実は落とし穴?受験相談のリスクと対策・コツ

はじめに

受験は進路や勉強関係など、悩みが尽きませんよね?筆者もかなりの心配性で、友達や先生にたくさん相談したものです。

相談をすると、不安が取り除かれたり、新しい道が開けたりと、良いことがたくさんありますよね。

しかし実は、受験相談には、不合格につながるリスクがあります。

そんな受験相談の落とし穴やそれを解決するコツを、この記事ではご紹介します。

大学受験に悩みはつきもの!

悩みは人の数ほどある

受験生には色々な悩みがありますよね。悩みは人によって本当にたくさんあります。皆さんが持つ悩みは、大きく2つに分けられます。

1つ目は進路関係の悩みです。例えば、
「どの学部に行きたいかわからない。」
「○○大学と●●大学のどちらを受験するべきかわからない。」
などです。

2つ目は勉強方法など、受験勉強についての悩みです。例えば、
「どのように勉強を進めていけば良いかわからない。」
「どの参考書が良いかわからない。」
などです。

自分だけでは解決できない問題もたくさんありますよね。自分で解決できない場合は相談して解決しましょう!

悩みを解消するには相談!

たくさん悩むと思いますが、悩んだ状態で受験勉強を進めるのはおすすめできません。勉強中に悩みの解決法を考えてしまい、勉強に集中できなくなるからです。

悩みを解決するには、学校の先生や友達、両親、塾のチューターに相談するのがおすすめです。

進路関係の悩みなら内情をよく知る学校の先生両親、勉強方法など、受験勉強についての悩みなら担当科目の先生塾講師に聞くなど、悩みによって相談相手を変えることも効果的です!

人に相談することのメリットは2つ挙げられます。

1つ目は相談によって新しい解決法が出てくることです。自分1人で考えていると行き詰まってしまいますが、相談によって新しい考えに気づけるときもあります。

2つ目はストレスが軽くなることです。1人だけで考えていると、思考が混乱して行き詰まり、悩み自体がストレスに変わってしまいませんか? 

人に悩みを相談するときには、まず自分の思考を整理するので、話すうちに考えがまとまることもあります。行き詰まってしまった状態のストレスを相談によって軽減しましょう!

受験相談のせいで不合格になる!?

この見出しにびっくりした方もいると思いますが、相談が100%悪いという意味ではありません。不合格に近づいてしまう受験相談になっていないか、以下のチェックリストで確認しましょう!

チェックリスト①:相談に週1回以上行っていませんか?

スケジュール管理や1週間でやることを宣言するなど必要な相談であれば問題ありません。

しかし、目的もなくただ漠然と「話したいから」という理由で週1回以上通っていませんか? 成績は、相談から1週間程度では変わりません。

相談がになっていて、勉強がおろそかになっているかもしれません。できるだけ頻度を低くするようにしましょう!
 

チェックリスト②:相談、脱線していませんか?

恐らく、あなたが相談相手に選んでいる方はあなたと親しいのだと思います。

親しいのはとても良いことなのですが、気づいたら、日常会話になっていませんか?相談するだけなら、15分で済むことも、気づいたら雑談で1時間以上も話してしまった、ということはありませんか? 

思い当たる方は危険です!時間を浪費してしまっています。受験生の時間は貴重なので、お話は楽しいかもしれませんが、我慢しましょう。

チェックリスト③:相談相手の言ったことを鵜呑みにしていませんか?

相談相手に絶対的な信頼を寄せてはいませんか?相談相手の言ったことに全て従うだけではいけません。

確かに相談相手は多くのことを教えてくれますが、全てが正しいわけではありませんよね。また、2人の相談相手がいて、2人が正反対のことを言っていたら、どちらかの情報を取捨選択しなければいけません。

自力でしっかりと情報を取捨選択したり、聞いた情報から自分のスタイルに合うように工夫したりすることが大切です。

チェックリスト④:相談だけで、満足していませんか?

たくさん相談に行くことは、その分問題点に気付けているということでもあります。しかし問題点に気づき、その問題点を相談し解決法まで考えたが、実践には至っていない、ということはありませんか? 

目的のすり替えが起こっています。成績を上げる目的で相談に来ていたけれど、いつの間にか、相談が目的に変わってしまっています。

しっかりと相談したことは生かしましょう。

受験相談のコツ

「チェックリストに当てはまってしまった……」という人に向けて、受験相談を適切に行うためのコツを紹介します!

ぜひ、参考にしてみてください。

受験相談のコツ①:時間を決める

相談で時間を浪費しないようにするために、相談に充てる時間は15分を超えないようにするなど、自分でルールを決めておくのがおすすめです。

また、勉強が一段落してから相談しに行くよりも、勉強の合間(問題を解き終え、答え合わせをしていない状態など)に相談に行くのも効果的です。

これは、勉強をあえて途中で止めることで、相談が終わった後に勉強に戻りやすいからです。

また相談する時は、悩みができたその日に突発的にいくのではなく、相談相手とのすれ違いを防ぐために、日程をあらかじめ決めておくことが重要です。

受験相談のコツ②:安易に聞かずに自分で一度考える

悩みを相談する前に、まずは自分の力だけで解決できる問題がないかを一度確認しましょう。

本当に自分だけでは解決できない問題のみを質問し、それ以外の問題は自分で解決策を考えるようにしましょう。

自分で解決できることまで相談してしまうと、新しい意見が入り、逆に混乱してしまうかもしれません。

自分が考えた解決策で成績が伸びれば、自分の分析・解決策に自信が持てるようになりますよ。

特に、授業がない期間(夏休みや3学期など)は受験相談ができません。自分で考える習慣をつけないと、この時期の勉強で計画ミスなどが起こり、折角の長期休みに成長できなくなってしまうかもしれません。

受験相談のコツ③:受験を他人事にしない

受験が他人事になってしまわないようにしましょう!勉強計画などが自分で決めていなかったものだと、成長できなかった場合の反省が、軽いものになってしまい、中々自分に真摯に向き合えない可能性もあります。

何事も自分で選択したのだという責任を持ちましょう。受験勉強は自分を信じて進めていくものなので、他人に任せすぎはいけません。

自分で考え、自分の責任で実行し、反省も行う。このように試行錯誤して、自分の方法を確立し、自分の選択に自信を持つことが大切ですね。

受験相談のコツ④:相談内容を明確にする

相談のときは、本当に自分に必要な話しかしないことが重要です。模試の結果を持っていくなど、相談の内容に合わせて持ち物もしっかり準備しましょう。

相談内容もぼんやりと「どうしたら成績は上がりますか?」と聞いてはいけません。例えば、模試の結果から、どの科目が不得意で、大問の傾向から、どのテーマが苦手なのかを分析したうえで、相談しましょう。

具体的に聞けば聞くほどより参考になるアドバイスが相談相手からもらえるはずです。

おわりに

相談が勉強の妨げにならないように気を付けましょう!相談はしっかりと考えて行えば、とても役に立つものです。

受験相談のコツの項目をしっかり読んで、効率の良い相談をしましょう。合格に役立つことを願っています。

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