はじめに
突然ですが、皆さんは「なかなか古文単語を覚えきれない……」「古文単語の勉強は単調で飽きてしまった……」と悩んでいませんか?
この記事では難関大学を目指す受験生に向けて、古文単語帳を最大限活用して古文単語をマスターする方法をお伝えします。
「古文単語帳を1、2周し終えて古文単語の意味はなんとなく分かるはずだけど、覚えきれない」と感じている人はぜひ参考にしてみてください!
目次
【古文単語帳を最大限活用する方法】①単語帳に載っている古文単語をマスターする3STEP
STEP1:フレーズや例文を活用して古文単語を覚える
単語帳の例文全てを暗記するのは大変ですが、フレーズで単語を覚えると格段に覚えやすくなります。
例えば、「あてなり」=「上品だ」と丸暗記しようとしてもすぐに忘れてしまうでしょう。
しかし、「あてなる女」というようにフレーズで覚えれば、少なくとも「あてなり」は人を修飾する形容詞だということは忘れにくくなります。
また例文の赤字になっている単語だけではなく、例文全体を現代語訳する練習も有効です。
そうすることで、どのような流れで使われる単語なのかを把握できますよ。
さらに、例文にある赤字以外の単語も覚えるきっかけになります。
赤字以外の単語は完璧に覚えられなくても頭の片隅に置いておくことができれば、実際にその単語を暗記しようとしたときに頭に入ってきやすくなりますよ。
STEP2:現代語訳から古文単語を思い出す
古文単語を見て現代語訳を思い浮かべる練習をしている人が多いと思いますが、その逆をしてみたことはありますか?
現代語訳から古文単語を思い出す練習は、新たな視点で古文単語に向き合える勉強法なのでおすすめです!
古文単語を隠しながら現代語訳を見て、古文単語が分かるかどうか試してみてください。
さらに応用編として、日常生活のなかで見たものや感じたことについて古文単語を使ってどのように言うか考えてみましょう。
例えば、幼い子どもを見かけたとき、「『幼い』は古文単語で何て言うんだっけ?」と考えてみる、といったことです。
日常生活にぜひ取り入れてみてくださいね!
STEP3:古文単語だけを見て複数ある意味を思い出せるか最終確認
問題演習に慣れてきて、本番が近づいてきたら、もう一度単語帳を使って古文単語を確認しましょう。
この段階で、古文単語だけを見て意味が分かるかチェックしましょう。
入試本番で、単語帳の例文がそのまま出題されることはほぼありません。
異なる文脈のなかで古文単語が出てきたときにも、現代語訳できるように練習をすると良いです。
まずは中心的な意味を言えるようにし、その後に複数ある意味を言えるようになったら完璧です!
【古文単語帳を最大限活用する方法】②オリジナル古文単語帳を作る3STEP
STEP1:類義語や対義語をメモする
単語帳で勉強しているときに、ある単語に似ている意味の単語を見つけたら近くにメモしてみましょう。
古文単語は似ている意味の単語が多くて混同しがちなので、それらをいっぺんに覚えられるように単語帳に書き込んでおくのがおすすめです。
類義語だけでなく、対義語や同じ状況で使われる単語など、関連している情報はその近くにメモして整理しておくと良いですよ。
例えば、単語帳の「しのぶ(人目を避ける)」の解説のそばに関連語として「あらわる(人に知られる)」を書いておく、などです。
STEP2:問題を解く中で見かけた知らない古文単語をメモする
問題を解く中で見かけた単語帳に載っていない古文単語は、意味とその単語を含む文を単語帳の余白にメモしましょう。
問題演習中に出てきた文は記憶に残りやすいので、意味と一緒にメモしておくことをおすすめします。
メモする前には、一度その単語を辞書で引いて意味を確認することが大切です。
辞書で複数ある意味全てに目を通しておくと、一層有益な知識になりますよ。
実践的な問題演習を積みながら、古文単語の知識を定着させていくことができます!
STEP3:単語帳に載っている古文単語もメモでハイレベルな知識にする
問題を解く中では、単語帳に載っている単語でも、そこに載っていない意味で使われている事例に出会うでしょう。
その都度、新たに知った意味を単語帳の余白にメモして知識を増やしていけると良いです。
また、「覚えたはずの単語なのに問題を解く時に意味を思い出せない」ということがあったら、問題に出てきた文を単語帳に書き込み、何度も見返せるようにするのがおすすめです。
「問題が解けなくて悔しかった……」という記憶とともに、もう一度単語の意味を頭に叩き込みましょう。
おわりに
古文単語帳は赤シートを使って覚えるだけ、という使い方ではもったいないです。
複数の古文単語帳を使わなくても、一冊の古文単語帳を十分に活用すれば入試に対応できる力をつけられますよ!
是非この機会に古文単語帳の使い方を見直して、効率よく暗記勉強に取り組んでみましょう。