地方受験とは?その利点・欠点、地方受験ができる東京の私立大学まとめ

はじめに

いよいよ受験シーズンが近づき、受験生は自分の受験する大学を決めている最中だと思います。

さてその際、地方に住んでいている人の中には、「東京の大学を受験するにはわざわざ東京に行かなければならないのか……」と今からホテル探しに追われている方はいるのではないでしょうか。

しかし、ホテルは学校や塾・予備校などの予約ですでにどこも空いていないということもあり得ます。

ところが嬉しいことに東京の私立大学では、地方受験を行っている大学もあります。

今回は、この地方受験について紹介します!

そもそも「地方受験とはなにか」ということから、地方で受験できる東京の私立大学を一覧でご紹介します。

この記事を読んで、地方受験を考慮に入れることも選択肢の一つに入れてみてくださいね。

地方受験とは何?その利点は?

地方受験とは、地方に住んでいる受験生のために、大学がその地方にある大きな都市で試験を行うというタイプの入試です。

学外入試・地方入試とも呼ばれて、近年行う大学が増えています。平成30年度の入試では、全私立大学の約71%が地方入試を実施しています。
(参考:http://eic.obunsha.co.jp/resource/pdf/exam_info/2017/1215_1.pdf

地方受験を利用するメリット

1.自宅から試験会場への移動が軽減される

当然のことながら、東京の本会場にわざわざ赴く必要がなくなるので、試験会場までの移動が軽減されます。

これは、東京に飛行機や新幹線を使わないと行けない人のみならず、「宿泊するほどは距離はないけれど、家から入試会場が遠い」という方にも、地方受験はおすすめです。

なぜなら、入試は朝9時や10時から始まるので、通勤ラッシュに巻き込まれる可能性が高いからです。

試験会場に到着する前に疲れてしまい、全力が出せなかった、というようなことになってしまったらもったいないですよね。ぜひ、志望大学が地方受験を行っている大学だった場合は、積極的に地方受験制度を活用しましょう。

2.宿泊にかかる金銭的負担が削減される

ホテル泊をする必要がある場合、宿泊費用・食費・移動費など金銭的な負担が大きくなってしまうのは避けられないことでしょう。

東京のホテルだと、素泊まりでも5000円程度かかってしまいますし、そのほかに新幹線や飛行機代なども含めると2、3万円にのぼってしまうこともある十分あり得ます。地方受験の場合は、交通費や宿泊代が必要ない、もしくは安くなるので金銭的な負担が軽くなります。

また、東京であればホテルなどの不慣れな場所で寝泊まりをすることになるので、よく眠れなくてリラックスができず、精神的な負担もかかってしまうという方もいるでしょう。このような点でも地方受験にはメリットがあります。

地方受験のデメリット

1.実際の入試会場の雰囲気を味わうことはできない

地方受験会場は、大学ではなくホテルの会議室などで行われることがあります。

もし、第一志望の大学を受験する前の腕試しとして、地方会場での受験を考えている人も多いでしょう。しかし、地方受験では「実際の入試会場」の雰囲気を味わうことはできません。

実際の入試会場で、試験会場の圧倒的な空気や多くの受験生に圧倒されてしまい、本来の実力が発揮できなかったということはよくあることです。

第一志望の大学が本学地(大学のあるところ)でしか入試を実施していない場合は、雰囲気に慣れるためにも、本学地で受験する大学を第一志望の他にも検討する、ということも必要でしょう。

その場合、地方受験の”手軽さ”がむしろアダとなってしまうかもしれません。

2.別室受験ができない場合もある

体調が悪いときや特別な配慮が受験上必要な場合には、通常であれば別室受験というものが可能ですが、地方受験会場では保健室などの別室受験ができないことがあります。

別室受験をあらかじめ希望している場合は、自分の受験する会場では別室受験ができるかできないかを入試要項で確認したり、不安な場合は大学の入試センターに問い合わせたりするとよいでしょう。

地方受験当日の持ち物チェックリスト

では、地方受験をする場合何を持っていけばよいのでしょうか。原則一般的な受験の持ち物と変わりませんが、以下にリストアップしてみました。

  • 【必須】受験票
  • 【必須】筆記用具
  • お弁当、水筒
  • 保険証
  • 携帯電話
  • 現金(交通費)
  • メガネ・コンタクト
  • ティッシュ・ハンカチ
  • 防寒具
  • 雨具
  • クリアファイル
  • 常備薬

持ち物は前日の夜と当日の朝、2回忘れ物がないか確認しておくと安心できますね。

地方で受験できる東京の私立大学まとめ

最後に東京の私立大学で地方受験が可能な大学をまとめてみました。

青山学院大学 全学部入試 仙台、名古屋、岡山、福岡
北里大学 一般入試 仙台、名古屋(理学部)
Ⅰ期 仙台、大阪、名古屋、福岡
駒沢大学 全学部統一日程 札幌、仙台、水戸、宇都宮、高崎、新潟、長野、静岡、名古屋、岡山、福岡
芝浦工業大学 全学統一日程 札幌、仙台、水戸、千葉、横浜、新潟、長野、静岡、名古屋、大阪、福岡
専修大学 全国入試 札幌、仙台、郡山、宇都宮、高崎、新潟、甲府、長野、静岡、名古屋、大阪、金沢、広島、福岡
中央大学 統一入試 札幌、仙台、水戸、さいたま、千葉、横浜、新潟、長野、静岡、名古屋、金沢、大阪、広島、高松、福岡、那覇
一般入試 札幌、仙台、さいたま、千葉、横浜、新潟、名古屋、大阪、広島、福岡
東洋大学 前記日程(2/8〜11) 札幌、仙台、郡山、宇都宮、高崎、水戸、千葉、横浜、新潟、長野、静岡、名古屋、金沢、大阪、広島、福岡
日本大学 N方式 札幌、仙台、郡山、つくば、千葉、佐野、東京、横浜、三島、新潟、長野、名古屋、大阪、広島、福岡、長崎、宮崎
法政大学 T日程 札幌、仙台、新潟、長野、名古屋、金沢、大阪、広島、福岡
A日程 札幌、仙台、名古屋、大阪、福岡
明治大学 全学部統一入試 札幌、仙台、名古屋、大阪、広島、福岡

おわりに

いかがでしたか?

「地方受験は、本学地で受験した人よりも不利になってしまうのではないか」と不安に思う方もいるかもしれませんが、そのようなことはありません。

どこの会場で受けても、合否は一緒です。実際に筆者も地方受験をしましたが、自宅から試験会場に向かうことができたのでリラックスして受験ができ、無事合格することができました。

自分の受験を希望する大学が地方受験も行っていた人は、ぜひ地方受験も検討してみてくださいね。




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