全てのコマに授業を入れて一日中勉強している人など、人によって時間の使い方はさまざまです。
私は、空きコマの時間に課題を終わらせて、放課後は思う存分サークルやバイトができるようにしています。
お茶大は生徒数が少ないため、いつでも図書室の席が空いているので、自分の好きな時間に快適な環境で課題に取り組むことができるのがいいですね。
高校生の時は、日中は授業、放課後は課題に追われて、自由な時間はあまりありませんでしたが、大学生になってからは、自分が好きに使える時間が増えたので、やりたいことを目一杯できるようになりました。
お茶大のおすすめスポット
お茶大のキャンパスでオススメ・お気に入りの場所があれば教えてください
私がお茶大でオススメするスポットは図書館です。
お茶大の図書館は2018年にリニューアルオープンしたばかりで、白を基調とした落ち着いた空間となっています。それぞれのニーズに応じた環境が整備されているので、集中して勉強することができます。
1階はグループ学習を中心としたフロアになっており、ホワイトボード付きの大部屋やプレゼンテーションルーム、モニター付きのボックス席などが完備されています。個人席もあるので、静かすぎる場所で勉強するのが苦手な人は1階がオススメです。
2階は個人学習スペースです。個人用の閲覧席や広い机、窓際のカウンター席など、それぞれの学習スタイルに合わせた環境が整っています。開架書庫があるのも2階で、調べ学習をする人も多くいますね。
この図書館で、なかでも私がオススメしたいのは、2階のリラックススペースです。
このスペースは、名前の通り、勉強の合間に息抜きをするための場所で、大小さまざまなソファーが20個ほど置かれています。お昼寝をしても、ぼーっとしてもいいんです!
長い背もたれのある座り心地抜群のソファーをゲットできれば、快眠間違いなしです。ただこのソファーはやはり人気で、競争率が高いのですが……。
実はお嬢様は少ない
ここまででお話いただいたこと以外に何かお茶大や学部の特徴などありましたら教えてください
お茶大にはお嬢様が多そうというイメージを持っている方も多いと思いますが、実際はそんなことはありません。
そもそもお茶大は国公立大学なので、お嬢様というよりは一般家庭で育った人ばかりです。地方から上京して一人暮らしをしている人も多く、みんな節約に節約を重ねて生活していますね。私もその一人です。
お金の使い方も堅実で、豪遊する人はあまりいません。バイトをしてコツコツお金を貯めている人が多い印象です。
受験生の皆さんへ
最後に受験生への応援メッセージをお願いします!
かの有名なベートーヴェンの言葉に「努力した者が必ず成功するとは限らない。だが成功したものは皆努力している。」というものがあります。
受験勉強に励むなかで、壁にぶつかり、努力しても無駄だと思うことがあるかもしれません。
しかし、努力なくして成功はあり得ません。
最後まで諦めずに努力を続ければ、お茶大での充実した大学生活が待っています。
自分を信じて頑張ってください!