【現役早大生もお手上げ?】早稲田大学日本史の「難問奇問」への効率の良い対策法

はじめに

早稲田大学の日本史は、巷では難問奇問が「多い」と言われていますが、どの程度の難易度なのか、実際に検証している方はあまりいらっしゃらないと思います。

今回は、筆者厳選の、早稲田大学の日本史難問奇問を一挙にご紹介し、その対策法も合わせてお伝えします。

本記事を読んで、早稲田大学の日本史の難しさもご存じいただき、どのように立ち向かえばいいか、戦略を立てていきましょう!

早稲田の日本史 難問奇問

【早稲田の日本史 難問奇問①】「二二六事件の日の積雪量」(学部・年度不明)

出題学部や年度の情報は不明となっていますが、早稲田の日本史の「異常さ」を示す、有名な例なんですよ。

この問題では、1936年2月26日に起きた、二二六事件について聞かれています。

通常の「二二六事件」に関する問題ならば、その事件周辺の皇道派統制派の争いについてや、殺害された有名な人物が出題されます。

しかし、早稲田の日本史は一捻りしてきて、まさかのその日の「積雪量」について問う問題を出題したんですよ。

この問題の正解は「13cm」とされていますが、当時の気象庁のデータをさかのぼったうえで、ようやく確認できるデータです。

ただ、この問題は難しすぎるので、解けなくても全く問題ありません!

【早稲田の日本史 難問奇問②】マイナー人物の出題(政治経済学部・2018年度)

2018年度に、政治経済学部の第5問で出題された問題です。問題文はこちらです。

「第29回総選挙の際、(1)の委員長が立会演説会で刺殺された。その人物名を記せ。」

事前情報として、第29回総選挙は1960年11月に実施されたことは示されていますが、それ以外の情報はなく、非常に解きにくい問題となっていますよね……。

この問題の上には、政党ごとの議席が示されており、日本社会党の箇所は、自民党に続いて2番目の議席数でした。

このことから、かつて2大政党制を目指していた時代を思い出し、日本社会党党首で暗殺された人物を想像すれば容易であるかもしれません。

正解は「浅沼稲次郎」で、(1)には日本社会党が入ります。

しかし、教科書の内容を逸脱している指導要領外の知識が当然のように問われており、他大学の問題と比べて難問であることには変わりありません。

なお、この問題に似た問題が、2019年度の法学部でも出題されたんですよ!

先ほども申し上げた通り難問ではありますが、戦後の政党の知識は、早稲田大学では好まれる知識の一つなので、この機会に覚えておきましょう!

【早稲田の日本史 難問奇問③】大隈重信関連の難問(商学部・2009年度)

早稲田大学ということで、創設者の「大隈重信」に関する難問も数多く出題されています。

2009年度に、商学部の第5問で出題された問題では、選択肢に大隈重信に関する情報が盛り込まれていたんですよ。

選択肢の文章は以下の文章です。

「貨幣法が公布されたときの内閣は第2次松方内閣であり、進歩党の大隈重信を大蔵大臣として入閣させた。」

この問題では、大蔵大臣ではなく、「外務大臣」として入閣していることがポイントとなっています。

第2次松方内閣が組閣されていた時代や、「大隈財政」が実施された時代を正確に把握できているかが問われています。

なお、大隈重信は、大蔵大臣に就任した過去はなく、「大蔵卿」に就任していたこともおさえておきましょう。

以下の表は、大隈重信の政治遍歴です。早稲田志望の受験生は、以下の情報含め、大隈重信について多く知っておくことをお勧めします。

大隈重信の人生を探ってみると面白い発見もあるので、時間のある早稲田志望者は、ぜひ調べてみてください。

早稲田の日本史の難問奇問 具体的な対策法

【早稲田の日本史の難問奇問 具体的な対策法①】そもそも対策しない

今まで例を元に早稲田の難問奇問をご紹介しましたが、基本的にこのような問題は数問で、日本史オタク以外はほとんど取れない問題です。

本来は「このような学生に来てほしい」という方針のもと作成されている入試問題であるはずなのに、早稲田の日本史は指導要領を大きく逸脱しているんですよ。

出題意図が全く推測できず、どのような学生に解けてほしいかが明確化されていない、教授が優越感に浸っているだけの悪問です。

近年の問題はこのような悪質な問題は大きく減少していたり、政治経済学部・国際教養学部・社会科学部・人間科学部のようにそもそも二次試験に日本史を出題しなくなっています。

政治経済学部・国際教養学部は2021年度入試から、社会科学部・人間科学部は2025年度入試から、二次試験の社会科目が廃止されています。
既に開始されている、政治経済学部の新入試について知りたい方は、こちらをご覧ください!

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【早稲田の日本史の難問奇問 具体的な対策法②】対策するなら用語集or過去問

日本史が大好きすぎて、どうしても日本史を強力な武器にしたい人は、用語集過去問を使用した対策をご紹介します。

日本史の教科書や資料集を使った勉強法はよく言われますが、早稲田の日本史を極めるには、用語集の勉強も必要となるんですよ!

早稲田の日本史を詳しく紐解いてみると、用語集の説明をそのまま使用した問題文などがあり、早稲田の教授が問題作成時に愛用している可能性があります。

また、先ほどの浅沼稲次郎の件のように、他の学部・年度で同じような問題が出ることもあります。

自分の志望学部でないとしても、他学部の過去問を解くのも、難問奇問に対応するにはお勧めですよ。

基本的にはここまでの勉強をする前提として、英語国語がすでに合格点を取れる実力があることです。

中途半端に勉強に取り組んでも、効果は何も出ないため、残り時間から逆算した上で勉強をしていきましょう。

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解いて終わりじゃもったいない!過去問演習のやり方をまるっと解説

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【早稲田の日本史の難問奇問 具体的な対策法③】基礎を完璧にする

他教科との兼ね合い上、上記の用語集や過去問を利用した勉強法を実施するほど余裕がない方がほとんどであると推察されます。

そのような場合は、基本的には、どの大学学部を受験するにも必要な「基礎知識」を完璧に詰める必要があります。

早稲田の日本史は、5割が基礎知識、3割が応用・難関知識、2割が超難関知識という割り振りになっていると言われています。

知識問題だけでなく、共通テストのように、未見史料の読み取りや、思考力を問う問題も多く出題されていて、闇雲に知識を詰めるだけでは戦えなくなっているんですよ……。

そのため、正しい勉強法を知って、知識に関しては、時代の流れを意識した上で何の知識を聞かれても即答できる状態を作り上げましょう。

その後、探究力を普段の日本史探究の授業から鍛え上げて、未見史料に対応する力をつけるのが、早稲田合格の第一歩ですよ。

そもそも日本史の勉強法がわからない、という方は、こちらをご覧ください!

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おわりに

早稲田大学の日本史の難問奇問をご紹介したうえで、その対応策まで本記事ではお伝えいたしました。

本記事を読み、近年の早稲田大学の日本史に対する「現実的な戦略」をご自分でも立てていきましょう!




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