【中央大学合格体験記】高3の夏まで志望校が定まらなかった人による指定校推薦入試の話

はじめに

はじめまして。私は中央大学法学部政治学科に在学中の1年生です。

さて、高3の夏といえば、世にいう「受験の天王山」ですよね。しかし、私はその時期に至っても志望校が定まっていませんでした。

今回はそんな私が指定校推薦入試を受けた理由、指定校推薦入試の内容、そして高校3年間の過ごし方の3点を中心に書いていきたいと思います。

指定校推薦入試を受けた理由

どうしてもこの大学に入りたいと思ったから

高3の夏を迎えても志望校が定まらなかった私は、大学を選ぶ際の基準のひとつ、実家から通える範囲かどうかを一度取り払うことにしました。そして、それまでは基準に合致しないがために考えたことのなかった、中央大学のオープンキャンパスに参加したのです。

結果として、このオープンキャンパスへの参加によって中央大学の雰囲気に惹かれ、ぜひここに入りたいと思えました。

自分なりの大学を選ぶ際の基準を持っていることは大切です。しかし、その基準にとらわれてばかりいると視野が狭くなり、本当に大切にすべきことは何なのか見失うこともあります。

基準をなくしてみると新たな発見ができる可能性もあるので、みなさんも試してみてくださいね。

志望する大学、学部学科の指定校推薦枠があったから

高校の指定校推薦枠を調べると、私の目指していた大学・学部・学科の枠があるとわかりました。そこで、合格できる可能性を少しでも上げたいと考え、校内審査への出願を決めました。

必ず合格したいと思う大学が私立である場合は、みなさんの高校にも指定校推薦枠が来ている場合があります。枠があるのかどうか、確認してみてもいいかもしれませんね。

評定平均値が出願要件を満たせそうだったから

私は高校3年間を通して、比較的安定した成績を取っていました。そのため、出願要件の評定平均値を満たすことができそうだったというのも、指定校推薦入試を利用する決め手のひとつとなりました。

高1の頃から日々の授業をしっかりと受け、定期テストを大切にすることは、うっかりおろそかにしがちだと思います。でも、そこで踏ん張っておくと、受験の際に自分の味方となってくれることもありますよ。

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2021.12.11

中央大学法学部政治学科指定校推薦入試の内容

志望理由書について

出願書類のひとつに、志望理由書があります。

内容としては、将来の志望は何か、その志望に応じてどんな学修を行なう予定か、を述べるものでした。また、文章量は1000字以内でしたので、それほど多いとは感じませんでしたね。

私は担任の先生に添削を重ねてもらって書きあげました。第三者に文章を見てもらったり、相談をしながら内容を詰めていったりすると、自分一人で書いているときには気づかない改善点がたくさん見えてきます。

志望理由書に限らず、何か文章を書く際には、ぜひ高校の先生や塾の先生などに添削を依頼してみましょう。

講義理解能力試験とは?

試験当日に行なわれるものは、これのみです。一般的に推薦入試で課されることの多い面接は行われません。

講義理解能力試験、といわれてもいまいちピンときませんよね。簡単に説明すると、講義を聞いてその講義の内容を基にした設問に答えていく試験です。

試験時間は全体で90分間で、40分間程度の講義を受けた後、設問への解答に50分間程度を与えられます。設問は論述形式で、おおよそ30~300字の問題が5問程度出題されました。プリントが配られることに加え、講義中にメモを取れるので、それらを参考にすればさほど苦労せずに書けるはずです。

私が受験した年の講義は、ブラック企業問題について労働法の観点から考える、というテーマでした。教授は分かりやすく講義を進めてくださるので、しっかりと話を聞いていれば難しくて内容が分からなかった、ということにはなりません。

講義理解能力試験の対策法

どのように対策すればよいのかよく分からない、という印象をもった人も多いかもしれませんね。私が実践した対策法をご紹介するので、参考にしてみてください。

一つ目は、YouTubeの活用です。中央大学公式チャンネルでは、実際の講義の動画を見ることができます。私はその動画で講義の雰囲気を掴み、内容をメモするなどしていました。

二つ目は、の活用です。「現代用語の基礎知識」を昼休みに図書館で読んでいました。新書を読んでみるのも良いですね。時事問題に関する知識は持っておいても損はありません。ざっと目を通すだけでも良いので、ぜひ活用してみましょう。

三つ目は、ニュースの活用です。社会で起こっている出来事を知っておくことは大切ですよね。朝か夜どちらか1回でも良いので、できるだけ毎日ニュースを見てみましょう。自分の興味関心からは外れた話題にも触れることができるので、インターネットではなくテレビのニュースがおすすめです。

四つ目は、新聞の活用です。一面の見出しに目を通せば、だいだいの重要な社会の話題を効率よく取り入れられます。また、社説を使って事実と主張を分けて理解する訓練をしていました。文章構造の理解を深めることになると思います。

自宅で新聞を取っていない、という人もいますよね。図書館に新聞を置いている高校の場合、それをぜひ活用してみましょう。先生に頼んで職員室の新聞を貸してもらうのも、一つの方法です。

指定校推薦を決めるまでの高校3年間

ここで、高校3年間の評定平均値の推移を紹介します。

高1:高校受験に失敗直後 勉強のやる気の高い時期

私の人生で初めての受験は、高校受験でした。しかし、第一志望校には落ちてしまい、滑り止めの高校に入学することとなったのです。この時期は、受験に失敗した悔しさから勉強に対するやる気が最も高かったと思います。

定期試験や模試の結果が上位だと教室の後ろに名前が張り出されるシステムだったので、そこに載ることを目標として勉強に励んでいました。高校で配られた単語帳と問題集を使い、塾にも通っていなかったので、特に変わった勉強はしていません。

ただ、当たり前のことですが、授業は集中してしっかりと受けるように心がけていましたね。

高2:やる気が低下傾向……? 中だるみの時期

当時は自覚していませんでしたが、振り返ってみるといわゆる中だるみしていた時期です。高1の終わりごろから高2の夏ごろにかけて、勉強へのやる気が緩やかに低下していきました。

このやる気の低下の原因は、私の場合、数学でした。高1の数学のクラスは習熟度別に分けられていたのですが、私はなぜかとても苦手であるにもかかわらず上位クラスに振り分けられてしまいました。そのため、授業についていくことがかなり大変で負担となっていたのです。加えて、長期休暇のたびに出される膨大な量の数学課題も同様に大きな負担でした。

高2の夏休みの課題は、国公立2次試験で数学を使うかどうか、で問題が異なっていました。私は国公立2次試験で数学を使うつもりだったので、そちらの問題を解いていました。しかし、勉強時間のほぼすべてを数学に割いていたある日、何かがプツンと切れてしまい勉強に手がつかなくなってしまいました。

一旦数学からも勉強からも離れて考えた結果、私の場合は国公立2次試験で数学を使わないことに決めました。

ここで頑張って乗り越える、というほうが良いのでしょう。ただ、あまりにも負担が大きすぎて他の教科に支障が出るくらいならば、私のような選択をするのもありかもしれません。

高3:志望校が決まらない! 夏から急展開した時期

高2の冬ごろから徐々に受験勉強を意識し始めていました。それでも基本は高校の授業で、高校時代は結局塾には通いませんでした。英語の長文に関しては、高2の冬から市販の問題集を使って対策していましたね。

受験勉強をしている一方、夏になっても志望校が固まりませんでした。高1のころから興味を持ったいろいろな大学のオープンキャンパスへ足を運んではいましたが、どの大学にもあまり惹かれなかったのです。

ずっと実家から通える範囲で大学を探していました。しかし、このままでは志望校が決まらないと感じ、大学を選ぶ際の基準を取り払うことにしました。そこで、考えたことのなかった中央大学のオープンキャンパスへ参加することにしたのです。

前にも述べましたが、この参加が突破口となり、志望校を決定することとなりました。

高3はできるだけ多く勉強時間を確保したいですよね。少しでも気になる大学があれば高1や高2の時間があるうちに場所などは関係なく、一度足を運んでみると良いと思います。そうすると、本当に自分の行きたい大学が見えてくるはずです。

おわりに

以上が私の指定校推薦体験記でした。

みなさんに一番お伝えしたいことは、高1の頃からこつこつと頑張っておくとその積み重ねが後々自分自身のためになる、ということです。授業や定期テストは手を抜いてしまいがちですよね。でも、そこで気を抜くことなく努力を積み重ねていってほしいと思います。

私のように突然、内申が関わってくる入試方式を利用する可能性がないとは言えません。今のうちからあらゆる状況を考え、備えておきましょう。

こんな風に合格した人もいる、ということを知ってもらえたらうれしいです。




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