はじめに
上智大学と聞いて、みなさんにはどんなイメージが思い浮かびますか?
国際色豊か、みんな英語がペラペラ、オシャレな人が多い……といったことは上智のイメージとして耳にすることが多いです。
でも、本当にみんながみんなそうなの?英語が苦手だと入学後苦労するの?
そうお考えの受験生の皆さん!
今回は上智大学にこの春入学したばかりの1年生にその実態を教えてもらいました。
今回メッセージを書いてくれた方はこちら!
名前 | 飯田彩月 |
出身高校 | 東京都私立富士見高校 |
在籍している学部と学年 | 文学部新聞学科1年 |
やっぱり上智はグローバル!
まずは上智大学の雰囲気や学生生活について教えてください
よく言われる国際色豊かというイメージに違わず、キャンパス内では英語を頻繁に耳にします。
歩いていれば留学生に必ずと言っていいほど出くわしますが、実際には自分から行動しない限り彼らと関わる機会は意外とありません(これについては後述します)。
また、学生のうちに海外で何かを学ぼうという姿勢を持つ生徒はとても多い印象です。
留学や海外プログラムの説明会も入学した時から開催され、世界が身近に感じられる環境が用意されています。
上智には既に海外にいた経験があるという人も非常に多く、帰国子女の存在は別段珍しくもありません。
だからといって海外未経験者だと浮いてしまうのかというともちろんそんなことは全くなく、1年次の英語の授業も実力別にクラス分けがされるので安心してください。
私も高校時代に2週間程オーストラリアにホームステイしたことがある程度でしたが、英語がペラペラではないという点で上智で肩身の狭い思いをしたことは一度もありません(笑)
マンモス校ではない大学に通いたかった
上智大学を目指そうと思った理由を教えてください
上智の生徒数は約12000人と、早慶やMARCHと比べるとかなり少ないです。
私は上智の、総合キャンパスでありながら少人数でこじんまりとした雰囲気に高校生の時からとても魅力を感じていて、今も気に入っています。
学生も落ち着いていて、ここなら勉強と学生生活のどちらも充実したものになると思いました。
また、新聞学科というそれほどメジャーではない学科があったことも私が上智を志望した理由の1つでした。
立地の良さはピカイチ!
上智大学に入学してやっぱり良かったなと思うところはどんなところですか?
入学前にはあまり考えなかったことですが、大学の立地の良さにはとても助けられています。
上智の最寄り駅である四ツ谷駅から新宿駅までは電車で5分程です。
そのため友達との買い物やご飯は近場で済みますし、空きコマで暇なときには新宿まで出てタピオカを飲みに行くことだって短時間でできます。
徒歩圏内にカラオケもあるので、空きコマに友達とひとしきり歌ってからまた授業に行くなんてことも可能です。
大学自体も四ツ谷駅の目の前にあり、朝の満員電車を除けば通学は楽な方だと思います。
英語に触れる機会は意外と少ない?
上智大学に入学してこれは思ってもみなかったなという部分はありますか?
大学生になってから、英語を勉強する機会がめっきり減ったことです。
確かに上智には留学生や帰国子女が多く、英語がよく聞こえてくる環境ではありますが、普通に過ごしていれば実際に自分が英語を使う機会は週に2回だけの英語の授業くらいしかありません。
せっかく受験で英語を頑張ったのにそんなのもったいない、大学に入ってからも英語を勉強し続けたい!
そんな人だってもちろんいると思うんです。実際に私もそうでした。
しかし、安心してください!海外経験のない純粋ジャパニーズにも、上智で英語を使う機会はちゃんとあります。
上智では定期的に留学生とお昼ご飯を食べる機会があったり、授業サポーターなどの募集がかかったりしているので、そうした企画にはぜひ参加するのと、国際交流サークルに参加するのもおすすめです。
私は留学生の日本語クラスのお手伝いに行って中国人の友達ができました!
大事なのは、積極的に自分から行動することだと今身をもって感じています。
また、大学生になれば英語以外にも好きな第二外国語の授業が取れるのはきっと皆さんご存知ですよね。
私は中国語の授業を履修していますが、大学生になってからも新しい言語を学べてとても楽しいです。
自由だからこそ全て自分次第
高校時代と比較して大学生になってここが変わった!と感じることはありますか?
これは大学生になる前から想定はしていたことですが、とにかく全てが自分次第です。
何の授業を受けるかも入学後に自分で考えて決めます。
授業に出ようが出まいが、そのことを咎める人はもう誰もいません。
大学の自由な雰囲気に任せて授業を休んでばかりだったり、課題を出さなかったりする人も中にはいますが、大学に受かった時の気持ちを忘れないことは本当に大切だと思います。
また、大学の授業は想像以上に選択の幅が広いです。
文学部でも経済学や社会学の授業を取ることができ、選択できるのは自分の専攻の授業だけに限りません。
上智には文学部横断型人文学プログラムというものがあり、学部内でも自分の専攻を超えて人文学を幅広く学べます。
私は入学前からこの横断型プログラムに魅力を感じていたのですが、違う学科の教授が2回ずつ授業を担当していく形式で、自分の学科だけでなく様々な視点から学べたのはとても面白かったです。
高校と違って自分の好きな授業を選べるなんて、大学へ入学するのが楽しみになりませんか?
上智ではタピオカが買える!
上智大学のキャンパスでオススメ・お気に入りの場所があれば教えてください
9号館地下にあるアクティブ・コモンズ、通称9カフェです。
特に昼食の時間には多くの人が利用し、行くと大抵見知った人に会うことになります。
Wi-fi環境も整っており、とても居心地がいいです。
そしてなんと、9カフェでは今流行りのタピオカを買うこともできます!
上智に来た際にはぜひ飲んでみてくださいね。
マイナー学科?新聞学科について
ここまででお話いただいたこと以外に何か上智大学や学部の特徴などありましたら教えてください
それでは私の所属する新聞学科について少しお話したいと思います。
まず男女比についてですが、私の所属する新聞学科には120人のうち、男子はわずか30人弱しかいません。
なので女子が活発な明るい雰囲気の学科です。
これは女子校出身の私にとってかなり衝撃的な事実だったのですが、そもそも上智の女子の割合は約6割にも上ります。
男子の割合が多いのは経済学部や理工学部くらいなので、学部選びに迷った際には少し参考にしてみてください。(笑)
真面目な話に戻ると、みなさんは新聞学科はどんなことを勉強するところだと想像するでしょうか?
よく「新聞を読むの?」「記者になりたいの?」などの声を受けますが、新聞学科だからといって学ぶのは新聞についてだけではありません。
新聞学科ではメディア、ジャーナリズム、情報に関する学問が主になります。
もちろん新聞も1つのメディアなので、授業内で新聞を読んでレポートを書くこともありますが、新聞学科1年生の最も特徴的な授業は番組制作の授業です。
大学内にテレビセンターという施設が存在し、本格的な設備を用いて自分たちで1つの番組を作り上げます。
また、新聞学科のようなメディア系統の学科が文学部の中にあるというのも珍しいのではないでしょうか。
先述した文学部横断型人文学プログラムのおかげで新聞学科の授業を受けながら人文学も学ぶことができて、私は今とても満足しています!
恐れず積極的に!
最後に受験生への応援メッセージをお願いします!
私がみなさんに伝えたいのは、受験方式によって受験したい学校を諦めないでほしいということです。
新聞学科の入試には、国語、英語、社会に加えて小論文が課されていました。
小論文は全く得意ではなく、1教科受験科目が増えるという負担からなかなか決断に踏み切れなかったのですが、この小論文入試に向けて勉強したことで自分の中で新たな道が開けました。
というのも、小論文を書いていく中で、しっかりと物事を考えて文章を書ける人間になりたいと思うようになったからです。
結果的に受験は私にこれからの目標を与えてくれる機会になりました。
ほとんどのみなさんにとって、高校3年生の今ほど自分の将来について考える機会はそれほど無かったのではないでしょうか。
失敗は許されない、と不安で仕方なくなることもあると思いますが、挑戦しないことには始まりすらしません。
ぜひ積極的に受験に挑んでください!応援しています。