はじめに
やりたい勉強がなかなか見つからず、志望学部を決めきれずにいる高校生も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、早稲田大学法学部4年生のKさんに普段の生活から学部の絞り方などインタビューしました!
法学部について知りたい方、文理や学部絞りで悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。
早稲田大学法学部生の生活を紹介!
早稲田大学法学部の1~4年生の勉強
早稲田大学法学部では、1年生から法学の基礎を勉強します。
法学部の成績評価は、レポートでなく教場試験(授業期間中のテスト)形式の科目が多いので、テスト対策は計画的に行うようにしました。
私は法曹志望だったので、予備校での通信学習も始めました。
法律事務に従事する職業のこと。 特に弁護士・検察官・裁判官を指すことが多い。
2年生は、授業科目が民法・刑法・憲法・会社法・民訴法・刑訴法・行政法などに増え、より専門的になります。
3年生からはゼミが本格的に始まります。
私のゼミでは、2〜3週間に1回、90分ほどの発表をする必要がありました。
また、年に1回全国から20校ほどの大学が集まって行われる合同ゼミがあり、最新判例について賛成論・反対論に分かれて、ディベートを行いました。
4年生になると必修科目が減るので自由な時間も増えますよ。
勉強以外に早大法学部生がしていたことをインタビュー
【早大生への質問】①:忙しそうですが、バイトなどとの両立はできますか?
私は法曹志望だったので他の人より受ける授業が多かったり、法学部の中でも特に大変だと言われるゼミを選んだので確かに忙しかったです(笑)
ただ、1・2年生の時はサークル活動や友達と遊んだりしていましたし、アルバイトも週1〜2回していました。
長期休暇にイベントのアルバイトをやったり、3年生以降はゼミのつながりで法律事務所や刑事弁護センターでアルバイトを経験したりしました。
早大法学部生が学部決定までに考えたことを紹介!
受験生時代に学部を決めたきっかけと文理・科目選択
【早大生への質問】②:学部を決めたきっかけを教えてください!
小学生の頃から漠然と裁判官になりたいと思っていたのですが、高校時代に現代社会の授業のレポートで死刑制度の存廃について扱ったことが、法学部を志望するようになった一番のきっかけです。
ドラマシリーズ『HERO』や『リーガルハイ』を見て法曹に憧れたというのもあります!
元々法学部への憧れがあったものの、文理選択では動物に興味があったので生物系や医療系とも少し迷いました。
ですが、国語や英語という文系科目が得意でそれ以外はかなり苦手だったので、理系に進む道は諦めました。
文系なら法学部だと思っていたので、学部絞りでは迷っていません。
【早大生への質問】③:学部を決めるときに優先すべきだと思うことは何ですか?
「自分のやりたいこと」を何よりも優先すべきです!
自分のやりたいことと得意なことが一致していない場合に悩む人が多いと思いますが、やりたいことを優先するのが大事だと思います。
大学受験は成績で評価される以上、もちろん得意不得意を考慮に入れる必要はありますが、科目はあくまでひとつのくくりに過ぎません。
高校時代に得意だった科目が、大学での勉強や成績に直結するとは限らないからです。
どちらかというと受験勉強を通して得た思考方法などが大学の勉強では役に立ちます。
なので、得意科目とやりたいことが明確に一致している必要はないです!
私も高校時代は、国語が得意な一方で、暗記が苦手で社会科目に苦戦しており、得意科目と法学部の合格に必要なことが完全に一致しているわけではありませんでした。
しかし、法学部ではただ暗記するだけではなく、覚えた知識を活用して立論や判例を読むので、国語力が活かされています。
早大法学部生が高校生に伝えたいこと
【早大法学部生が高校生におすすめすること】①自分の興味に「気づく」ために本を読む
「自分の興味がなかなか見つからない……」という方に実践して欲しいのが、本を読むことです。
興味は「探す」のではなく、自然に気づいたりふとしたきっかけで分かるものだと思うので、ちょっと気になることがあれば関連する本を読んでみて下さい!
私も大学入学後に医療訴訟というものがあると知り、大学の図書館で関連の本を読んでみたら没頭できました。
前から興味を持っていた医療と、大学で学んだ法律が交差していてとても魅力的に感じ、将来仕事にしたいと考えています。
興味を持った時に本を読むという行動を起こして良かったと感じています!
【早大法学部生が高校生におすすめすること】②志望学部のイメージを具体的にしておく
志望学部がはっきりしているメリットは、大学入学後に自分の想像していたイメージとのずれがあまりないことと、大学受験・入学以降の勉強の大きな原動力を得られることです。
もちろん志望学部より先の、将来就きたい職業まで具体的に決める必要は全くありませんが、どんな分野を勉強したいのかが見えていると、勉強が苦しくても乗り越えられます。
また、文系学部の場合は大学に入ってからも幅広く勉強しやすいからか、大学で新しい興味分野を見つけて軌道修正する人も多く、実際法学部でも法曹を目指すとはっきり決めている人は少数です。
しっかりした動機がないと目指せないなんてことはありません。
ひょんなことから自分の興味が見つかりますし、案外希望でなかった学部に進んでから本当の興味を見つけるなんてこともあったりするので、気負い過ぎないようにしてくださいね!
【早大法学部生が高校生におすすめすること】③オープンキャンパスをモチベーションアップに利用
私はもともと法学部志望だったので学部選びというよりもモチベーションを高める意味でオープンキャンパスを活用しました。
高1、高2の頃に参加し、キャンパスツアーや模擬授業、先輩に質問ができる相談会に参加しましたが、特に先輩と直接相談できたことが良かったです。
周りになかなか悩みを打ち明けられずにいた分、自分の志望校に関する不安や勉強法の疑問を聞いてもらえて気持ちが軽くなりました。
【早大法学部生が高校生におすすめすること】④「行動→結果→修正」のサイクルを“淡々と”まわす
合格するには、今の自分に足りない部分を補う勉強を、効率性や必要な時間を考慮した上でこなしていく必要があります。
ですが、勉強していると思い通りに行かず苦しいことが多くあります。
だからこそ一旦感情は置いておいて、
「この勉強法を試した→成果が出なかったので別の勉強法が良さそうだとわかった→次の勉強法を試す→成果が少し出た」
このように「行動→結果→修正」の作業を淡々かつ着実に繰り返すことが自分のメンタルにとっても有効です。
私も実際、毎日「このままでいいのか?」と思ったり、受験が近いのにやる気が出ずダラダラしてしまい自己嫌悪を感じたり、たまにそれまでの勉強が成果に現れて嬉しいと思ったら、またすぐに他のことで焦ったり……、とメンタルがブレることもありました。
周りと比較しすぎず、自分自身にとって悔いの残らないように受験当日を迎えられることを祈っております。応援しています!
おわりに
いかがだったでしょうか。
法学部での勉強内容から自分の興味を見つけるきっかけ、志望学部が決まっているとモチベーションが高まるなど、たくさんのことを聞けました。
文理が決まらない、学部が絞れないという悩みが少しでも解決されていたら幸いです!