解いて終わりじゃもったいない!過去問演習のやり方をまるっと解説

はじめに

高校3年生のみなさん、そろそろ過去問演習を始める時期がやってきましたね。

実は、過去問は解いたら終わりではなく、解いた後にどう行動するかが肝心なのです。

この記事では、過去問演習のやり方を最初から最後まで解説していきます。

過去問演習を通して、第一志望に合格する力を身に付けましょう!

【過去問演習のやり方】Step①過去問を解く

机の上は本番通りの状態にする

いきなり過去問を解き始めるのではなく、まずは準備を整えましょう。

机の上には試験当日に必要なものだけを置き、本番通りの状態にします。

具体的には、問題、解答用紙、筆記用具、時計だけですね。

勉強に関係のないものが机の上にあると、集中力が散ってしまいます。

例えばスマホが机の上に置いてあると、友達からの連絡が気になってついつい触ってしまいますよね。

また、雑音がする場所は避け、本番に近い緊張感集中力を持って問題に取り組むようにしましょう。

一通り問題に目を通す

机の上が整ったら、次にタイマーを用意します。

タイマーを試験時間に設定してから問題を解き始めましょう。

問題を解き始めた後、すぐに大問1から問題を解いている方は要注意です。

問題に一通り目を通し、問題を解く順番と時間配分を決めてから解き始めるのが鉄則ですよ。

各問題の概要を把握し、解きやすそうな問題や得意な分野の問題から取り組みましょう。

素直に最初から解いていると、時間が足りなくなってしまうことがあるので気を付けてください。

試験本番に向けての練習だと思って実践してみてくださいね。

時間が来たら一度解答を止める

設定した時間を過ぎたら解答の途中でも一度手を止め、時間内に解けたところに印をつけます。

時間内で何割得点できたかを確認することで、今の自分の力を把握できます。

さらに後日過去問を解き直した時、時間内で解ける問題が増えていることが分かるので、自分の成長を実感できるでしょう。

時間内で解けた問題に印をつけたあと、解ききれなかった問題は時間を無視して解けるところまで解いてみましょう。

過去問演習の重要性についての記事もあわせてご覧くださいね。

過去問演習って本当に意味あるの?~過去問の重要性~

2020.09.30

【過去問演習のやり方】Step②見直しで自己分析をする

自己採点をする

過去問を解いた後は、すぐに自己採点を始めます。

解説を見ながら自己採点をし、間違えた問題には印をつけておきましょう。

記述答案の場合は自分で採点するのが難しいので、先生に添削してもらうのがおすすめです。

自己採点をしてみると思った以上に点数が伸びず、落ち込んでしまうこともありますよね。

しかし初めのうちは点数が低いのは当たり前なので、必要以上に落ち込まないことが大事です。

自己採点をする目的は、現時点での自分の実力を把握し、合格点との差を埋めていくにはどうすればいいかを考えることです。

結果に一喜一憂せず、冷静に結果を受け止めて次の学習に移りましょう。

間違えたところは徹底的に分析する

自己採点を終えたら、見直しに進みます。

見直しでは、問題文・自分の解答・模範解答・解説を全て読んで、「なぜ解けなかったのか」を明確にしましょう。

間違えた理由を明らかにすることで、対策方法を考えやすくなりますよ。

例えば、知識不足が原因で解けなかった場合、テキストに戻って復習する必要があります。

一方でケアレスミスが原因だった場合、どのようなミスをしたのかをノートにメモしておけば試験前に見直すことが出来ますね。

さらに間違えた問題については、「本番で類題が出たら答えられる」と自信を持って言えるレベルまで復習をしましょう。

試験当日、過去問と全く同じ問題が出ることはほとんど無いですが、角度を変えた問題や関連問題は出る可能性があります。

そのため、過去問の出題内容だけでなく、関連分野もまとめて復習することが重要ですよ。

見直しの時に、過去問に対応するテキストのページだけでなく、その周辺も確認することで、関連分野もまとめて復習することが出来ます。

関連分野までまとめて復習するのは時間がかかりますが、結果的に効率の良い学習につながるので実践してみてくださいね。

試験当日の解き方の戦略を練る

最後に、試験本番の戦略を練りましょう。

過去問を解き始める時に考えた、問題を解く順番や時間配分を見直し、必要があれば調整してください。

また各科目の目標点を設定し、目標点に少しでも近づくことを目指して学習しましょう。

その際は、以下の3つのポイントに注意してください。

受験校の配点は必ず確認する

科目別に傾斜配点されている場合、配点の高い科目でたくさん得点できるように目標点を設定しましょう。

目標点の合計はあまり高く設定しすぎない

必要以上に目標点の合計を高くするとやる気が無くなってしまう可能性があります。

「合格最低点を上回れば良い」と考えましょう。

科目ごとに自分に合った目標点にする

自分の得意・不得意科目を考慮して、科目ごとに自分に合った目標点を設定しましょう。

苦手科目の目標点を実現不可能なほど高く設定しないでくださいね。

【過去問演習のやり方】Step③過去問は必ず解き直す

見直し後にまず一度解き直す

見直しを終えたらすぐに解き直しましょう。

「見直ししたばかりなのに解き直す意味なんてあるの?」と思う方もいますよね。

しかし見直しをするだけでは、知識のインプットで終わってしまいます。

解説を読んでインプットができても、アウトプットができない可能性があるので、なるべく早くアウトプットの練習をすることで定着を図りましょう。

見直しの直後に解いたにも関わらず解けなかった問題は、インプットが不十分だったといえます。

もう一度解説やテキストを読み直し、次は解けるように対策をしましょう。

過去問演習を通して学んだことを普段の勉強に活かす

過去問を解いただけで終わらせるのではなく、普段の勉強と結び付けていくことで学習の効率が上がります。

過去問演習を通して自分に足りない力が見つかったら、その力を補う勉強方法を実践しましょう。

例えば、

  • 英語の文法問題が出来なかった⇒英文法の勉強時間を増やす
  • 日本史の論述問題が出来なかった⇒教科書を読んだり、人に説明したりする

このように、自分に合った勉強をすることで、志望校の合格にますます近づくことが出来ます。

数週間後にもう一度解き直す

過去問は1回解いただけで満足してはいけません。数週間後にもう一度解き直してみましょう。

改めて解き直しをすることで、1回目に解いた時と比べてどれくらい成長したかを確認することができます。

解き直しの際に正答できた問題は、知識や解き方が定着しているといえます。成長した実感が得られますね。

一方、解き直しで間違えた問題は、一度見直しをしただけでは定着していなかったということです。

自分の苦手分野として定期的に復習するようにしましょう。

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終わりに

過去問の見直しや解き直しをするのには時間も手間もかかります。

しかし、過去問演習をただの演習で終わらせず徹底的に復習することで、確実に自分の力が伸びていくのを実感できます。

過去問を効果的に使って合格を目指しましょう!

過去問を解いた後は『解きログ』を使って是非記録してくださいね。

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