はじめに
私は高校時代、地域で4番手くらいの進学校に通っていました。
超進学校とは違って、あまり上位の大学に合格者は出ない高校です。
例えば早稲田や慶応大学に現役で合格する人が現れたとしたら大変なニュースになってしまいます。
ですが私は私大最高峰である慶応大学にあえて挑戦したいと思い、特に世界史を得意とし得点源にするため、膨大な知識と暗記を必要とする世界史をどう攻略するか考えました。
学校の授業ではペースが遅すぎるので、高2の9月から半ば独学のようにスタート。
ハードな運動部と両立しながら、合格体験談を読みあさり人気のある参考書や計画などを参考にしつつ、丸暗記では到底難しいと思った私は小学生用の学習漫画を全巻買って教科書を読み込むスタイルからスタート。
本命の慶応大学には小論文でつまづき、残念ながら不合格。
センター試験では92点と高得点を取ったおかげで東京学芸大学に合格できました。
しかし不合格だった慶応大学に関しても、世界史では点数も取れたので、その勉強法を時期別に見ていきます。
目次
高2の秋から受験勉強を開始、高3夏休み直前まで
私は毎日活動日があるハードな運動部に所属していました。
しかもお金が無かったのと運動部で忙しいので予備校や塾にも通わず、自宅で一人で計画立てて受験勉強をやる事に決めました。
1日の勉強時間は9時から12時の3時間です。
私の早慶大合格作戦 エール出版社
私は現役で早慶に合格者が出ない高校に通っていたので学校はあまりあてにしていませんでした。
予備校や塾に通わないので、実際に合格した人の体験談をかなり読み込みました。
エール出版社の書籍の他にも、赤本に書いてあった体験談、雑誌や冊子の体験談なども読みあさり、評判の参考書や問題集などを研究しました。
山川出版社の詳説世界史、書きこみ教科書小説世界史
定番すぎる教科書ですが、学校では違う出版社のものを利用していたのでどうしようか迷いましたが山川出版社に準じた参考書や問題集も多いので思い切って買いました。
学校の授業ではペースが遅すぎるので、高2の9月から独学状態で学習スタート。
授業とは範囲が異なるところを学習するため、基本中の基本である教科書を読むというスタイルを取りました。
しかし、ただ読んでいるだけではまったく頭に入りにくいので、書き込み教科書も使い書き込んで頭に入れていくということをしました。
各国別世界史ノート―重要事項記入式
教科書通りに進めているだけでは、時代ごとにいろんな各地の歴史を捉えていくけれど頭の時系列が一方向にしかならないので各国別で整理をすると分かりやすいです。
違った視点から捉えることで、今までの学習がより深く学べます。
高3夏休み
部活を引退し、本格的に受験勉強に取り組みました。
予備校も行かずにほぼ自宅での取り組みとなりました。
私の場合、前述したとおり学校はあまりあてにならなかったので、先ほどの合格体験談が頼りです。
漫画世界の歴史(集英社)
一番役に立った参考書はこれです。
「ベルサイユのばら」を読んでいたおかげでフランス革命のあたりだけは詳しく頭に入っていたのでやはり漫画はかなり有効だと考えました。
漫画のいいところは当時の服装、キャラクターイメージが書かれているので流れをつかむのに最適です。
しかも、小学生用のように見える学習漫画ですが、範囲としては高校世界史をカバーしています。
むしろ小学生にはちょっと難しいかもしれません。
白地図(世界)
シンプルで境界線のない世界地図の白地図を使い、1世紀ごとに境界線を書き色分けもしながら年表も付け加えるという作業をしました。
この作業でやりたかったことは、同じ時期に他の国がどうなっていたかを把握したいと思ったからです。
各国別世界史ノートを取り入れたように、俯瞰的な視点で同時に世界史を見るという事をしたいと考えました。
ただ、近現代に近づくにつれて出来事が多すぎて書ききれなくなり、途中で挫折してしまいましたが途中までは有効でした。
高3秋~受験
世界史用語集(山川出版社)
山川の教科書、各国史世界史ノート、白地図、学習漫画、あくまでも流れを把握することに集中して勉強してきましたが、秋以降は用語集をひたすらつぶしていきました。
用語集自体は高2くらいから持っていましたが、辞書的に使っていただけでした。
用語集は「覚えた」と思ったらマーカーをひき、「覚えてないな」と思ったらマーカーをひかない、という風に使い、どんどんマーカーだらけになるのを楽しんでいました。
各大学の赤本
私立大学の過去問題では、教科書にも用語集にも載ってないようなマニアックな問題がたびたび登場するので焦りました。
用語集に載ってないものはあきらめるようにしました。
どの私立大学でも悪くても6割、よくて8割ほど取れるようになっていきました。
センター試験、受験本番
学校では一斉にセンター試験を申し込むので私もセンター試験を受験しました。
世界史の得点は100点中92点でした。
間違えたところもうっかりしてしまったところで悔しかったのを覚えています。
あくまでも教科書などをベースとした流れを抑えた勉強方法が良かったと思いました。
また、受験本番でも記述問題が解けるかどうかは基本とした流れが分かっているかどうかなので教科書中心のペースでいって良かったと思いました。
模試やセンター試験は調子よかったものの、私立大学ではやはり難問奇問が出るので受験した大学は7割ほどしか取れませんでした。
本命とした慶応大学では小論文の試験で大きくつまづいてしまい、残念ながら補欠合格で入学は出来ませんでした。
急遽受験した東京学芸大学ではセンター試験が好成績だったおかげで二次試験も合格できました。
おわりに
社会の科目の中で一番覚えるのが大変と言われる世界史を選んだのは、ただ興味があったからです。
高校で選択しなければなかなか学ぶ機会はありません。
内容も面白いので世界史を選んで良かったと思います。
ですが、興味のある地域や時代、興味のない地域や時代もあるため、好きだけではかなり難しい科目でした。
私はどうしてもイスラム史や中国史が苦手で。
漢字も難解なものも多いですし。
ただ、社会科はいつでもどんな時でも調子にぶれないのが魅力な科目だと思います。
入試ギリギリまで勉強が間に合わないというのはもったいなさすぎるので、ぜひ早めのうちから学習をはじめて得点源と出来るように頑張ってください。