はじめに
こんにちは!私は東京大学理科一類に在籍している1年生です。
理系でありながら私は理系科目があまり得意でないのですが、英語で高得点を取ったことで東大に現役で合格することができました。
つまり、英語を得意科目にできれば東大合格はぐっと近づく!ということです。
この記事では、英語を得点源に東大を目指す勉強法をご紹介します。
「英語が得意で、東大には行ってみたい。でも他の科目が微妙……」と思っている方、必見です。
英語を強い味方に、東大合格を掴み取りましょう!
目次
東大英語の目標点数と実際の得点
120点満点中、私の目標は95点以上、実際は98点でした。
私は高2の夏から東大模試を受け始めました。そこで90点以上取ることができていたので、本番には90点代後半を目標として挑みました。
東大では、入試の英語で上位1割(90点代〜)の点数を取ると、TLP制度への参加を申請することができます。
TLPとはトライリンガル・プログラムの略称で、大学に入ってから第2外国語を少人数の上級クラスで学習できるプログラムのことです。
私はTLP参加資格を獲得でき、ネイティブの先生・意欲的なクラスメートとの授業を楽しんでいます。現地へ短期語学研修にも行かせてもらえるんですよ。
TLPを目指すためにも、英語の得点を伸ばすことには大きな意味があります。どうでしょう、英語の勉強を頑張る気持ちが湧いてきませんか?
東大英語の過去問対策(開始時期と量)
東大英語の過去問対策を開始した時期
私が初めて東大英語の過去問を解いたのは高1の春頃です。この時は実力試しにざっと解いてみるだけでした。
高2では、長期休みなどのタイミングで、感覚を忘れないように1年分ずつ通しで解いてみていました。
本格的に各大問を解く練習を始めたのは高3の秋です。
何と言っても東大の英語は時間勝負です。夏の東大模試などでの経験を踏まえて解く順番や時間配分を考え、戦略的に演習をしました。
ただ、自由英作文の問題だけは、高3の夏前から少しずつ解いて英語の先生に添削してもらっていました。
自由英作文は一番予想がつかないパートですし、これに対して自信が持てたら心強いですからね!
東大英語の過去問は何年分解くべき?
私は東大を受験するにあたって、それほど多くの英語の過去問は解きませんでした。
通しで解いたものと大問ごとに分けて解いたものを合わせても、8年分ほどです。
私は中学・高校と英語に特化した学校に通っていて、日常的にネイティブの先生と話す機会が多い環境にいました。
本格的に受験英語の勉強をしたのは高3の間だけです。
私の経験から言うと、実用的な英語力を育てられる学習環境にいるのであれば、東大を受けるにあたっても、高2が終わる頃までは文法や受験テクニックをそこまで怖がる必要はないと思います。
高3の春頃まで受験英語にほとんど馴染みがないような人でも、東大入試の英語で十分に高得点が狙えるんです。
東大英語の過去問の使い方
東大英語の過去問の解き方、答え合わせの仕方、解説の使い方
とはいえ、いざ受験が迫ってくると、過去問演習は欠かせません。
東大の英語の入試問題は特殊なもので、慣れと自分なりの作戦が必要だからです。
東大英語はとにかく時間勝負です。どんなに英語が得意な人でも、余裕を持って解くことは難しいでしょう。時間内にいかに要領よくハイレベルな問題を解きこなすかがカギとなります。
そのため戦略的に解く順番を考え、大問ごとにかける時間を分単位で決めていかなくてはなりません。
ここで有効な指標となるのが東大模試です。模試を受けながら自分の作戦を改良し、確立させていきます。
私は夏の東大模試以降には、過去問を使って各大問を自分で決めた時間内に解く練習を重ねました。
こうすることで、一回の勉強時間が短くても効率的に東大英語での得点力を磨くことができます。出来るだけ英語以外の科目に時間を割きたいという人も、すきま時間を使ってできる勉強法です。
基本的には自力でコツコツ進めていきますが、前述したように自由英作文のパートは先生に添削してもらうことをおすすめします。
私はネイティブの先生と日本人の先生にダブルチェックしてもらっていました。自分の英文が他人の目にどう映るか知っておくのは大切なことです。
東大英語の過去問対策の復習、解き直しの仕方
私は東大英語の過去問を解くにあたって、特に本格的な解き直しはしませんでした。
同じ問題を繰り返し解くことよりも、一題一題を解いていく中で、自分に不足している点を明確化することを重視していました。
毎回問題を解き終えた後に必ずしていたのは以下の2点です。
- 知らなかった単語・表現を別の紙にリストアップする。
- 今回の問題から分かった一般的な改善点をカラーペンで書き残す。(例: 和訳の問題で「もっと滑らかな日本語に訳していい!」)
単語のリストは試験会場に持って行って直前チェックに使います。
また、改善点をはっきり書き残しておくことで、模試や入試当日の朝にノートをパラパラとめくるだけで自分にとって重要なポイントを復習することができました。
こうして過去問の中から自分に必要な点を抽出していくというのが、私の勉強法です。
【時期別】実際に使用していた参考書とその使い方と効果
①システム英単語
高2の終わりまで、単語学習は「システム英単語」を使っていました。
やはり単語は英語学習の全ての基本です。単語帳には継続的に触れておくようにしておきましょう。
本書には、基本的な単語からハイレベルな単語までが揃っています。全て網羅しようとすると相当時間がかかりますが、かなりしっかりと単語力が身につきます。
本格的に東大受験を前提とした英語学習を始めるまでの間、単語力を着実に伸ばしていくのに最適な単語帳と言えるでしょう。
②NextStage
続いて「NextStage」も、私が高2の終わりまで使っていた参考書です。
本書には、英語の語法やイディオムがとても豊富に載せられています。語法の参考書で本書の右に出るものはないのではないでしょうか。
これを使って勉強すれば、熟語やイディオムの知識を効果的に増やすことができます。
東大英語では高度な語法の知識も問われます。細かい暗記ものばかりは、早い時期から少しずつ勉強しておくに越したことはありません。
③東大英単語熟語 鉄壁
「鉄壁」は、東大を第一志望に掲げる人なら必ず持っておきたい一冊です。
誰もがこれを薦める理由は、その充実した内容と網羅性を見れば一目瞭然でしょう。
テーマごとに分けられた説明パートは、非常に丁寧で上質な作りとなっています。
単語同士の関連性も分かりやすく、元々知っていた単語でも新たな発見があるんです!
そのため私は読み物として面白く読み進めていました。
私が本書を使い始めたのは、高2が終わった頃です。
まず最初は、読み物感覚で隅々まで丁寧に読みながらチェック問題も解いていきます。
2周目は、説明パートにざっと目を通しながら問題の解き直しをします。
全600ページ以上とかなりボリュームのある単語帳なので、一朝一夕ではとても読み終えられません。
時間と気持ちに余裕を持って、じっくり噛みしめるように使って欲しい単語帳です。
↑最後に二次試験会場へ持って行った単語リスト。分厚い「鉄壁」をわずか8ページに凝縮。
④英文 標準問題精講
「標準問題精講」は英文和訳の特訓用の問題集です。
私は高2が終わる頃から使い始めました。
一段落ぶんほどの英文が列挙されていて、それらをひたすら自力で和訳していきます。
英文の難易度はかなり高めで、問題数も多く、やりごたえのある一冊です。
東大英語にも英文和訳のパートがあります。
近年和訳を要求される文章量は少なくなる傾向にありますが、短い和訳ほど難しいというのが実際のところ。さらにそれを極めて短時間でこなさなくてはなりません。和訳の練習は必須です。
本書を一通り解けば、高難度の英文和訳にも慣れ、しっかりと和訳の実力をつけることができますよ。
⑤難関大への英文法 [正誤問題編]
本書は最高レベルの難度の問題を揃えた英文法の正誤問題集です。
私は高3の夏休みにこの問題集を使用し、文法問題の対策を行いました。
というのも、高3の夏にさしかかる頃に、どうも東大英語の文法パートは難易度が高く、失点が多いと感じ始めたからです。
本書はボリュームが軽いため、短期間で集中的に完成させられ、文法に対する不安を解消することができます。
選択式の正誤問題に特化した問題集ですが、これが解けるようになれば英文法の知識は相当なものだと言えるでしょう。英文法の理解度を問うのに、正誤問題は最適だからです。
私は東大の英語では文法問題を真っ先に解くようにしていました。一問でも多く自信を持って即答できれば、精神的にかなり余裕が持てますよ!
最後に|東大英語で高得点をとるためのアドバイス
東大英語では以下の要素が必要とされます。
- 自分に合ったやり方で計画的に問題を解く力
- 文章全体を包括的に理解する力
- 出された問題に柔軟に対応する力
- スピード
とにかく時間勝負だということは、念頭に置いておいてください。
もちろん単語や語法の知識も必要不可欠です。
しかし、東大の英語の試験で試されるのは英語力ばかりではありません。受験者の総合的な問題処理能力までもが、ここで試されているんです。
その試験で高得点を取るのは、決して容易なことではないでしょう。
だからこそ、英語を自分の強みにできれば、東大合格はぐっと近づきます。
東大英語の形式に慣れ、問題を解く技術を磨いていけば、確実に点は取れるようになります。
英語が得意だという人も、まだこれからだという人も、英語を強い味方につけて、ぜひぜひ東大合格を目指してみてください!東大ではとても刺激的で楽しい毎日が待っています。
大学に通う自分の姿を想像しながら、受験勉強頑張ってください。応援しています!