はじめに
大学受験には色々な方法があり、「この方法って何したらいいんだろう?」「そもそもこれはどんな制度なんだろう」と思うことがありますよね。
私も入試形態を考えていた時に、実際に悩んだことがありました。
そこでこの記事では、入試形態の中でも少し特殊なキリスト教推薦について解説します!
ICUのプロテスタント推薦の条件や受験内容について詳しく説明するので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね!
ICUのキリスト教推薦について
ICUのキリスト教推薦、プロテスタント推薦はどんな制度?
「キリスト教推薦」と聞くと、「信仰していないと受けられないのでは?」と不安になる方も多いかもしれません。
でも実は、ICUのキリスト教推薦は信仰や洗礼の有無に関係なく出願・受験できます!
ICUのキリスト教推薦の特徴を3つ見ていきましょう。
【①そもそもプロテスタント推薦とは?】
ICUのプロテスタント推薦は、プロテスタント系のキリスト教学校教育同盟校に加盟している学校の生徒に与えられる特別な推薦枠です。
プロテスタント系の学校に通っていれば、信仰や洗礼は必須ではなく、誰にでもチャンスがあります!
ただし、教会に一定期間通っていることなどの条件はあるので、早めに確認しましょう。
【②ICUが求める学生像】
ICUでは文理の枠にとらわれず、批判的思考を持って幅広く学ぶ力を重視しています。
またICUでの公用語が日本語と英語のため、言語力も大切なポイントです。
つまり「広く学び深く考えられるCuriosityを持つ学生」をICUは求めています。
【③受験科目について】
ICUのプロテスタント推薦は小論文と面接が受験科目になります。
小論文では文理にとらわれず多角的に深く考え、自分の言葉で書く力が求められます。
面接では、キリスト教との関わりや学校生活、ICUでやりたいことなどを問われます。
自分の考えをしっかり話せるように準備しておくことがポイントです!
【どんな人が対象?】キリスト教信者ではない私の体験談を紹介!
私が通っていた中高一貫校のプロテスタント系のキリスト教学校は、良い大学への推薦制度を多く持っていました。
推薦だと年内に終わること、そしてキリスト教学校に6年間通っている特権を活かしたいという思いから、この制度を利用しました。
キリスト教推薦は、学校同士のキリスト教同盟の元組まれている推薦制度なので、洗礼を受けることを強いられることはありません!
受験準備について
【受験までの流れ】
6月頃にICUから高校に入学試験要項が送られました。
実際私が受験した時の日程は以下の通りでした!

- カトリック推薦の詳細についてはこちらの記事で日程から科目、条件まで詳しく触れているのでぜひ見てみてください!
【やること5個】キリスト教推薦が決まったらコツコツすること
キリスト教推薦を受けるにあたり、どのように準備を進めていったかを5個お伝えします!
【1 推薦条件を満たす】
推薦制度を利用するためには、大学から提示されるいくつかの条件すべてを満たす必要があります。
ICUの場合は、評定条件とキリスト教条件がありました。
評定条件は、3年間で平均評定で4.3でした。
キリスト教条件は、洗礼者または教会に1年以上通っている人でした。
私は洗礼をすることを考えていなかったので、教会に1年以上通うことを選択しました。
教会選びのポイントは自分の通っている学校の先生の教会に行くことです!
受験の流れや推薦状の書き方も理解しているので、スムーズかつ安心できるサポートを受けることができました。
【2 学外活動】
キリスト教に関するものとそうでないものの両方に参加しておくといいと思います。
キリスト教に関するものは、学校の先生からの勧めで全国のキリスト教学校の交流会に参加しました。
キリスト教に関係しないものは、将来の夢に関連している児童館のボランティアと地域活性化のボランティアに参加しました。
【3 資格取得】
他の大学は資格条件があることが多いですが、ICUは正式に英検準1級取得などという資格条件はありませんでした。
取っておいて損はないので私は、英検や漢検、GTECといった学校で受けることができるものを取りました。
ICUのキリスト教推薦では英検2級で受かった人も結構いたので、英検などの検定はあまり重視していないように思います。
【4 活動功績】
これもネタは多ければ多いほど強いです(笑)。
部活は宗教行事で聖歌隊をする合唱部と放送部を兼部し、委員会は学級委員会でした。
学校内での功績や学校の宗教行事に貢献したアピールになります!
資格や学内活動など功績を書く欄は埋められた方が良いので、検定でも部活や委員会でもボランティアでも、ネタを沢山集めましょう!
【5 入試に向けて】
出願書類の完成はなるべく夏休み中に、小論文と面接の特訓は自信がつくまでしましょう。
思っている以上に自分も学校もバタバタするので、何が起きても対応できるように余裕をもって行動することを強くオススメします。
ICU試験本番について
【小論文】
小論文は、制限時間100分で合計5問です。
解答用紙は升目ではなく線が引かれているだけで、恐らく1問字数は500〜600字くらいでした。
毎年形式が同じではないようなので、ICUの過去問だけでなく、小論文が難しいと言われている学校の問題は一通りしっかり解けるようになっていた方が良いです。
【面接】どこまで聞かれるの?!質問内容を大公開!
面接は45分で、面接官2人、受験生4人の集団面接です。
では実際に聞かれたことを沢山紹介していきます!
- キリスト教関連
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- なぜ中学校・高校をキリスト教の学校にしたのか
- キリスト教の学校で学んだことも聞かれることも
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- 大学もキリスト教学校がいいのはなぜか
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- あなたとキリスト教について
- あなたにとってキリスト教とは
- 心に残った/大切にしている聖句は
- あなたとキリスト教について
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- なぜキリスト教推薦を受けようと思ったのか
- 自分が3年/6年間で何を感じたか、学んだか
- ICUならではの質問
- 他の人の回答に対して、理由とともに反論してと言われることも
➤批判的思考をとても大切にしているICUならではの質問です。反論しても、教授に「でも○○ってこともあるよね」とさらに反論されることがありますが、恐れずその考えにも反論していきましょう!
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- ICUに入学したら何を達成したいか、メジャーと絡めて教えて
➤専攻したいメジャーとICUにあるサークルとを関連付けて話すと褒められます。「なぜICUでないといけないのか」という部分を最大限にアピールしましょう!
例えば、私は"フェアトレード商品をICUの中から身近なものにすること”をICUで達成したいこととしてあげました。
それは、将来発展途上国の児童労働と教育制度の見直しをしたいと考えていたからです。
よって、大学では開発研究学をメジャーにしたいと回答しました。
そして、①ICU×TEDのサークルに入り児童労働とアンフェアなトレードの実態をゲストの方にお話してもらい、周知を図る。
②フェアトレードのサークルに入り、実際に商品開発、マーケティング、SNS運営を行う
③ICU内で認知と安定した売り上げを得たら、学外でも活動し、年齢性別国籍関係なく広く認知を広げ、協力を仰ぎたい。
などと自分のメジャーとサークル活動を結び付けて話しました!
➤最終的にこれを叶えられる環境はICUしかない!、という強い志望動機を伝えることができました。
おわりに
いかがでしたか?
キリスト教と関わりがない人でも利用できる、良い入試形態だということが分かったのではないでしょうか。
準備段階から本番までの流れや、ポイントなどぜひ参考にしてみてくださいね!
皆さんの受験がうまくいくことを願っています★