はじめに
皆さんは「女子大学」と聞いてどのような印象を抱きますか?受験校を選ぶにあたって、高校や予備校の先生から女子大学を勧められることは多いと思います。
しかし今まで共学にしか通ったことの無い方は、女子大学と言われてもどのような場所なのか良く分からないですよね。
「女子校って漫画やドラマの中でしか見たことないけど、ドロドロして怖い印象……」と感じている人必見です!
今回は東京女子大御三家の1つである、日本女子大学について紹介していきたいと思います!
今回メッセージを書いてくれた方はこちら!
名前 | ぺろちゃん |
出身高校 | 江戸川女子中学高等学校 |
在籍している学部と学年 | 文学部史学科1年 |
うちの大学・学生はこんな感じです
まずは日本女子大の雰囲気や学生生活について教えてください
なんといっても、日本女子大には活発で個性豊かな女の子が多いです。
私のように中学からずっと女子校に通っている人もいれば、大学から女子校の人もいて、生い立ちが様々なので会話をすることが楽しいです。
皆で出身高校の面白い話などを話すといつも盛り上がります。
活発な子が多いということで、授業と授業の合間を縫って遊びに行く子もいます。
キャンパスが池袋の近くにあり、遊びに行きやすいですよ。
さらに最寄りには有楽町線・副都心線の駅があるので、どこにでも行きやすいです。
この前は授業教室に入ったら「空きコマでおいしいメロンパン買ってきた!」とドヤ顔している子や、「有楽町まで弾丸で行って帰ってきた……」とお疲れの子も居ました。
また、キャンパス内はいつも活気にあふれています。
特にお昼時は学食にたくさんの学生が集まるので、とても賑やかです。
「だから」入学したかった!
日本女子大を目指そうと思った理由を教えてください
私は中学と高校を女子校で過ごしてきたので、女子大学に親近感がありました。
また、女子大学と言ってもたくさんありますが、高校の先生に「日本女子大は元気な女子がたくさん集まっていて良い雰囲気だよ」と紹介されたことをきっかけに興味を持ちました。
文学部史学科を選んだきっかけは、高校での日本史の授業でした。
私は小学生のころから日本史が得意で、それが高じて高校では自作の参考書を作ったほどです。
そんな日本史をめいっぱい研究してみたいと思って史学科を目指しました。
まだ1年生なので専門性の高い研究に手を出すことはないのですが、授業中に興味や関心を刺激されることが多く、視野が日々広がっていると感じます。
よく文学部は社会に出てから役に立たないと言われますが、そんなことはありません。
史学科で先行研究をたくさん調査したり、現状に疑問を持ち分析や考察をしたりというプロセスは社会に出てからも役に立ちます。
これらの経験を通して、社会で応用できるスキルを身に着けられると考えれば、文学部も社会に出てから役に立つ学部と言えますよ。
また「Fキャンパス制度」があることも、日本女子大を目指す決め手になりました。
Fキャンパス制度によって、日本女子大学の他に早稲田大学・立教大学・学習院大学・学習院女子大学の授業を履修することができます。
さらにこれらの大学で得た単位は、卒業単位に組み入れることができますよ!
自分の大学以外の環境で授業を受けることで、さらに視野を広げられることでしょう。
現在は新型コロナウイルスの影響で中止されている制度ですが、復活が待ち遠しいです。
入学してやっぱりよかった!
日本女子大に入学してやっぱり良かったなと思うところはどんなところですか?
まずは、キャンパスの綺麗さです。
2021年に日本女子大学の創立120周年を記念して、百二十年館と呼ばれる新しい建物が建てられました。
それに伴い、今まで目白キャンパスと西生田キャンパスに分かれていた大学が1つになりました。
新しい建物は開放的な空間で明るい雰囲気の内装です。
そんな素敵な建物の中で専門書を開いて勉強しているだけで、まるで頭の良い研究者になった気分になれますよ。
次に良かったと思うことは、先生との距離感です。
高校にいる間は、「大学は先生の手を借りずに頑張る場なのかな……」と不安に思っていました。
しかし実際に入学してみると、少人数制のクラスが多く、先生に質問しやすい環境が整っているので、手厚いサポートを受けることができました。
さらに学習に関することのみならず、大学生活に関することも気軽に話しています。
これは想像していなかった……
日本女子大に入学してこれは思ってもみなかったなという部分はありますか?
日本女子大の文学部では第二外国語の勉強が必須です。
中でも史学科の第二外国語の必要単位数は、文学部の他学科が4単位であるのに対し、その2倍の8単位です。
史学科では西洋史・東洋史を専攻する際に海外の文献を原書のまま読み解く必要があるため、第二外国語の勉強が重要なのです。
日本史専攻でも第二外国語の履修は欠かせません。例えば魏志倭人伝のように、日本について書かれた海外の文献なども存在するからです。
第二外国語以外に、1年次には必修の授業が多く、授業・アルバイト・サークル・プライベートの両立が大変です。
また、大学生になると自分で時間割を組んでいきますが、必修の授業が最優先なので、自分の取りたい教養科目が必修と被っていて履修できないということもしばしばあります。
大学生になると「ここ」が変わる
高校時代と比較して大学生になってここが変わった!と感じることはありますか?
まずは学習の自由さです。必修単位を除けば、自分の興味関心に合わせて授業を選び放題です。
自分が学びたいことをひたすら掘り下げていく学習はこの上なく幸せです。
そして自分と同じ興味を持った学生と交流することで、新たな知見を手に入れられます。
友達と高度な内容の会話をしていると、大学生になったことを実感できますよ。
次に変わったと思うことは、アルバイトをして自由に使えるお金ができたことです。
私の高校はアルバイト禁止だったので、大学生になってアルバイトを始めてから、稼いだお金で髪を染めたり、ピアスを開けたり素敵な洋服を買ったりしてオシャレの幅が広がりました。
趣味に使えるお金も増えたので、毎月の給料日はワクワクしています。
オススメ・お気に入りスポット
日本女子大のキャンパスでオススメ・お気に入りの場所があれば教えてください
私のおすすめスポットは百二十年館と図書館です。どちらの建物も設計は日本女子大の卒業生である妹島和世さんによるものです。
百二十年館はガラス張りの綺麗な建物で、太陽光がたっぷり入りとても明るい雰囲気です。
図書館は百二十年館に先駆けて竣工されました。
地下1階から4階までに及ぶ図書館にはおよそ90万冊の蔵書があり、閲覧スペースも充実しています。
疑問点が見つかればすぐに参考文献を探しに行くことができますし、オンラインで論文を閲覧できるソフト等も充実しているので、資料作成の際にとても便利です。
そのため私は1人でじっくり課題に取り組みたいときに利用しています。
また、百二十年館にも図書館にもラーニングコモンズという共同作業スペースがあり、グループ作業をする場やワークショップの開催場所として使用されます。
広々としたこのラウンジは、自分の学習だけでなく、仲間とのつながりも感じながら過ごせる空間ですよ。
大学のあんなこと、こんなこと
ここまででお話いただいたこと以外に何か日本女子大や学部の特徴などありましたら教えてください
授業に関していうと、学部の垣根を超えて友人ができる点です。
教養科目や教員免許を取るための必修授業には色々な学部から学生が集まるので、文系理系関係なく仲良くなれます!
理系の友達は、文系の私が知らないことを教えてくれるのでとても大切です。
また、サークル活動が活発に行われていることも特徴です。
学内サークルのみならずインカレサークルがたくさんあるので、他校の学生と交流する機会が色々ありますよ。
受験生への応援メッセージ
最後に受験生への応援メッセージをお願いします!
この記事を読んでくださっている皆さんは今、人生で最も辛いであろう受験期間を過ごしていると思います。
しかし、受験で合格したらそれで終わりということはなく、大学入学後も勉強は続いていきます。
受験勉強は大学に入るためだけのものではありません。
大学生になってからも英語長文は読むし、英作文も書きます。参考文献を読み解くときには現代文の読解スキルが必要不可欠です。
「受験が終わったらもう必要ない知識なのに……」と思わずに、大学に入ってからも役に立つ勉強だと思って机に向かってみてください。
きっと心持ちが変わってくると思いますよ。