いつから東大の過去問を解き始めた?
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東大の過去問は何年分解くのがベスト?
東大の過去問を何年分解いたかアンケートをとったところ、以下のような結果になりました。
国語 | 文系では、平均で約10.6年分、理系では、平均で約6.7年分 |
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数学 | 文系では、平均で約12.1年分、理系では、平均で約12.0年分 |
英語 | 平均で約10.5年分 |
世界史 | 平均で約12.7年分 |
日本史 | 平均で約15.3年分 |
地理 | 平均で約12.8年分 |
化学 | 平均で約10.7年分 |
物理 | 平均で約10.0年分 |
生物 | 平均で約10.3年分 |
少なくとも、全教科10年分は解いておく必要があるでしょう。
どのように解いて復習すべき?
国語の場合
文系
文系国語は、配点が120/440点と、全体の配点における比率が高い科目です。
それゆえ、合格点を突破するには、半分以上は得点する必要があります。
そこで、過去問を解く時には、まず時間を気にせずにじっくり解いてみるのがおすすめです。
国語は文章量が多いため、必然的に読むのに時間がかかってしまいます。
しかし150分とかなり時間が長いので、本番でも時間的な余裕があるため、ゆっくり読んでもさほど時間に追われることはありません。
時間をかけて本文中の細かいところまで吟味して、解答を練っていきましょう。
また、主に記述式の解答のため、復習は自分1人の力では難しいものがあります。
そこで有効なのが、先生に添削してもらうこと。
実際、筆者も国語の過去問を先生に添削してもらっていました。
自分以外の人に解答を見てもらうことによって、自分では気づかなかった思わぬ落とし穴に気づくことができます。
また、解答解説を読む時は、本文を理解する上でのポイントに印をつけ、もう一度解答を作ってみるのが良いでしょう。
古文・漢文は、分からなかった単語や文法のチェックをして、自分で単語帳を作るのもおすすめです。
理系
理系は文系と比べて、国語の配点の比率はさほど高くないですが、得意科目にすれば周りの人に差をつけることができます。
やはり、文系と同様、先生に添削してもらうのが良いでしょう。
また、複数の出版社の過去問の模範解答と、自分の解答を照らし合わせて、どこが異なるのか、どの要素を含めれば満点答案になるのかを吟味するのもおすすめです。
数学の場合
文系
数学は理系と比べて配点の比率が低いのですが、理系の国語と同様に、得意にすれば武器となる科目です。
復習のしかたとしては、やはり自分の力で解けるようになるまで何度も解き直すのが定石でしょう。
また、解き直す時は、どこが分からなかったのかをメモしておくと良いですね。
理系
理系の数学の配点は120/440とかなり高く、難易度も大学の中では最高レベルのものです。
だからこそ、問題を解いた後の復習も重要となってきます。
復習のしかたとしては、解説を読み込み、その後に解説を見ないで自力で解く、などがあります。
解説を読み込む時は、解答の過程での式変形1つ1つの意図やそうなる理由まで考えるようにしましょう。
また、自分なりに問題をパターン化しておくと、類題が出てきた時に解きやすくなります。
英語の場合
英語は文系でも理系でも120/440点と配点の比率が高いので、特に点数をとるべき科目となってきます。
また、英語は分量が多い割に時間が120分と短いので、「時間が足りない!」と思っている方も多いかもしれません。
そこで、時間を計りながら解いて、復習する時に時間配分を確認します。
そうすると、時間内で問題が解き終わり、見直しもできるようになります。
また、リスニングを解き終えた後は、必ず放送された文章を解答・解説などで確認するようにしましょう。
どの文を聞けば解答にたどり着けるのかを把握することによって、リスニングで聞くべきポイントが分かり、ミスを減らすことができます。
もちろん、分からなかった単語の確認も忘れずに。
世界史の場合
世界史もやはり先生に添削してもらうのが良いでしょう。
特に第1問の大論述は自力で対策するのが難しいので、他の人に添削してもらうことで、対策すべきポイントが見えてきます。
また、世界史では地域のヨコの繋がり、時代のタテの繋がりを問う問題が多いので、用語集などで関連知識を調べるのもおすすめです。
日本史の場合
東大の日本史は特に難易度が高いですが、しっかりと復習することで十分な対策ができます。
日本史も先生に添削してもらい、どこを含めれば満点答案になるのかを確認しておきましょう。
また、復習する時は問題文の条件から何を読み取れば良いのかも確認しておくと、問題を解くコツが掴みやすくなります。
地理の場合
地理も記述式の解答がほとんどなので、自分1人で添削するのは難しいでしょう。
やはり、誰かに添削してもらい、できなかったところがどこなのか、何を書けば満点答案になるのかを確認するのが一番です。
また、地理は時事的トピックに関する問題が多く出題されるので、最新のデータを調べ、関連知識を資料集やインターネットで見ておくのも良いでしょう。
化学の場合
数学と同様に、解答解説を読み込んで、その後解答解説を見ないで自力で解いてみるのが定石です。
また、解き直したところをノートにまとめるのも良いでしょう。
知らなかったところ、分からなかったところをノートにまとめることによって、記憶が整理されます。
本番前に問題を解き直したノートを見ることによって、本番で同じミスを繰り返すことを防ぐこともできますよ。
物理の場合
基本的に化学と同様の復習法で構いません。
ただし、「どこを間違えたのか」をより徹底的に見直すようにしましょう。
計算問題にしても、ケアレスミスの場合と、式が思いつかなかった場合では、理解の度合いが異なります。
また、数学と同様に、問題を自分なりにパターン化してノートにまとめ、類題も解けるようにしておきましょう。
生物の場合
生物は暗記事項が多く、また理系科目の中では記述量も一番多い科目です。
分からなかった用語、暗記できていない用語はノートにまとめて整理するようにしましょう。
また、文系科目同様先生に添削してもらい、書くべきポイントを確認することも重要です。
おすすめの過去問題集
教学社の「赤本」
東大の過去問についてアンケートをとった中で、一番多くの人が利用していたのが、教学社から出版されている「赤本」です。
過去7か年分の過去問が掲載されており、過去問の中では一番メジャーなものです。
とりあえず東大の過去問がどんなものか解いてみたい、という人におすすめの問題集ですね。
教学社の「25ヶ年シリーズ」
これも非常に多くの人が利用していました。
これは、地学以外の各教科、東大の過去問が25年分収録されています。
「7年分やっただけでは不安!」という人におすすめです。
ただし、あまりにも古い年代だと最新のものと出題形式が大きく異なる場合があるので、前述のように10〜15年分解くのがベストでしょう。