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大学独自の給付奨学金
大学進学の際に心配になるのが、学費や生活費などのお金の問題。
「奨学金を利用できれば、少しは楽になるかな……」と考えている人もいますよね。
そこでこの記事では大学が独自に支給する、給付(返済の必要がない)奨学金について、採用人数や支給額などの情報をまとめました!
ここで紹介する大学独自の給付奨学金のほとんどが、入学前(受験生の時点)に応募しなくてはいけないものばかりです。
「奨学金のことは受かってからでいいでしょ」と考えているあなた!
今のうちから情報を集めないと手遅れになるかもしれませんよ?
この記事の内容は、2020年度入学者向けの情報です。最新の情報は公式のホームページを参照してください。
大学独自の給付奨学金:東京大学
さつき会奨学金
さつき会奨学金は、経済的な理由により修学困難な、自宅外通学をせざるを得ない女子学生を対象とする給付奨学金です。
採用予定人数は約15名で、支給額は月額3万円(入学時に入学支援金としてさらに30万円)。
学部の4年間(医学部等の場合は6年間)と修士課程に進学する場合はさらに2年間に渡って支給されます。
申請は、入学前の11月上旬に行わなければいけません。
高等学校長からの推薦が必要だったり、入学後さつき会の活動に積極的に参加することが求められたりと、様々な条件があるので注意が必要です!
東京大学学部学生奨学金
東京大学学部学生奨学金は、経済的な理由により、進学が困難な学生を対象にした給付奨学金です。
採用予定人数は2名で、支給額は年額50万円。
入学後の1年間だけ支給されます。
申請は、入学前の1月下旬に行わなければいけません。
男子も対象になるなど、さつき会奨学金と比べて条件がゆるい奨学金です。
採用予定人数が少ないことがネックですが、ダメ元で応募してみるのも良いかもしれませんね。
大学独自の給付奨学金:早稲田大学
めざせ!都の南北奨学金
めざせ!都の南北奨学金は、首都圏(東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県)以外出身で、経済的な理由で進学が困難な学生が対象の給付奨学金です。
採用予定人数は約1,200名で、支給額は半期の授業料に相当する額(平均して文系で50~60万円、理系で70~80万円程度)。
4年間にわたって支給されます。(各学年で家計状況、学業成績の判定の後、継続可能)
申請は、入学前の7月、9月、11月、1月のうちいずれかの期間に行わなくてはいけません。
採用予定人数が1,200名と、他の大学よりも大規模な奨学金なので期待がもてますね!
めざせ! 都の西北奨学金(入試出願前に申請する奨学金)の募集
小野梓記念奨学金
小野梓記念奨学金は、首都圏(東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県)出身で、経済的な理由により進学困難な学生を対象にした、給付奨学金です。
採用予定人数は約200名で、支給額は年額40万円。
4年間にわたって支給されます。(各学年で家計状況、学業成績による判定あり)
申請は、入学前の7月、9月、10月、1月のうちいずれかの期間に行わなくてはいけません。
首都圏の学生に給付される珍しい奨学金です。見逃さないようにしておきたいですね。
大学独自の給付奨学金:慶應義塾大学
学問のすゝめ奨学金
学問のすゝめ奨学金は、首都圏(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県)以外出身で、経済的理由により入学が困難な学生が対象の給付奨学金です。
採用予定人数は550名以上で、支給額は年額60万円(医学部は年額90万円、薬学部は年額80万円)。
入学時には、入学金相当金額(20万円)が加算されて支給されます。
最長4年間(学業成績などによる審査あり)にわたって支給され、成績優秀者にはなんと奨学金額が増額されます!(増額は学部によって異なる)
申請は、入学前の10月~11月にかけて行う必要があります。
2年次以降は成績によって、増額されるという珍しい奨学金です。入学後も奨学金をモチベーションにして勉強に取り組めますね。
大学独自の給付奨学金:明治大学
おゝ明治奨学金
おゝ明治奨学金は、経済的に困窮している学生を対象とした給付奨学金です。
採用予定人数は1,000名以内で、支給額は授業料年額の1/2相当額(学部によって異なるが、平均して45~60万円程度)。
4年間にわたって支給されます。(進級時に、家計状況と学業成績による審査あり)
申請は、入学前の10月~11月に行う必要があります。
出身地による条件がないので、首都圏の受験生におすすめです!
つなげ!紫紺の“たすき”
つなげ!紫紺の“たすき”は、学費以外にも生活費を必要とする地方、離島出身者を対象とした給付奨学金です。
採用予定人数は20名で、支給額は入学年度50万円、2年次以降は年額30万円。
4年間にわたって支給されます(進級時、単位数や成績状況の審査あり)。
申請は、合格発表後の3月~4月にかけて行います。
地方出身者限定となりますが、上のおゝ明治奨学金とあわせて給付を受けられる(上限は授業料の年額相当)のは魅力的ですね。
大学独自の給付奨学金:青山学院大学
地の塩、世の光奨学金
地の塩、世の光奨学金は、首都圏(東京都(離島除く)、神奈川県、埼玉県、千葉県)以外出身の、経済的理由で進学困難な学生が対象の給付奨学金です。
採用予定人数は約350名で、支給額は年額50万円。
原則4年間にわたって支給されます(進級時、学業成績及び家計状況の審査あり)。
申請は、入学前の11月、1月のいずれかの期間に行います。
大学独自の給付奨学金:立教大学
自由の学府奨学金
自由の学府奨学金は、首都圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)以外出身で、経済的理由で入学困難な学生が対象の給付奨学金です。
採用予定人数は約490名(一般入試、センター試験利用入試枠)で、支給額は年額50万円(理学部は70万円)。
原則4年間にわたって支給されます(学業成績及び収入基準の継続審査あり)。
申請は、一般入試、センター試験利用入試の場合、入学前の1月中に行います。
大学独自の給付奨学金:中央大学
中央大学予約奨学金
中央大学予約奨学金は、成績優秀で首都圏(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県)以外の出身者に、経済的支援を行うことを目的とした給付奨学金です。
採用予定人数は約100人で、支給額は授業料相当額の半額(学部によって異なるが、平均して40~50万円程度)。
4年間にわたって支給されます(毎年度、成績・年収要件の審査あり)。
申請は、入学前の11月中に行う必要があります。
大学独自の給付奨学金:法政大学
新・法政大学100周年記念奨学金
新・法政大学100周年記念奨学金は、学業成績が優れているにも関わらず経済的援助が必要な学生に、教育の機会均等と有為の人材育成を目的として給付する奨学金です。
採用予定人数は約170名で、支給額は文系20万円、理工系25万円が上限。
1年間のみ支給され、2年次以降は毎年申請をする必要がある(成績による審査あり)。
申請は、入学後の6月に行います。
法政大学評議員・監事奨学金
法政大学評議員・監事奨学金は、関東1都6県以外出身の1年次新入生で、自宅外から通学する、経済的支援が必要な学生向けの給付奨学金です。
採用予定人数は若干名で、支給額は文系、理工系共に25万円が上限。
1年間のみ支給されます。こちらは2年次以降の継続はできません。
申請は、入学後の6月に行います。
最後に
大学ごとに、支給額や対象者などにおいて特色のある奨学金制度が用意されていることがわかりましたね。
ただ、ほとんどの奨学金で共通していたのが、申請期間が入学前であること。
手遅れにならないよう、志望校が決まった方はできるだけ早めに奨学金の準備をしておきましょう!