日本の海を守る海上保安大学校とは?偏差値や倍率、学生生活を徹底調査!

はじめに

皆さんは海上保安庁という組織はご存知ですか?

海上保安庁は簡単にいえば海の上の警察です。海上での救難活動や違法行為の取り締まり等を行っており、日本の海の平和を日夜守っています。

その海上保安庁の職員を養成するのが広島県にある海上保安大学校です。国土交通省が設置している大学校の一つです。

今回は、そんな日本の海を守る男を養成する海上保安大学校を紹介します!

海上保安大学校の基本情報(歴史や学ぶこと)

海上保安大学校は将来の海上保安庁の幹部を養成する目的で昭和26年に解説された国土交通省所管の大学校です。

本科4年と専攻科6ヶ月の期間で海上保安庁の任務を遂行するために必要な知識や技能を習得します。

2年の後期からは第一群(航海)、第二群(機関)、第三群(情報通信)に分かれます。

一般の大学生のような科目も学びながらも任務遂行に必要な訓練などもあります。

海上保安大学校の学費と給料

海上保安大学校生の身分は一般職の国家公務員となっています。

大学校に入った時点で学生という身分ではなく海上保安庁の職員に採用されたことになっています

月額14万円の給料が支払われるほかボーナスの支給されます。

また授業料、入学金や寮費等は一切かかりません。(ただし食費と教科書代はかかります)

他にも制服や寝具が貸与されます。

海上保安大学校の授業紹介

海上保安大学校の授業は

  • 基礎教育科目
  • 専門基礎科目
  • 専門教育科目
  • 訓練科目・実習科目

に分かれます。

授業1:基礎教育科目

1年次と2年次に学びます。

憲法や英語や保健体育など一般の大学でも学ぶ内容のものを学びます

授業2:専門基礎科目

専門基礎科目は1年から2年の前期まで共通で2年の後期から群ごとに分かれます。

共通は国際政治や刑法や刑事訴訟法など海洋学など海上保安庁の職務に必要な専門教育に必要な基礎科目を学びます

群ごとに別れてからは一群は航海学など、二群は機械力学や製図、そして三群では情報通信工学などを学びます。

授業3:専門教育科目

2年次から学びます。

海上保安業務に必要な高度な専門能力を養います。

2年次では海上保安制度論など海上保安行政に必要な知識を学びます。

3年次では海上警察や海上安全に関する講義があります。

4年次では海上警察または、海上安全のどちらかを選択して専門性を深めます。

授業4:訓練科目・実習科目

訓練科目では水泳やけん銃など職務に必要な科目や体力を向上させる科目があり、1年生から学びます。

実習科目では小型船舶を操縦する技術や通信技術を学びます。

海上保安大学校の1日の流れ

平日のスケジュールは、

  • 6時30分 起床
  • 起床時間5分前に放送がかかり、部屋を整理して寮の前に集合。

    そして点呼を行い体操します。

  • 7時10分 朝食
  • 8時10分 課業整列
  • 班ごとに整列して点呼を行います。

    そして授業の行われる本館に向かって整列して行進します。

  • 8時45分〜授業
  • 12時00分 昼食
  • 13時00分〜授業・体育部活動
  • 17時45分〜 夕食・入浴・自習時間・外出
  • この時間から私服に着替えて門限まで学校の外に外出することができます

    さらに金曜日や土曜日そして祝前日には外泊することも可能です。

  • 22時15分 帰校門限
  • 22時30分 消灯巡検

という1日のスケジュールです。

海上保安大学校の部活動紹介

海上保安大学校の部活動は体育部と同好会があります。

体育部は全校生徒が参加しており、生徒が自主的な活動しています。

体育部であれば、

  • カッター
  • 逮捕術
  • 剣道
  • 柔道
  • 水泳
  • テニス
  • サッカー
  • バスケットボール
  • 野球
  • ヨット
  • ラグビー

などの部活動があります。

他にも同好会やゼミもあります。

特にすごい部活動|カッター部

先ほど、体育部で登場した「カッター」ってなに?ってなりますよね。

言葉からは想像しづらいですね……

カッターは昔の日本海軍が訓練用に使った大型ボートのことです。

そのカッターを14人の船員が力を合わせてゴールまで漕ぐスポーツです。

海上保安大学校カッター部は全国大会で上位に進出する常連です。

平成28年度は全日本カッター競技大会の男子が出場する一般の部と女子の部で優勝しました。

海上保安大学校ならではの特別なルール

外出や外泊の時間のついて

きになる人が多いことと思います。
海上保安大学校では以下の時間に外出することが可能です。

  • 月曜日〜木曜日
  • 17時15分〜22時15分

  • 金曜日・祝前日
  • 17時15分〜22時45分

  • 土曜日
  • 6時30分〜22時45分

  • 日曜日
  • 6時30分〜22時15分

家族や友人を寮内を案内することも、この時間の中であれば可能です。

外泊については休日の前日となる金曜日と土曜日、そして祝前日に可能です。

電話(携帯の持ち込みについて)

寮には着信用電話が一台あって当直中の学生が対応してくれます。

携帯電話は持ち込み可能ですが使用時間に制限があります。

運転免許の取得について

免許を取ること自体は可能です。ですが、一年生と二年生は車両の保有や運転が禁止されます。

長期休暇について(種類と長さ)

夏休みは四週間と冬休みと春休みは二週間ずつあります。

洗濯は誰がする?

寮の中に洗濯機があり、決められた時間に使うことが可能です。

それを屋上にある物干し場で干します。

また、料金は自己負担になりますがクリーニング業者に依頼することも可能です。

最後に

いかがだったでしょうか。

外出の時間が決まっていたり、携帯の使用時間が制限されていたりと、結構大学生活は厳しいのではという印象を受けた方もいるかもしれません。

しかし、すでにお給料をもらっていることや、日本の海を守らねばならないという責任を考えると少しはその厳しさを納得してもらえるのではないでしょうか。

それに学生生活はとても充実しています。授業も手厚いですし、自分のやりたいことにきちんと向き合えることができます。
皆さんもそんな海上保安大学校を目指してみてはいかがでしょうか?




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