【横国 経済学部 数学】基礎からはじめる文系数学で合格点を取る勉強法

はじめに

皆さんこんにちは!
私は横浜国立大学(以下横国)経済学部に在学する2年生です。

経済学部では、横国の文系学部の中で唯一、数学が前期入試の個別学力試験(2次試験)で課されるということはご存知でしょうか?

経済学部に興味はあっても、数学が苦手で、勉強の仕方に困っている受験生もいるかと思います。
今日はそんな皆さんのためにも、私の数学の合格体験記をお伝えしたいと思います!

横国 経済学部 数学の配点と難易度

横国経済学部(前期)の配点はセンター試験900点、2次試験800点。そして800点のうちそれぞれ英語と数学が400点ずつとなっています。
英語と配点が同じで、文系としては比較的数学が大きなウェイトを占めることが分かりますね。

また、横国経済学部の数学は理系学部との共通問題もあり、中々の難易度です。

ですから、数学が合否を分ける!と言っても過言ではありません。

しっかりと基礎を固めて演習を積み重ね、過去問対策をすることが求められます!

横国 経済学部 数学の過去問対策(開始時期と量)

横国 経済学部 数学の過去問対策を開始した時期と当時の学力

私が初めて過去問を解いたのは高3の8月上旬でしたが、3つの大問のうち手を付けられたのは1つのみ。
自分の実力不足に驚きました。

私は当時、河合塾全統記述模試では数学の偏差値が70近くあり、数学については得意ではなくとも多少のアドバンテージを持っていると思っていました。

しかし、実際の入試問題に触れ、模試の偏差値が高くても、合格を確信することはできないのだと強く感じたことを覚えています。

十分な演習のためには、時間が必要だと考え、早めに過去問演習を始められるようスケジュールを立てました。

本格的に過去問演習を始めたのは9月中旬でした。

横国 経済学部 数学の過去問は何年分解くべき?

私は最新年度版だけでなく過年度の赤本を購入したり、高校や塾の赤本を借りたりして10年分の過去問を手に入れました。

それ以前の問題は手に入れることができなかったので、手元にある10年分を完璧にするということを心がけて取り組みました。

過去問を多く解いていると、出題される問題の傾向に気づいていきました。
例えば、

  • ほとんどの年度で微分積分の問題は出題されており、図示が必要とされる問題が多い
  • ベクトルまたは数列の大問は理系学部の数学との共通問題で、計算量が特に多い年もある

といったことです。

この先でも説明しますが、過去問はただ量をこなすだけでは実力が付きません。

過去問の復習を活かすことが点数を上げるのです!

横国 経済学部 数学の過去問の使い方

横国 経済学部 数学の過去問の解き方、自己採点の仕方、振り返り方法

まずは、時間を測って1年分の過去問を解きます。その際、過去問専用のノートを作っておくと後から見直しやすいです。
はじめのうちは、制限時間の90分間が長く感じられるかもしれません。それでも最後まで考え抜き、自分が思考過程をノートに残しておきましょう。

次に自己採点をします。
赤本の解説と自分の解答を見比べ、方針が正しかったか、どこを間違えてしまったのかを明らかにし、メモしておきましょう。
もし、答えが合っていたとしても油断せず、解答と同じように解けているのか、もう少し効率良く解く方法は無かったか確かめてください。

また、横国経済学部の数学は複雑な計算が求められる問題が多いため、間違えた問題の解答を書き写すだけではなく、自分の手で解答再現して計算力を高める必要があります。

最後に、振り返りをします。私は過去問演習振り返りシートを大学ごとに作り、日付、過去問の年度、正答率(正解した問題数/全問題数)、反省点を書き込みました。

反省点を書く際はなるべく具体的に書き、次回以降に繋げられるようにしましょう。例えば「三角関数の問題で置換することが思いつかなかった。〇〇(参考書名)の三角関数の問題を復習する。」というように、今後何を学習すれば点数を伸ばせるかまで考え、記録しておくと良いです。

以上の流れが1年分の過去問の使い方です。
解く、自己採点する、振り返りをする。特に最後の2ステップをしっかりとこなすことで点数向上に繋がってくるはずです。
過去問は解くこと以上に、その後の学習が肝心です!

横国 経済学部 数学の過去問対策の復習、解き直しの仕方

復習する際、すべての問題に取り組む必要はありません。私は演習の際に自力で解けた問題には○印をつけておき、復習の際には、○がついていない問題だけを解き直していました。

復習を繰り返し、すべての問題に○がつくまで繰り返せば最初に比べてかなりの力がついているはずです!

復習する際も上記の解く、自己採点するの2ステップを丁寧にすることを心がけてください。

【時期別】実際に使用していた参考書とその使い方と効果

①4STEP数学ⅠAⅡB

4STEPは高校での指定参考書だったので、高校の授業の復習教材として高1~2にかけて使用していました。

タイトルの通り基礎から発展まで4ステップの構成となっています。教科書レベルから入試レベルまで幅広い難易度の問題を収録していて、計算の練習や模試・入試対策までカバーできます。

ただし、問題数がとても多く、全部やり切るのには長い時間がかかるため、計画的に進めましょう。

4STEPの特長とおすすめの使い方・勉強法

2019.05.25

②青チャートⅠ+A

私は高2の夏休みから秋にかけて、数学1Aの復習に使用しました。

本書は教科書レベルの問題から入試発展レベルの問題を取り扱っています。
本書ではそれらの問題の難易度が5段階で示されているため、自分のレベルに合わせて問題に取り組めます。

さらに、解法のポイントが各問で説明してあり、解答の方針を立てやすくなります。過去問に取り組む前にやっておくべき参考書の1つです。

項目のはじめにある基本事項のページは教科書の役割も果たし、これ1冊で基礎の確認と問題演習の両方ができるという優れものです。

チャート式・基礎からの数学(青チャート)の特長とおすすめの使い方・勉強法

2017.10.08

③Focus GoldⅡ+B

私は本書を、予備校のテキストで解いた問題の関連問題を探して演習をするという使い方で、高2の冬から高3受験直前にかけて使用しました。

②の青チャートと基本的に構成は似ているのですが、例題集、チャレンジ編、実践編と分かれておりメインはチャレンジ編となっています。

フォーカスゴールドの特長とおすすめの使い方・勉強法

2017.11.13

④メジアン数学演習Ⅰ・Ⅱ・A・B

こちらは学校採用専用書籍となっており店頭では販売していないのですが、高3の頃学校の授業で本書を採用していたので使用していました。

私は、高校の授業の中で収録されている問題全ての解法を理解するよう努めました。

本書1冊をやりきることによって入試問題基礎から標準レベルの力を身につけられます。

最後に|横国 経済学部 数学で高得点をとるためのアドバイス

私がまず伝えたいことは、基礎固めに十分な時間をかけてほしいということです。

難易度の高い問題の解法を覚えるよりも、教科書に載っている公式を覚えたり、証明の方法を理解したりする基礎固めの方が、数学で高得点を取るためには必要です。

基礎をしっかり固めた人ほど、本質的な理解ができているため応用力も伸びやすいです。

そして、志望校合格により近づくためにはその大学の過去問演習を積むことが肝心です。

十分に過去問演習に取り組むのは想像以上に長い時間がかかるため、基礎固めはなるべく早く、遅くとも高3の夏休みまでには完成させましょう。

まずは、数学の基礎固めにいつから取り組み始めればいいのか考えてみましょう!

皆さんが苦手科目を克服し、第一志望校に合格できることを願っています。




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