ポレポレ英文読解プロセス50の特長とおすすめの使い方・勉強法

【英語の参考書まとめ】大学受験 英語参考書のレベルを徹底比較!おすすめ参考書レビューまとめ・一覧

2019.04.27

【ポレポレ英文読解】の特長

①【ポレポレ英文読解】は50の例題で複雑な英文解釈に強くなる

『ポレポレ英文読解』は英文解釈に特化した問題集です。例題が50個載っており、その全てが解釈問題となっています。50題と聞くと、それだけで英文解釈をマスターできるのか、と疑問に思うかもしれません。

しかし、『ポレポレ英文読解』に掲載されている問題はかなり解きごたえのあるものばかりです。一度読んだだけでは内容を把握しにくいような、複雑な文構造を持つ良問が揃っています。この1冊をスラスラと解けるようになるまで学習すると、複雑な英文解釈問題に十分対応できるようになります。

②【ポレポレ英文読解】は解説がかなり詳しい

『ポレポレ英文読解』にはかなり詳しい解説が載っています。構造が取りにくい問題には視覚的に分かるような解説が載っており、1文ごとに訳す際の注意点が記されています。

ただ解答の和訳が書いてあるのではなく、なぜそのように解答に至ったのか、どう考えれば模範解答のような訳ができるのか、その思考のプロセスが書いてあるので、実際に自分が解いた時の解釈が論理的で正当なものだったのかを確認することができるのです。

③【ポレポレ英文読解】は読解のポイントごとに問題がまとめられている

『ポレポレ英文読解』は、文構造が把握しにくい複雑な構文を含んだ問題への苦手意識をなくすことに焦点を当てています。そのため、以下のように問題が読解のポイントごとにまとめられています。

例題1~4 SVの発見
例題5~12 句や節,共通関係の把握(等位接続詞に注目して)
例題13~15 準動詞の主語(句の範囲を間違えやすい所として)
例題16~28 挿入,修飾語と文の骨格の把握
例題29~37 関係詞の理解(修飾語の延長として)
例題38~40 名詞構文(訳出しにくいものとして)
例題41~47 倒置(プロセス通りすすみにくく、差がつく構文として)
例題48~50 省略(プロセス通りすすみにくく、差がつく構文として)

そのため、例題を解く際にどのようなポイントを意識すればいいのかを理解しやすくなっています。また、自分が苦手な分野を見つけ出して、改めてそこを文法書で復習したり、類似問題を解くことで徹底的に強化することが可能です。

【ポレポレ英文読解】のおすすめの勉強法・使い方

①【ポレポレ英文読解】を使うべき受験生とは

冒頭でも述べましたが、この本はかなり難易度が高いです。そして、この本の狙いは「英文を日本語訳できるようになる」ということよりも「文構造を正確に把握する」ということです。そのため、ある程度の文法力がないと使用するのは難しいです。センター試験で7割以上取れない段階で使うことはお勧めできません。

②【ポレポレ英文読解】は、まずは自力で訳すことから始める

『ポレポレ英文読解』は基本的に見開きの左ページが問題、右ページの下部が解答という構成になっています。そのため、分からなかったらすぐに解答を見ることができます。しかし、英文解釈問題を得意にするためには、持っている知識を結集して自分の力で文構造を把握する練習が不可欠です。たとえ分からない問題にぶつかっても、安易に解答を見るのではなく、まずは自分の頭でしっかり考え自力で訳すことから始めましょう。

多少下手でも構わないので、とにかく自分で文構造を読み取り、文意を把握して訳すという作業が大切です。しっかり考え抜けば、どの箇所が分からなかったのかが明確になるので、その後解説を読んだ時の吸収度が格段に上がります。

その際、分からない単語の意味に出会っても、辞書は引かずに単語の意味は文脈から判断するようにしましょう。本番の試験で意味を知らない単語が出るのは当然です。大学側は、受験生に全ての単語の意味を暗記することを要求しているのではなく、知らない単語を文脈から推測する力を養うことを求めています。『ポレポレ英文読解』の1題にじっくり取り組むことはその練習になります。

③【ポレポレ英文読解】は、意味が分かった文章であっても「読解プロセス」を熟読する

『ポレポレ英文読解』の魅力の1つは、詳しい解説です。「読解プロセス」には、1文ごとに構造分析や和訳の際に注意すべきポイントなどが書かれています。たとえ全て意味がわかった文章であっても、自分の解釈が果たして正解だったのかを確認するために、これらの解説に必ず目を通しましょう。

構造の理解はイマイチだがなんとなく意味が分かってしまった、という場合は、そのパターンを理解していることにはなりません。このような問題を本当に理解することをスルーしてしまうことが無いように、解説は全て読み込みましょう。

また、読解プロセスに載っている注目すべきポイントは、いずれも入試作成者が受験生に問いたい大切な部分です。ただ文章を漫然と訳す人と、採点者が何を問いたいのかを理解して解答を作成する人では、答案の出来が大きく変わってきます。「読解プロセス」を熟読することでこれらのポイントを理解することができ、より良い答案作成が可能になります。

④【ポレポレ英文読解】は1周やり終わっても何度も音読すべし

『ポレポレ英文読解』には良問が揃っています。そのため、1周で終わらせるのは非常にもったいないです。できれば何周も取り組むべきですが、時間がないのならせめて問題文を繰り返し音読しましょう。

始めは音読しても意味が入ってこないかもしれません。しかし、音読を繰り返すうちに、文章を音読しながら同時に意味が入ってきます。そのスピードで文意を把握することこそが「速読」です。文章を読むのと同時に頭に意味が入ってくる、という体験を積んでいくと、自然と文章を読むのが早くなってきます。

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