目次
例解 和文英訳教本の特長
【例解 和文英訳教本】①曖昧にしがちな文法事項を丁寧に解説
本書は2部構成となっています。
第一部では、日本人が英作文をする際に間違えやすい時制など最低限押さえておきたい文法事項を扱いますが、ある程度の学校文法は理解している必要があります。
しかし、現在完了や冠詞などの曖昧にしがちな項目は、適宜解説が加えられているので、安心して本書に取り組みましょう。
例題ごとに類題がついているので、文法事項を理解したかどうか、すぐに確認することができます。
また、誤解を招く文法用語や、既存英文法で説明しにくい事柄は独自に再定義されています。
例えば、現在形は原則的には半永久的なことを表すことから、本書の中では「半永久形」と呼ばれるなど、時制に関しては詳しい区分がされています。
そのため、明確な根拠をつけて、時制のような曖昧にしがちな文法でも書き分けられるようになりますよ。
【例解 和文英訳教本】②無駄に難しい英単語や構文を使わずに解説
第二部では、テーマごとに10問ずつ英訳問題が並んでいるので、解いて理解しながら読み進めることができます。
模範解答は難しい英単語や構文を使わずに、基本的なSV構造に則って英作文を書いています。
難しい語句や構文を新たに覚える必要はありませんが、修飾関係の表現などを書けるようになるためには、コツを掴むことが必要で、ある程度の練習をしなければなりません。
しかし、本書は十分な量の演習問題が掲載されているため、本書を使いこなすと、手持ちの知識でいかに良い英作文を書くかを考える力がつきます。
理解して書くことで、難しい単語や例文の丸暗記に頼らずとも、どんな分野の英訳問題にも対応できる揺るぎない英語力を身につけることができます。
【例解 和文英訳教本】③実際の答案でありがちな間違いもフローチャート形式で解説
本書の著者は実際に答案を添削していた経験があるので、受験生の答案の傾向を熟知しています。
そのため、単に模範解答の文法説明に終わることなく、答案の傾向がフレーズごとに〇△×の3段階で、理由付きで載っています。
答案例は、フレーズごとに一覧表形式でまとめられており、自分に近い答案例を探したり、他の答案例と比較したりすることが容易になっていますよ。
フローチャートでは、左から順に、主語の選定、動詞の選定……というように、その都度自分の答案の良し悪しを確認することができます。
また英語には、文法上正しく見える文や、学校文法で頻出のフレーズでも、実際に使われない表現がありますよね。
この参考書は、ネイティブが監修しているため、そのような表現を使わないように推奨しており、間違った表現を使わずに英作文を書けるようになります。
例解 和文英訳教本のおすすめの勉強法・使い方
【例解 和文英訳教本】①問題を解き、解説を読んで自己添削する
問題演習をする際、いくら模範解答の文法説明が詳細であったとしても、自分の答案がどれだけ許されるのか、知りたいですよね。
本書では、大体の間違いはフローチャートに載っています。
自分がどれくらい書けるのか、何がわかっていないのかを確認しながら、正確に自己添削をすることができますよ。
自己添削した上で解説を読むと、自分の答案の悪い箇所と理解できていない文法事項がはっきりとわかります。
解説を読んで、理解に曖昧な点があれば、類題を解くことで解決するでしょう。
第二部の解説で理解できない点があっても、第一部に立ち返って、詳細な文法事項の解説を読むことで理解が深まります。
【例解 和文英訳教本】②模範解答を暗唱例文として暗記し、英作文の基本を身につける
英語は言語である以上、使いこなせるようになるためには、最低限の文法規則やある程度パターン化された英文の公式を暗記することが必要ですよね。
本書ではいくつか模範解答が掲載されているので、自分が一番書きやすいものを覚えて、まずは公式を身につけましょう。
しかし、本番の試験で例文がそのまま出ることはないので、例文をただ暗記するだけでなく、考え方も覚えることが大事です。
私は高校3年生の1年間で毎日のように見返し、模範解答を暗唱例文として活用することで、意味の通る英作文を書くための基礎が身につきました。
【例解 和文英訳教本】③授業や模試のたびに見返す
一通り読み終えた後は、気になることがある度にこの参考書を活用します。
授業で文法事項の解説があれば、本書の内容と照らし合わせて、内容を自分の考えに落とし込みます。
また、定期テストや模試の中で、間違えた文法事項やテーマがあれば、本書に書き込んだり、もう一度例題を解き直したりしてみましょう。
書き込む内容は、その文法事項を間違えた理由や間違い方、再発防止策などが良いです。
そうすることで、文法や英作文の知識が一冊の本にまとまり、試験に役立つ自分だけの参考書が完成しますよ。
使い込んでいくと、書き込みの多さで、自分の間違えやすい点や重要な点が浮かび上がってくるので、何度も見返しましょう。
